すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

信頼を取り戻す議会3

2014年10月31日 | 日記
 今年4月から岩沼市議会は『議会基本条例』で「確たる事実に基づかない発言及び情報発信を行ってはならない」と条例を改訂しました。私たち会派『いわぬまアシスト』は反対しましたが、その他の議員の賛成で可決されました。そこで今年7月議会に行われた一般質問を紹介します。

 松田由雄議員『仙台空港民営化について』の一般質問~ 「いわゆるIR(総合型リゾート)というのは、ずばりカジノ、賭博ですね。国際会議場、ホテル、飲料施設、劇場、ショッピングセンターなどを併設した巨大な観光施設のことを称することであって、カジノを推進する人たちは、カジノ構想と言うと聞こえが悪いので、悪印象を避けるために、総合型リゾート、IRという名前を使っているんです。そういう話は聞いたことはありますか」

 松田議員の「IR総合型リゾートとは、ずばりカジノ、、、」と断定された言い方です。質問にあった仙台空港民営化の中で報道各社からは「IR型」などの文字や言葉は出てきません。また、宮城県のホームページにも「IR型」の文字がありませんでした。IR型とは確かにカジノが含まれた、総合型のリゾート施設を指します。

 国は昨年12月に衆議院で『IR推進法案』を提出しましたが、今国会でも審議中でまだ正式に決まってはいない状態なのです。松田議員は今年7月時点で仙台空港に導入されないのか、と根拠(確たる事実)がない状態で質問しています。

 松田議員は議会基本条例の改訂に委員長として深くかかわり、確たる事実に関し「新聞記事にあることさえ、新聞社に確認してから議場や委員会で発言しなければならない」といった趣旨を述べていました。その上、確たる事実とは議員の意見、感想、論評や想いを言ってはいけないとまで述べていました。


 飯塚悦男議員『優良田園住宅の建設の促進に関する基本方針の策定について』の一般質問~ 『今までの市街化区域だと、調整区域という概念を取り払って新しい住環境を創出するんだという視点から考えてはどうかということで私は質問しているんですが、その点どうでしょうか』

 『都市生活者は良好な環境の中で健康と安全な生活を求めて農村地域に移り住む傾向もあり、(中略)、志賀に私はこういう優良田園住宅を図りながら新しい住民を呼ぶことも必要ではないかと思うので、、』

 飯塚議員は新しい住環境に想いを馳せ、市街化区域と調整区域を取り払え、とまで質問しているようです。法律上決して取り払うことはできないのですが、岩沼市だけが取り払えと質問しているようにも聞けます。そして『思う』です。これは議員の意見であり、論評であり、想いなのです。

 私は議員としての想いを述べて、いけないとは言いません。しかし、紹介した両氏とも確たる事実に反する発言ではないでしょうか。しかも、自分たちが昨年決したばかりの議会基本条例改訂を、遵守しないことは甚だ疑問に感じます。岩沼市議会は条例で何も発言できないようになっています。

 信頼を取り戻すにはあまりにもかけ離れている。

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信頼を取り戻す議会2

2014年10月30日 | 日記
 国会中継「衆議院予算委員会質疑」があったので見ていたが、国会というところは『うるさい』というか野次や文句を質疑中に浴びせているところだ。特に民主党が質疑に登場すると安倍総理までも、テンションが高くなり「民主党政権時は、、、」と自慢していた。

 民主党議員も負けじと「自民党政権になってから、、、」と発言するがどことなく弱かった。見ていて一国の総理が誹謗合戦に挑発していたようであり、民主党には議論がかみ合っていなかった国会中継と感じた。しかし、国会議員は質疑を黙って聞く姿勢がまるでない。いくら感情的になっても質疑を遮る野次はよくないと感じ残念だった。

 昨日、岡山県会議員の政務調査費で最高裁は、一万円未満でも領収書を添付することに判決された。そのことを書いてふと思ったことがあります。それは国会議員の経費の中に『文書通信交通滞在費』は一ヶ月100万円も支給されるのです。これって、領収書が要らないの???この経費は渡されたら使途の報告が義務付けられていないそうです。

 また、立法事務費としては一か月65万円支給されることになりますが、こちらは立法等に関して調査研究費に要する経費です。他にも秘書などのいろんな経費があるみたいですが、これは議員歳費ではありません。基本給やボーナスは年間2000万円超になるみたいですよ。

