昔聞いた童話「ブレーメンの音楽隊」を思い出した。何種類かの動物達が力を合わせて泥棒を追い帰し、幸せに暮らしたと???詳細は忘れたので調べた。
動物の正体はロバ、犬、猫、鶏でした。年を取って仕事が出来なくなったロバがいじめに遭い脱走し、音楽隊に入ろうと旅をする。同じ境遇で知り合った動物たちとブレーメンを目指したが、旅の途中で泥棒の棲家に入り泥棒たちを追い出してしまう。
普通に考えると他人の家を乗っ取るのは異常だが、相手が泥棒だから許されてしまう物語ではないでしょうか。ましていじめに遭ったことが前提でしたから、動物たちの行動はおさなごころに正義が宿る。
大人になり童話を読むことなど少なくなったが、本当の正義は何かと言えば法律になる。道徳も大事だが法律に従って行動することは議員の模範でもある。
岩沼市議会はそのようなことを、根底から覆しているような気がする。感情が先に立ち、数でいじめをしているようなものが25日の懲罰委員会ではなかったか。
大友健議員に対する懲罰動議で『参考資料』として会議録が配られた。その中に松田由雄議員が「私が述べたのは、100%とは言わないんだけれども99%は正しいと・・・」発言されている。
岩沼市議会はこのように発言した議員の道理が通る結果になっている。自分だけが手にしていた会議録の正当性を主張したのか、用意されていた書類を配ることもなく「私は99%正しい」を支持する勢力がいる。
後日入手した書類に大友・松田議員が主張したことは、双方とも理にかなっていると考える。片方だけが99%正当ではなっかたと解釈されるが、懲罰動議は10:6で可決される結果となった。
文書も出さずに一方的に、まして釈明もなく数の論理がまかり通る市議会は異様に映る。子供じみた感情論だけで懲罰動議を出すのなら、お勧めしたい本がある。
一度読んではどうか、心揺るがす「グリム童話」を。