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日本一厳しい?政活費

2019年01月10日 | 日記
 岩沼市議会の『議会運営委員会』が本日10時から行われた。テーマは政務活動費(以下:政活費)のマニュアル作りです。政活費は ①広聴広報費を除く ②18万円/年 ③後払い方式とする と昨年暮れに決めています。

 飯塚悦男議会運営委員長は「日本一厳しい政活費の使い方」を目指すことを目標にしていました。しかし、詳細は何も検討することなく、前項の決定事項を決めてからそれに合わせる、といった何ともお粗末で不思議なマニュアルづくりな会議です。

 しかし、今日の会議で日本一厳しいどころか、議員にとって自由勝手な政活費のようです。会派制をとっている岩沼市議会は、政活費が会派に支給されるもので議員個人に支給されるべきものではありません。

 ただ、会派に属さない議員には、議員個人へ支給しないと公平性の観点からやむを得ない場合があります。正副委員長が出した運用マニュアル案をたたき台にして、決めていく中『日本一厳しい政活費の使い方』ではなくなりそうです。

 以前の『政務調査費』から議員がより自由に使い勝手の良いものとするために『政務活動費』と名称を変えてきた経緯があります。岩沼市議会はこれに逆行して、議員が市民のために使うのではなく議員のためだけに使うものではないか、と思えてなりません。

 政活費とは『地方自治法に基づき、地方議員の調査研究やその他の活動に役だてる経費の一部として、自治体から議会における会派や議員に対し公費として支給される費用』(日本大百科全より)

 活動に役立てる経費の一部とありますが、使用できる範囲が限られています。主な項目としては以下の通りです。1)調査研究費 2)管外調査費 3)陳情活動費 4)研修費 5)資料購入費 6)広報費 7)広聴費等々。

 岩沼市議会は1)調査研究費と4)研修費と5)資料購入費のみとしました。市民にお知らせするような6)広報費や、市民との対話をする7)広聴費には使えません。岩沼市議会が使える主な政活費は宿泊を伴った旅行費用です。

 会派でまとまった知識を共有することなく、議員個人が勝手な行動をとることが出来るような政活費になっています。日本一厳しい政活費どころか、第2のポケットマネーと揶揄される政活費にならないようにしたいものです。

 政活費(18万円×18人=324万円/年)は岩沼市民の血税です。

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