来年度の予算案が閣議決定されたと報道にある。新聞の見出しは「過去最大92,4兆円」無責任極まりない政治がここまでひどいとは想像がつかない。
税収全体の見通しは44,3%しかなく、国債発行(つまり借金)が47,9%です。残りの7,8%は(12/20に書いたブログ内容)今年限りの税外収入、いわゆる埋蔵金です。
埋蔵金を除けば半分以上が借金で、このような予算を組むことに国民は良しとするのか?将来への負担を増額することが、国の政治の役割なのだろうか。(このツケは誰が払うの?)
私達市議会議員は市長に対し、地元の要望事項や市政に関し提言をします。良い提案であれば金は掛かるが、市民サービス向上であれば良しと考えます。
しかし、岩沼が借金漬けの行政なら、無理な財政出動は提案しません。岩沼の年間予算規模は約130~140億円で、借金は約97億円、貯金は60億円ありますから健全な財政と言えます。
だけど、財政健全化だけが素晴らしいわけではありません。財政健全化は見方によっては、市民サービスを低下させるものであれば論外なのです。
財政破綻の夕張市は人口が約11,600人で、借金の総額が一時は600億円以上もあったと言われました。国の人口は1億2700万人で夕張の人口の約1万倍です。600億円の1万倍は600兆円なのです。
国と地方の長期債務残高は、891兆円です(借金は夕張より多いのです)。夕張は財政破綻したので、市長の給与は6割減に、議員は定数半減で給与も4割減になっています。(税金も多少高くなっています)
国会議員は給与どころか定数も削減することなく、平然と借金を続けている。国債の金利だけでも21兆5000億円に昇る状況の中、借金を繰り返すことに憤りを感じる。
支出全体の内訳で31%を占めるのが社会保障費です。92,4兆円の内、一般歳出が54兆円、国債費21兆円、地方交付税16兆円です。社会保障費は一般歳出の内、半分以上も占める28兆円なのです。
社会保障費はこのまま推移すると、毎年2,4兆円ずつ増えることになります。統一地方選挙を意識し、人気取りの政治で予算を組まれたのでは国が持ちません。
国は必然的に消費税を上げざるを得ない状況に追い込み、国会議員は痛みを伴うことなく国民に理解を得ようとしているのではないか。消費税の値上げ議論を出す前に痛みを国会議員自らが示すべきではないか。
愚かな菅総理に、愚痴を言っても無駄なのかも!