今年4月から岩沼市議会は『議会基本条例』で「確たる事実に基づかない発言及び情報発信を行ってはならない」と条例を改訂しました。私たち会派『いわぬまアシスト』は反対しましたが、その他の議員の賛成で可決されました。そこで今年7月議会に行われた一般質問を紹介します。
松田由雄議員『仙台空港民営化について』の一般質問~ 「いわゆるIR(総合型リゾート)というのは、ずばりカジノ、賭博ですね。国際会議場、ホテル、飲料施設、劇場、ショッピングセンターなどを併設した巨大な観光施設のことを称することであって、カジノを推進する人たちは、カジノ構想と言うと聞こえが悪いので、悪印象を避けるために、総合型リゾート、IRという名前を使っているんです。そういう話は聞いたことはありますか」
松田議員の「IR総合型リゾートとは、ずばりカジノ、、、」と断定された言い方です。質問にあった仙台空港民営化の中で報道各社からは「IR型」などの文字や言葉は出てきません。また、宮城県のホームページにも「IR型」の文字がありませんでした。IR型とは確かにカジノが含まれた、総合型のリゾート施設を指します。
国は昨年12月に衆議院で『IR推進法案』を提出しましたが、今国会でも審議中でまだ正式に決まってはいない状態なのです。松田議員は今年7月時点で仙台空港に導入されないのか、と根拠(確たる事実)がない状態で質問しています。
松田議員は議会基本条例の改訂に委員長として深くかかわり、確たる事実に関し「新聞記事にあることさえ、新聞社に確認してから議場や委員会で発言しなければならない」といった趣旨を述べていました。その上、確たる事実とは議員の意見、感想、論評や想いを言ってはいけないとまで述べていました。
飯塚悦男議員『優良田園住宅の建設の促進に関する基本方針の策定について』の一般質問~ 『今までの市街化区域だと、調整区域という概念を取り払って新しい住環境を創出するんだという視点から考えてはどうかということで私は質問しているんですが、その点どうでしょうか』
『都市生活者は良好な環境の中で健康と安全な生活を求めて農村地域に移り住む傾向もあり、(中略)、志賀に私はこういう優良田園住宅を図りながら新しい住民を呼ぶことも必要ではないかと思うので、、』
飯塚議員は新しい住環境に想いを馳せ、市街化区域と調整区域を取り払え、とまで質問しているようです。法律上決して取り払うことはできないのですが、岩沼市だけが取り払えと質問しているようにも聞けます。そして『思う』です。これは議員の意見であり、論評であり、想いなのです。
私は議員としての想いを述べて、いけないとは言いません。しかし、紹介した両氏とも確たる事実に反する発言ではないでしょうか。しかも、自分たちが昨年決したばかりの議会基本条例改訂を、遵守しないことは甚だ疑問に感じます。岩沼市議会は条例で何も発言できないようになっています。
信頼を取り戻すにはあまりにもかけ離れている。
松田由雄議員『仙台空港民営化について』の一般質問~ 「いわゆるIR(総合型リゾート)というのは、ずばりカジノ、賭博ですね。国際会議場、ホテル、飲料施設、劇場、ショッピングセンターなどを併設した巨大な観光施設のことを称することであって、カジノを推進する人たちは、カジノ構想と言うと聞こえが悪いので、悪印象を避けるために、総合型リゾート、IRという名前を使っているんです。そういう話は聞いたことはありますか」
松田議員の「IR総合型リゾートとは、ずばりカジノ、、、」と断定された言い方です。質問にあった仙台空港民営化の中で報道各社からは「IR型」などの文字や言葉は出てきません。また、宮城県のホームページにも「IR型」の文字がありませんでした。IR型とは確かにカジノが含まれた、総合型のリゾート施設を指します。
国は昨年12月に衆議院で『IR推進法案』を提出しましたが、今国会でも審議中でまだ正式に決まってはいない状態なのです。松田議員は今年7月時点で仙台空港に導入されないのか、と根拠(確たる事実)がない状態で質問しています。
松田議員は議会基本条例の改訂に委員長として深くかかわり、確たる事実に関し「新聞記事にあることさえ、新聞社に確認してから議場や委員会で発言しなければならない」といった趣旨を述べていました。その上、確たる事実とは議員の意見、感想、論評や想いを言ってはいけないとまで述べていました。
飯塚悦男議員『優良田園住宅の建設の促進に関する基本方針の策定について』の一般質問~ 『今までの市街化区域だと、調整区域という概念を取り払って新しい住環境を創出するんだという視点から考えてはどうかということで私は質問しているんですが、その点どうでしょうか』
『都市生活者は良好な環境の中で健康と安全な生活を求めて農村地域に移り住む傾向もあり、(中略)、志賀に私はこういう優良田園住宅を図りながら新しい住民を呼ぶことも必要ではないかと思うので、、』
飯塚議員は新しい住環境に想いを馳せ、市街化区域と調整区域を取り払え、とまで質問しているようです。法律上決して取り払うことはできないのですが、岩沼市だけが取り払えと質問しているようにも聞けます。そして『思う』です。これは議員の意見であり、論評であり、想いなのです。
私は議員としての想いを述べて、いけないとは言いません。しかし、紹介した両氏とも確たる事実に反する発言ではないでしょうか。しかも、自分たちが昨年決したばかりの議会基本条例改訂を、遵守しないことは甚だ疑問に感じます。岩沼市議会は条例で何も発言できないようになっています。
信頼を取り戻すにはあまりにもかけ離れている。