すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

維持費を公表しない謎

2017年06月22日 | 日記
 10日間の6月定例会は今日が最終日で10時から始まりました。議案6件、意見書2件、請願4件を議論し、終了は11時40分だった。不満が残るとまではいかないものの、何かしっくりこなかった感じがする最終日でした。

 一般質問2日目に市は道路を8mに広げるけれども、橋だけは4mのままにしてしまうような謎だらけの行政に映る。決議前の質問内容は明確な上、簡単な質問なのに明快な答弁どころかまともに答えようとしなかった。

 それは平成29年度補正予算審議で、総額5億2000万円も増額となった中に説明不足と感じたことがありました。何か隠しているのかと疑いたくなるような答弁に終始し、執行部のみならず市長までも誠実な答弁ではなかった。

 岩沼駅から徒歩5分もかからない場所に『旧公設売り場跡地』があります。中心市街地の好立地条件下にある跡地活用をめぐって、市は『地域社会活動・地域コミュニティ形成支援施設建設事業』と長ったらしい名前を付けた箱モノを作ることになった。

 この事業は岩沼市の専売特許でもある、補助金(約1億5千万円)がもらえるから作るぞ、といった地方創生予算の箱モノです。拙ブログ5月22日付けブログでも紹介しているが、今回は議場でも維持管理費を明らかにしなかった。

 5月22日の議員全員協議会で「6月議会でいいから維持費を述べてほしい」とお願いしていたのに総務部長は「積算していない状況です」これっておかしくないですか!議員なめていませんか、議会を冒涜していませんか。

 2回目の質問後の答弁では「市が直接管理するか、団体に任せるか決まっていないので答えられない」とのことだった。これを受けて私は3回目(最終質問)に「直接管理か、団体へ管理を任せるか決まっていなければ両方積算して」と市長に質問した。

 市長の答えはもっとひどく「今は出せない」の一点張りでした。地方創生を叫びやっと補助金が下りたのだから、今更箱モノ造るのに反対はしません。しかし、維持費は市が100%の負担となり、造った後にもし年間3千万円もかかると言われたら、どう思いますか。

 以前、千年希望の丘について維持費を前市長に聞いた答弁で、1000万円もかからないと答弁されました。今年の議会で示された維持費はいろいろ含め5000万円ほどに膨れ上がっているのです。

 たった1億5千万円の予算は5年で相殺され、それ以後は負担が重くのしかかる。私の後に大友健議員が2年目の予算は幾らかと聞いたら、2億2400万円程度かかると答弁(総額3億7千万円?)。先の全員協議会では総額3億円程度と説明があったはずだった。

 維持費公表せず、予算は増える。造る道路は謎だらけ。なんで~

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片手落ちの市道作るの

2017年06月19日 | 日記
 6月定例会の一般質問は今日から始まり、私は最後4人目でしたが不満の残る終わり方でした。テーマは『市道朝日2号線拡幅について』『亘理地区行政事務組合との広域連携について』でした。

 1問目の市道朝日2号線の拡幅が、今質問のメインテーマでした。県営の圃場整備で道路幅を確保し、市道の整備を行うことは社会資本の整備上、税金の有効活用になります。だが、市は残念なことに片手落ちの市道を作りそうだ。



 現況の道路は2,7mの狭い田んぼ道で『市道』と言える立派な道路ではありません。車一台がやっと通れる広さで、車とすれ違う通行人はあぜ道で待っている状況です。そんな状況でも通行量は最大で30分に80台以上(自身調査による)もありました。

 岩沼市の駅西側団地から仙台方面に向けて近道となるこの道路は、今から10年以前に3町内会長の連名で拡幅の要望書が出されていました。その後もう一つ大きな団地が造成され地域の人口は増え、交通量も増えています。

 この道路のことで昨年の2月定例会に一般質問した際、道路部5,5m(片側2,75m)・歩道部2,5mの8m道路になると市は答弁していた。起点終点の道路がそうなると信じていたが、今日の質問で最後の橋だけは4mのままと判明しました。

 設計を今年度から始め、平成31年度に軟弱地盤に道路を造る工法として、プレロード工法を採用するそうです。プレロード工法とは道路部に高く土を盛って、地盤沈下が収まるまで通行止めは避けられそうにありません。

 今日の一般質問で橋を更新しない理由を聞いたが、安全性によるとの答弁です。これっておかしいと思いませんか。道路が500mも相互通行なのに、橋は狭いので交互通行です。朝夕のラッシュ時など安全性はどこに保てているのでしょうか。

 道路の南側に存在する大きな団地群の住人は道路を通ることを想定していないので、通ってほしくないような答弁もされた。この道路は北側にある集落の地域道路として考えているようです。

 道路は高速道路みたいに制限があるもの以外、誰が通っても自由ではありませんか。これが住みよいまちの利便性に繋がるのだと思います。岩沼市長や執行部は500mも道路を広くし、終点部の橋だけ狭い道路であることが当たり前のようです。

