すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

差戻審で懲罰が鮮明に

2021年05月25日 | 日記・エッセイ・コラム
 本日10時半から仙台地方裁判所にて、大友健氏の『出席停止処分取消等請求事件』の差し戻し裁判が開かれた。101号法廷は比較的大きな法廷で、コロナ対策のため一席ずつ空けて着席しました。一般傍聴者は19人の他、記者と思われる方が2人と岩沼市役所から3人の傍聴がありました。

 4年間に8回もの懲罰を行った議員は、誰一人参加していません。18人の議員の内、当時我々の会派(3人)を除いてほとんどが不当な懲罰に賛成しました。その後議員を続けている賛成議員は12人います。懲罰の影響は大きく大友健氏は1,000票以上の得票が半減し、植田氏と共に一昨年落選しました。

 原告の大友健氏は今回2度目の意見陳述を述べました。時間にして7分程度でしたが、わかりやすく聞いていて当時のことが鮮明に思い出された。今年3月にも意見陳述を行ったが、裁判官が変わったからなのか意見陳述は2度目でした。

 その中の一節に「陳謝や出席停止は裁判にならないことを前提にして、多数派の『やり放題』で行われた節があります」「回を重ねるごとに懲罰の科し方が粗雑になってきて、7回目に当たる本件は懲罰動議の文章も懲罰委員会の審査も甚だしくいい加減になりました。『慣れっこ』になったのであり、懲罰の裁量の逸脱と濫用そのものであります」

 当時の議会事務局職員で局長を含めた3人が懲罰にかかわっていなければ、このような懲罰乱用は起きません。普通に考えれば不当な懲罰を科すことに躊躇するはずで、事務局が抑え込まなければなりません。懲罰が始まった井口元市長時代は担当者を変えることなく、懲罰はイケイケ体制で推し進められていました。

 現在の菊地市長の人事で事務局長が変わり懲罰が無くなりました。また永年勤めていた担当者も変わり、議会事務局内の雰囲気が変わりました。ただ不思議な現象は元局長を除く2人の職員は、大出世しており元総務部長と現課長として君臨している。論考勲章ではないかと思われる人事です。

 この裁判は最高裁大法廷で15人全員が、地裁に差し戻した60年ぶりの判例変更判決です。裁判そのものは大友健氏の実質的勝訴になってはいるものの、裁判所はどこまで踏み込みどのような判決を出してくれるのか期待しています。良くないことをした議員らへの判決を期待し見守っていきたいです。

 不当な懲罰濫用の議員と職員は、費用負担も無く素知らぬふりで悠々自適か

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