涼しくなりました。つい先ほどまでの暑さはどこに消えたのでしょうか。夜になっても汗をかきながらブログを書いていたのは、ついこの間の出来事でした。コオロギの羽音は大合唱、涼しいどころか冷たい風が吹いている。
台風9号が日本を通り過ぎ、一気に寒気を持ち込んでくれたおかげですが、喜んでばかりはいられません。都心など関東・東海地方に台風被害の大きな爪痕を残しました。静岡県の山北町は24時間雨量が495mmになったとのことです。
床上浸水のみならず、家が丸ごと無くなってしまうようなことが発生しています。これからの生活に不安を感じていることでしょう。早く復旧してほしいものです。
平成6年9月22日に岩沼で降った雨は、空港で観測した雨量が515mmに達しています。観測地点が違う岩沼の中心部では411mmの計測値があります。「前線を伴った低気圧の影響による局地的降雨」と言うことですが、台風ではありません。
忘れもしない昭和61年8月5日に、降った雨は422mmでした。「台風10号くずれの温帯性低気圧北上に伴う豪雨」になっています。2件とも岩沼に大きな被害をもたらし、国は激甚災害指定で排水機場の設置や排水路の改修をしました。
山北町は幸い亡くなった人はなく、日頃の防災訓練が役に立ったとテレビで報道がありました。備えあれば憂い無しなのですが、防災訓練は町内会などの市民活動で行えますが、ライフラインの施設整備は行政側に頼るのみです。
岩沼は国から排水機場や排水路の整備をしていただきましたが、排水対策が万全だとは思っていません。しかし、お金が掛かると言ってより具体的な対策もしていません。
多賀城市の取り組みを紹介します。平成6年の災害は岩沼のみならず多賀城市でも、大きな災害はありました。約10年掛けて排水機場や水路の整備を進めた結果、多少の雨でも道路が冠水している箇所は減りました。床上・床下などの被害も少ないと聞きます。
3つの排水機場新設と抜本的な排水路を整備したことで、多賀城市の財政は苦しくなりました。しかし、まだ不十分なのでさらに整備を進めたいと考えています。国からの補助金を活用し、市民生活にとって安心安全な街づくりを目差しています。
多賀城市は今年、市長選があり無投票でした。財政は苦しくても活用内容で市民から理解を得られるのだと思います。
水害で家に泥が入ったら、誰が補償してくれるの。