 市はこの道路を作った後に、地元から要望があれば対応を考えたいと答弁された。道路作って通行止めにするのだからついでに橋も作れば余分なお金はかかりません。後でやる方がもっとお金がかかるのに、片手落ちの道路作って何がうれしいのか理解に苦しむばかりでした。

 市長は検討すると言ったが、、、この地区に住んでないから通らんもんな。

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請願採択に議長の笑み

2017年06月14日 | 日記
 岩沼市議会にネット中継の実現を求めた請願は、審査を『議会広報特別委員会』に委託されました。本日午後1時半から会議が開かれ、傍聴者は議員5人を含む16名になりました。議会広報特別委員会に傍聴者が大勢来ることも異例ですが、森議長も傍聴していた。

 この会議は今議会終了後に『市議会だより』を発行するための会議です。昨日決めたのは一緒に請願審査も行うことになり、請願者や紹介議員を呼ぶこと無く意見を聞くこともせずに請願審査することになった。請願を受けた議会として、審査方法の感覚に反すると思いました。

 結論から言うと「請願を採択すべきもの」と全会一致で決しました。同じような請願が2件提出されている中で、最初は千人以上の署名を添えた請願審議から始まった。この結果を森議長は聞いたうえで満足したような笑みを浮かべ、傍聴を引き上げていきました。

 議員からの意見を紹介すると“高橋議員” これまでネット中継は検討してきたし、費用対効果の点から他市を視察してきた。千人以上の請願に期待感があれば、少なくとも半分の方がネット中継を見てくれるだろう。採択したほうが良い、という意見で始まったのにはビックリした。

 次いでわが会派“植田議員” 議会の様子を仕事で見れない方がいる。議会が有権者に近づいて議会に関心を持ってもらいたいし、投票率が低いのは議会に関心がないからでありネット中継で関心を持ってもらいたい。その上で請願に賛成したい。と意見を述べました。

 この時点でこれはもしや!請願が委員会で採択されると思いました。佐藤(淳)委員長が討論・採決と進めたのです。森議長が望む議会は、1,169人の要望があった市民への思いを、請願採択という観点でくみ取ることになった。そう感じ取った議会傍聴でした。

 早期に実現すれば、宮城県内で岩沼市だけがネット中継を行っていないという汚名が挽回される。一票を投じた議員が議場で何を話し、執行部である市長や職員と施政を論ずることが見られるのです。森議長が退室する際の笑みは、それが当たり前になったのだと感じ取れました。

 残る請願審査は2件で「女性区長の割合を増やしてほしい」という請願と「岩沼市へIR(カジノ)導入可能の調査をしてほしい」という請願です。今週金曜日午前10時から女性区長、午後1時30分からIR導入が行われます。

 市政や議会に関心を持って欲しいし、請願権は憲法で認められています。

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請願無論で無用な議会

2017年06月13日 | 日記
 平成29年度第2回目となる岩沼市議会の定例会は、14件の議案に4件の請願がありました。議会終了後に開かれた請願審査内容はとんでもないことになりそうだ。



 4件の請願内訳は1件目が岩沼市への『IR』導入可能性調査の早期実現についての請願。『IR』というのは観光特区と言われると聞こえはいいが、単純に言ってしまえば『カジノ』を検討しないかという請願で、紹介議員は沼田議員です。

 2件目は岩沼市の区長に占める女性の割合を増やすことについての請願です。3件目と4件目は同じ趣旨の請願ですが、3件目の請願には代表者(5人)を含め1,169名が岩沼市議会にネット中継してくださいと請願したものです。紹介議員になったのは私でした。

 ネット中継を求めた5人の代表者は1,164名の署名を集めました。市内における市民は次のような書類を見て署名を集めました。この内容が実にわかりやすいのです。



 宮城県内で岩沼市だけがネット中継していません。まして、町村議会でも約半数が議会の中継をしていました。岩沼市議会は我々にとって言論の自由がないばかりか、何でもない言葉が懲罰の対象となります。昨年は3回も懲罰がありました。

 ネット中継は議会で行われる一連のことが市民に伝わるし、市長や副市長などの顔と言葉が伝わる重要なツールでもある。だから県内の岩沼市議会を除く市議会は、ネット中継を取り入れているのではないかと思うのです。

 冒頭のとんでもないことに、とはネット中継の請願審査を実質的に行わないということです。他2件の請願審査に紹介議員を呼ぶことになったが、ネット中継の2件には紹介議員すら呼ばないのです。明日13:30~審議するというが何を審議するか。

 議会広報特別委員会で布田(一)議員は、請願者及び紹介議員のどちらも呼ぶことはないと発言しそのように決定した、と聞きました。請願を受け取った森議長はこの委員会対応を受けて、千人以上の市民にどう説明するのか。また、委員会の判断は望ましいと考えているのか。

 千人あまりの請願を無論にし、市民から無用な議会とならねば良いが。

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