すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

98%は適正な入札か

2017年12月11日 | 政治全般
 本日、私の一般質問が終了しました。結果からいうと議長から「厳重注意」をいただいた。それは私の不注意から携帯電話が胸ポケットに入っており、質問中に鳴ってしまったことです。

 いつも議場に持ち込まず会派室に置いてきます。昼休みに自宅へ忘れた書類を取りに戻ったりして、慌てていたのかもしれません。胸ポケットに入れていた携帯に気付かず持ち込んでしまった。

 しかも質問中に電話がかかってくるから『さぁー、大変』状態でした。本当に申し訳ない。反省しきりです。しかし、本日の一般質問で市側の対応には『困ったもんだ』状態かな~

 質問通告に書いている通り、岩沼市の入札は近隣市町に比べ高いことを議場で述べました(下表を見てください)


 
 岩沼市や近隣市町が今年4月から行った入札結果です。亘理町は平均落札率が85%、岩沼市とほぼ同じ37億円発注して請負差額が5億5千万円も出ています。岩沼は7200万円しか残らない。

 この数字を見てわかる通り岩沼は平均落札率が98%です。名取市90%、亘理町85%の数字と比較しても異常なことではないか。この数字を示しても総務部長は『適正な入札』を繰り返すばかりでした。

 挙句の果てに、このままで良いと言った答弁があり、何ら問題ないことを強調していました。総務部長は、適正な設計金額で落札することがもっともで、当たり前のことみたいに言ってた。

 市長に「過去に百条委員会で入札率が98%で官製談合の話題になった」ことを聞きました。元職員だった市長は当然この事実を知っています。この要因で当時の市長は選挙に敗れ、交代した歴史が岩沼にはあるのです。

 何度も「入札改革をすべし」と訴え、「市民のためにお金をねん出することが市長の役目ではないか」しかし、答弁は曖昧な返事にしか聞こえませんでした。やらなければいけないが、と言いつつ、いつからやるのと聞けば良い返事はない。

 亘理町は昨年の不祥事からすぐに入札改革を実施しました。その成果が表れ、半年で5億円以上も捻出出来ている。また、市外からの業者を多く入れ最低制限価格をなくすことも提案したが、積極的な姿勢ではなかったように思える。

 来年は市長選、市民からの『厳重注意』はどうなるかな。

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入札について一般質問

2017年12月06日 | 政治全般
 早いもので師走です。ブログ書くのも久しぶりです。
 ところで12月は市議会があるのを知ってますか。年4回の定例会は3か月ごと実施されています。岩沼の定例市議会は今月5日(火)つまり昨日から始まっています。
 各自治体の定例議会は運営方法が異なっています。当市の場合、昨日の開会日に市長の市政方針が述べられました。本日は一般質問の事前通告を提出する日程でした。
 今回の一般質問は高止まりしている岩沼市の入札について質問します。質問内容は以下の通りで、日程は12月11日(月)10時~の3番目に決まりました。午後一時頃?かな。


高落札率の工事入札について
1.岩沼市の工事入札執行について
1)一般競争で行う基準は何か。
2)市内・市外業者を区別する基準は何か。
3)最低制限価格の設定は何時、誰がどのように決定するのか。
4)平成27・28年度の平均落札率を伺う。
5)昨年まで行っていた予定価格の事前公表はどうしてやめたのか。
6)予定価格の事前公表がないのに落札率が高いと思わなかったか。

