すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

尖閣沖はエスカレート

2010年09月20日 | 国際・政治

 尖閣諸島沖で発生した漁船接触事故は、事態が悪い方へと進展しつつある。それにしても中国は独裁というか、懲りないというか、わがままな国になりつつある。私がブログ(9/12)に書いた杞憂がより厳しくなっている。

 漁船が接触してきたという事実を確認もせず、一方的に船長・船員を帰せと言っている。日本が法律に基づき正式な裁判手続きまでも、無視されることが許されて良いわけがない。

 閣僚級の交流を停止し、脅しともとれるコメント「日本が船長を無条件に即時釈放しなければ、強烈な対抗措置を取る」と警告してきた。これは何を意味するかと思えば、わざと過激にして中国の国策に走っている。

 東シナ海のガス田に中国側は機材を持ち込み、新たな開発行為に及ぶ行動に出ようとしている。これが報道されたときは、中国側が意図的に漁船の接触事故を装った、と思われるくらい疑った。 いや、この事件に乗じてやりたい放題なのかもしれない。

 これまで対中の摩擦は色々ありました。稀少原料であるレアアース・レアメタルなどの輸出規制や、人民元の相場に対する規制緩和。また、新疆ウイグルやチベットの人権問題と受け身の中国が、用意周到に反撃してきた感があります。

 尖閣諸島の領土問題は、日清戦争の際に下関条約で一旦解決しましたが、その後中国や台湾は日本の主張を覆し、侵略戦争で一方的に結ばれたと、小島を不法占拠することなどもありました。

 1969年、尖閣沖にイラクに匹敵する埋蔵量の石油資源があることが判明しました。ここから、尖閣諸島に対する中国側の領有権問題は大きく意識が変ってきました。海軍を使い地下資源を調査したり、ご存じの通りガス田開発に乗り出してきた。

 地下資源が判明する以前に中国は、尖閣諸島は日本の領有権であることを承諾しているのです。埋蔵量がイラクに匹敵するとなれば、共産党と中国国民はフセインにもなるわけ?

 日本はこの行為に静観する姿勢を決めているが、果たして大丈夫か。この事件が仮に逆の立場なら静観するでしょうが、尖閣沖に地下掘削の機材を持ち込まれて来たら静観は出来ないはず。

 民間交流までも停止し、話し合いも一方的に打ち切り最後通牒を突きつけてきた。こんなことが出来る背景は、強大な軍隊と核兵器があるから出来ると思う。

 日本はデモさえやらないほど平和になっている。それどころか核兵器廃絶の署名を集めている現状です。それを悪いとは言わないが、中国で核兵器廃絶の活動してみては! 中国側が、

 軍隊や核兵器を持っているから、脅しも違ってくる。


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