ゆうゆうの教会便り

私の教会のこと、教会生活をボチボチと・・・・

「ヨブ記」の解説

2014-02-26 15:17:47 | 聖書
ヨブ記は、旧約聖書中の*)知恵文学の一書で、人が何の理由もなく苦しまなければならないことがなぜあるのかを問題とする。

本書の中心的問題の背後に、不条理の苦しみの中にある者と外にある者が異なる次元に立っているという事がある。
後者による苦しみの説明が前者の現実の解決にならない、つまり、諸民族にある知恵の伝承において、善を行えば幸いを得、
悪を行えば災いを招くという因果応報の観念が常識であるが、何の悪も行っていないのに災いのどん底に落とされるという現実がある。
主人公ヨブの嘆きはその現実の中からの叫びである。

このヨブの目から見れば、因果応報というモラルの秩序ではこの世界は無意味であり、神がいるとも思われない。
ヨブ記の著者によると、そのような秩序は人間が捉えた限りの秩序であって、これを超える神の秩序がある。
これを認めなければ、現実にある不条理の苦しみは無意味に終わる。

それゆえ、いかなる災いに襲われようと、神を畏れ敬う心を貫くヨブにこそ、真の神の信仰者像がある。

このヨブは、神とその民との契約の仲介者であり、自ら何の罪もなかったにもかかわらず、約束の地を前にネポ山で死んだ主の僕モーセと、
また主の僕の歌(イザヤ書42:1-4、49:1-6、50:4-9、52:13-53:12)の僕とも重なって通じている。


↑「聖書事典」ヨブ記の項からの抜書きです。
今回は読み終わってから解説を読みました。 
な~るほど、そうなのか~と勉強になりました。


*) 知恵文学(ちえぶんがく、英語: Wisdom literature)とは、
  古代イスラエルの宗教文化を始めとして、古代オリエント世界における国際的な文学活動によりできた特定グループの文学である。
  旧約聖書の正典の中ではヨブ記、箴言、伝道者の書、詩篇の一部がそれに属する。
  正典以外は、「ベン・シラの知恵」「ソロモンの知恵」「トビト書」「第四マカベア書」などが挙げられる。



公園の水場に梅が咲いて、そこに<ルリビタキ(♂)>が止まります。
絵のような(笑)美しさです。


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