2.今年度上期の一般競争入札における状況について
1)私が調査したところ、岩沼市は近隣市町と比較して落札率が高止まりしている。
岩沼市は一般競争入札の35件中24件が98%以上の落札。平均落札率は約98%。
亘理町は一般競争入札の49件中7件が98%以上の落札。平均落札率は約85%。   
名取市は一般競争入札の33件中16件が98%以上の落札。平均落札率は90%。
仙台市は1億円以上の一般競争入札(土木工事のみ)の19件中3件が98%以上の落札。平均落札率は92%
①予定価格の事前公表がないのに、当市が高止まりしている状況をどう捉えているのか。
②過去に百条委員会で入札率が98%で官製談合の話題になったと聞く。平均落札率が98%の入札は問題ないと見ているのか。
③単刀直入に伺う。予定価格の漏えいはないのか。
④高い落札率で間接的に被害を受けるのは、市民だと思う。そのことについて伺う。
2)高い落札率で生ずる請負差額について伺う。
岩沼市は約38億円発注し、請負差額は約7200万円
亘理町は約37億円発注し、請負差額は約5億5300万円
名取市は約45億円発注し、請負差額は約4億4300万円
仙台市は約35億円発注し、請負差額は約2億6500万円
①市長にお金のかかることを言うと「財源の手当てをしなければいけない」とか「その前にやらなければならないことがある」と言う。他自治体(亘理・名取・仙台)は、工事請負差額が当市より多額だ。どう思うか。
②単純計算ではあるが、亘理町の5億5300万円の差額があれば、今回市民から出された陸上競技場を改修する請願ならすぐにでも改修可能です。また、今定例会で提案された補正予算の中に『強い農業づくり(4485万円)』は補助金なくとも10回以上できる計算です。入札改革に取り組む時期と思うが見解を伺う。
上期だけの数字なので全体的に見れば、もっと多くの請負差額が出ることになる。公共工事に関する入札の公平・公正さも重要な責務であると思うが見解を伺う


市政に関心がありましたら11日からの3日間、議会傍聴にお越しください。

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みんなの党8億円借入

2014年04月09日 | 政治全般

 『夢や希望』『無限の可能性』等々、新入生を励ます言葉がいくつもありました。本日、中学校の入学式に議長代理の来賓として出席し校長、市長、議長、PTAの順で式辞や祝辞を新入生に述べました。

 昨日見たピカピカの小学一年生とは違い、中学一年生には大人の言葉が通じることに嬉しく思いました。これから3年間でますます成長し、価値判断も含め素晴らしい中学生であることを期待したいです。

 『政治と金』という言葉はいつ頃からあるのだろうか。たぶん私が生まれる前からあった言葉だと思うが、最近久しぶりに世間を賑わしているのではないだろうか。

 いわゆる金権政治ですが、選挙のために多額のお金が動く。昨年は猪瀬東京都知事が徳洲会から5千万円を受け取っていた問題が発覚し、辞任に追い込まれた。

 今度は『みんなの党』渡辺代表がDHC会長から、8億円もの巨額借入していた問題が発覚しました。党代表を辞任することになったが、議員辞職などは否定したとあります。

 みんなの党は2009年に立ち上げ、発足からわずか5年ではあるが、一時は衆・参合わせて30名ほど在席していた時期があります。その後は『結いの党』などが分裂し現在に至っているのはご存じのとおりです。

 みんなの党が掲げた政策で思い出すのは、脱官僚ではなかったかと思います。公務員の給与削減や天下りを禁止しようとしたことで、多くの支持を集め地方議会まで議席を確保していました。

 最近では自民党にすり寄り、足並みを合わせたことで、みんなの党の存在感が薄れた感じが私にはありました。政治は数の力で歩調を合わせれば、存在感を発揮することがあるかもしれません。

 国も地方も首長が絶大な権限を持ち、政策を立案執行することが出来ます。議員に執行権限はなく、未来に無限の可能性を秘めたお金の使い道について、賛否出来たらいいなと考えます。

 首長と相反する意見を持てば、政策に反映させることは難しい。しかし、首長の考えが間違っているとしたら質していくことが、議員に科せられた役割だと思うし、議会にも夢や希望はあると考える。

 8億円の疑惑なお金に、夢や希望の言葉が無い。


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クリミア情勢で思うが

2014年03月17日 | 政治全般

 ウクライナのクリミア半島が、住民投票でロシアに編入することが確実な情勢になっていると報じられています。有権者の6割はロシア系住民とのことです。

 クリミア自治共和国となっていますが、紛れもないウクライナ領です。ややこしいのは1954年のソ連時代に、フルシチョフ第一書記がロシア領から編入しています。

 1853年クリミア半島をめぐっては、ロシアが黒海から地中海の出口を確保したい思惑がありトルコと戦争を仕掛けました。これに対しイギリスやフランスは、阻止することでトルコを支持し戦争になった場所です。