 野党は小渕優子議員大臣辞任前に政治資金について説明するといったことを受けて、国会での説明責任があると主張した。これに対し総理に明快な回答が無かったと思うのです。政治資金規正法に抵触し、犯罪行為をしたとなれば大臣どころか議員辞職をしなければなりません。

 そういうことは国会議員自らが襟を正さなければならないのに、本日の予算委員会質疑を見た限り微塵も感じられなかった。地方議員は市民オンブズマンなどから住民監査請求の対象になりますが、国会議員に対して監査請求はできないと聞いたことがある。

 国会議員の第二の給料とも揶揄される文書通信交通滞在費は、不透明な部分があるのではないか。だって、交通費は飛行機・電車・その他交通機関の交通費は基本的に『ただ』なのです。全くかからないとは言いませんが、『文書通信交通滞在費』で何を購入したかを明確にすべきと思えてなりません。

 昨日の政務調査費の最高裁判決で国会議員はどう思っているのだろうか。

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信頼を取り戻す議会に

2014年10月28日 | 日記
 議員の不祥事が相次いでいます。国会では自民党の小渕優子議員が、収支報告書に疑惑があり大臣を辞任したばかりです。ニュースでは小渕議員の政治団体である会計責任者だった中之条町の元町長に対し、東京地検特捜部が事情聴取をしているとの報道がありました。

 また、同党の松島みどり議員もうちわを配ったとされ公職選挙法に抵触し、こちらも大臣を小渕議員と同日に辞任したのは先週の月曜日(10/20)と記憶に新しいことです。そのほかにも本日発売の週刊誌に農林水産大臣の、よくないうわさが大きく見出しに出ています。

 その上、民主党の枝野幸男議員にも政治団体の収支報告書に記載ミスがあったとして謝罪した。しかし、ネットには枝野議員のことで安倍首相までもが、政治資金の問題発覚で「野党も撃ち方やめになれば」と発言したそうです。首相は税金の使い方をどう捉えているのだろうか。

 岡山県議会では政務活動費の使途について、住民監査請求で不適切なことが指摘され最高裁から判決が出ました。岡山県会議員に対して出された判決は『政務調査費は1万円未満でも領収書の提出を義務付けるべき』(今は政務活動費に名称変更)との判決が出されました。

 その中で1万円未満の領収書提出に反対していた議員の理由がおかしかった。「開示されれば政務調査活動の協力者などが明らかになり、見過ごせない不利益が生じる」などと、まるで子供の言い訳にしか感じられません。政務活動費は税金なので、収支はハッキリすることで民衆の不信から信頼を取り戻す議会になるのではないだろうか。

 最高裁の判決は「条例が1万円を超える支出の開示を義務づけているのは、議員の調査研究活動の自由をある程度犠牲にしても使いみちの透明性の確保を優先したからで、それより少ない額の支出を公にしても活動の自由を妨げるおそれは小さい。1万円以下で義務づけがないのは事務的な負担に配慮したにすぎず、開示しなくてよいと認めているわけではない」その通りだと思います。

 私がサラリーマン時代に民間企業などで経費の使い道に、1万円未満の領収書を提出しなくてもいいとは聞いたことがありません。お金のことが正常に機能していない状態であれば、議会の信頼は遠のくばかりと考えます。政治とカネに関し明白にすることは信頼を取り戻す良い機会ではないだろうか。

 私が議員になった平成20年に岩沼市議会では、少額でも領収書の提出は義務付けられていました。年間8万円と少なかったが、有効に使えた政務活動費でした。政務活動費とは議員報酬の他に議員活動のための経費ですが、企業や団体などの経費は活動するためには絶対必要なものです。

 岩沼市議会は残念ながらこの経費を廃止してしまった。

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嬉しい、嬉しい大会新

2014年10月27日 | 日記
 先週の土曜日(10月25日)に『仙南ジュニア陸上競技選手権大会』が、角田市陸上競技場で行われました。仙南地域の小中学生が対象の陸上競技大会です。我が岩沼ジュニア・ランニング・クラブとしては、この大会が今年の最終競技会で、とても嬉しい嬉しいことがありました。

 競技成績は女子の活躍が目立ちました。5・6年生の部では100mに5年生が、6年生を抑えて優勝しました。また、1500mでも断トツの優勝でした。残念だったのは競る相手がいなかったため、2秒差で大会新にならなかったことです。

