但馬の巨樹を訪れたのは3度、そのたびに感じるのはこの地は緑深い土地で、樹木を大切にしている土地柄なのだと感じることが多い。
この八代のケヤキは播但連絡道路、朝来ICから直ぐ近く、八代集落の足鹿神社(あしかじんじゃ)境内に神木として大切に保護されている。
神社への参道付近の景観もよく、小川にかかる橋を渡ると白い鳥居の横にあの懐かしい真っ赤な円筒形のポストが建っていたりする。
国の天然記念物に指定されていて推定樹齢千数百年、幹まわり9.8m、樹高約30mと説明されています。
国の補助に依る樹勢回復処置が施され、主幹のあちこちに痛々しい大手術の跡は残っていますが何とか樹勢を保っているように見受けられました。
ここを訪れたのは昨年の11月半ば、黄葉がそろそろ落ちだす頃の午後、まったく人気のない静かな境内でした。
主幹に対して枝振りが極端に少ないのは気になりますが、まるで壁のようなその主幹の肌は、このケヤキが生き抜いてきた長い歴史を物語るかのように威厳と尊厳に満ちたものでした。
兵庫県ではケヤキとしては最大の巨木だそうです。
撮影2007.11.17