 この年はペリーが浦賀沖に来航した年でもあり、日本にとっても歴史上思い出深い年です。クリミア戦争を検索していると『ナイチンゲール』や『ノーベル』が出てきたり、改めてこの戦争が歴史に大きく名を刻んでいたことを痛感しました。

 ロシアがクリミアに進駐してから、わずか半月も経たずに選挙を強行した感があります。欧米各国は反発を強め、ロシアへの資産凍結や渡航禁止の対ロ制裁を発動し強める構えです。

 この報道に昔のような戦争にならないことを願うばかりです。なぜ拙速にクリミア住民はウクライナという国を捨て、ロシアになりたがるのだろうか。充分な議論をしたと言えるだろうか。

 民主主義の原理は数の力なのでしょうか。投票による結果がすべてを決めてしまうことは、果たして良いことなのだろうか。選挙はいつでもできることだから、数年から数十年後にまた元に戻りたいとなれば、その時はどうなるのだろうか。

 先進国の民主主義は少数の意見を大切にしながら、政策を推し進めてきたことで本当の意味での民主主義を確立してきたのだと思います。

 軍事力が強大で他国に侵攻し、選挙で正当性を主張し自国に編入するようなやり方はとても容認できません。一時の感情や国民の人気取りのための政治であってはならないと考えます。ロシアプーチン氏が下す判断は重大です。

 振り返れば我が岩沼市議会にも数の力による懲罰がありました。また、市長が震災被災者の少数意見を無視し、新たな集団移転希望者に耳を貸さなかった。そのことで苦しむ被災者がおり、岩沼を出ていった方もいます。

 首長の考え一つで、政治は大きく変わるんだよね。

コメント (3)
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TPPみんなで考えて

2013年02月25日 | 政治全般

 およそ195万年前人類の元となる猿人(アウストラロピテクス)が誕生し、153万年前には原人(ジャワ・北京)が誕生したとされる。その後、35万年前に旧人(ネアンデルタール)を経て、新人(クロマニヨン)そして現在に至るとされています。

 現生人類(ホモ・サピエンス)の進化には言葉の発達が大いに関係していると言われています。二足歩行ができるようになった猿人から新人までに大きく違っていることは、頭脳の違いの他に喉の発達があるとの説をテレビで見たことがあります。

 ネアンデルタール人よりも喉が発達したことで、多くの言葉を発することは、狩りをするために協調性や協力がなされる。多くの言葉や表現に幅を持つことで人類は進化をしてきたと言われています。

 人間にとって喉は大事なのですが『喉元過ぎれば熱さ忘れる』ということわざもあれば、『喉元思案(のどもとじあん)、意味:胸の内で深く考えたのではない。あさはかな考え。)もあります。日本人の喉に良いことわざはありません。

 先週のブログに安倍首相が訪米する際、TPPに関し参加を表明する方向に進んでいるのではないかと疑念を抱いておりました。これが現実になりつつある。

 私の考えはTPP賛成か反対かと問われれば、前者です。TPPに加盟反対の姿勢では、日本の産業構造が大きく崩れてくることが予想されます。いずれはTPPに加入せざるを得ないことですが、政府は国内産業への配慮が無ければ表明をしないと考えていました。

 それが先の衆議院選挙(12月)で、安倍総裁は聖域なき関税撤廃には、明確に反対の意向だったはずでした。充分な説明もなければ対策も、まだ確立していていないのに、2か月で真逆の言動になっている。

 選挙では『聖域なき』を連呼し、国会では『農業が犠牲に』とか言っていながら、この一週間でTPPに参加表明することになっている。今までおとなしく静かだったマスコミまでもが一斉に参加容認のような記事が出る。

 岩沼市議会は明日から定例会が始まります。TPPを市議会で議論することはありません。TPPが導入されたら考えなければならないことが多々あります。農業などの一次産業に関わることだけではありません。

 建設業や医療・福祉の分野など幅広い検討が必要でしょう。地域に見合ったTPP対策があってもいいし、これからの教育にも幅広い対策が必要ではないかとも考えます。日本は新たな経済戦争の入り口に立ってます。

 TPP、みんなで考えなければ日本は大変ですよ。

コメント (1)
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