 もっとも圧巻だったのは5年生3人と6年生1人で構成した4×100mリレーで、他を寄せ付けない大会新での優勝でした。これはとても嬉しいことでした。なぜなら、昨年男子が宮城県大会で優勝したメンバーで臨んだのですが、大会新は出せなかったのです。

 岩沼の陸上競技場は先にも紹介しましたが、ゴム製のグランドがデコボコ状態のため、練習で記録を測っても62秒台(手動計測)しか出ませんでした。それがこの大会では写真判定器(電気計測)だったが58秒台でした。(電気計測は手動より遅い記録になるからです)

 角田市の陸上競技場も岩沼と同じ頃に創られましたが、ところどころに補修されておりデコボコはありません。まして、雨天時などは踏んだゴムの切れ目から、水しぶきが吹き上がることを岩沼市は放置しているなど考えられません。

 記録的には低調だと思いますが、子供たちは自信が持てた大会だと思います。来年は5年生3人に加え、残り1枠のリレー種目に5年生に4人の候補がいます。つまり4人のリレーに7人がひしめき合っている状態です。これは悩むところでもあり嬉しい悲鳴でもあります。

 一人一人が来春までに約1秒の記録短縮を目標にし、宮城県大会で55秒台を目指せば優勝することが見えてきます。100mで1秒記録を縮めることは大変なことですが、小学生レベルでこの程度の記録短縮は、可能な範囲と思っています。決して不可能ではありません。

 今大会は6位まで賞状を頂けるのですが、12枚の賞状を貰ってきました。100mや1500m、そしてリレーだけでなく800mや走り幅跳びにもみんな頑張りました。来春までに怪我をすることなく、このまま順調に育ってほしいと考えていますが、今年は男子の活躍が少なかったように思う。

 来年は男女とも嬉しい嬉しい報告ができたら、と思っています。
コメント (1)
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小渕大臣が辞めるの?

2014年10月18日 | 日記
 昨日は近所にある『ダオタオ』さんで、名取市在住の佐藤さんご夫妻が主催する茶会?みたいな写真展に行きました。今回のテーマは野鳥で参加者は12人と、こじんまりした集会でしたがほとんど知らない人ばかり、でもご夫婦の人柄からくるオーラで楽しいひとときを過ごさせていただいた。

 食事を兼ねてアルコールを持ち込みいろんな話をしながら、ついつい政治とは無関係の会合が政治の会話になってしまった。(反省です) 参加者と政治資金の話になり、小渕優子経済産業大臣が政治資金で追及されていることが、どんなことなのかよく理解されていなかったようです。

 また、松島みどり大臣の『うちわ』問題もテーマにありましたが、政治資金がどのような性格なのか、どこから集まって誰のために支出されたお金なのか。私は会話の中で小渕大臣の方が「政治家としてこれは悪質ですよ」と説明させていただいた。

 この件は国会の委員会答弁でTV報道がありました。小渕大臣の政治資金管理団体が不透明な収支を指摘されたことを、野党の議員に追及されその中で大臣は後日確認して報告することになっていたはずだった。本日の日経新聞には小渕大臣が『辞意』を首相周辺に伝えるとあります。

 不透明な収支について何も報告されていないのに、大臣を辞任すれば済むことでしょうか。『政治とカネ』という言葉は昔と様相が違っており、昔は不透明な収入の部分が問題視されていました。しかし今は使い道にも政治家としての倫理観、道徳観が問われることになっているように思えます。

 新聞にあるのは『観劇』の収支に2800万円もの支出に差額があったり、下仁田ネギを60万円も購入することが政治活動なのでしょうか。それをどのように使ったのか説明すべきと思います。

 政治資金管理団体の不適切な支出と政務活動費は全く違いますが、岩沼市議会は『政務活動費』を今年4月から廃止しました。議員一人当たり年間たったの8万円を廃止したのです。議員活動の経費として、例えば交通費やチラシなどの文書作成費は皆無になりました。私たちが年4回の定例議会終了時に発行している『いわぬまアシスト』そして、交通費などはすべて個人負担です。

 政務活動費を削減すべきものではないと考えています。税金ではありますが、適正に使用することで問題を調査し、指摘することが出来るのです。だからこそ野党がこの不透明な収支問題も調査し、解明することができたと思っています。議員としての活動幅を狭めてはいけないと考えます。

 ネギ(60万円)の半分、私にそれ位の活動費、あったらなぁ~。

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