巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

恵那市、中坪のカシ 

2010-10-30 | 岐阜県

 中仙道大湫宿址神明神社の大杉を見てその足で県道65号線を道なりに約30分南下、恵那市三郷町佐々良木に有る中坪の樫を訪れた。

中濃、東濃地方は山深い土地柄、過ぎの巨木が目立つ中で珍しくアカガシの巨木です。

県道沿いに点々と並ぶ民家の屋根越しに大きな樫の樹冠が見えてそれと解る。

民家の脇を抜け低い斜面上にあって、背後の雑木林に溶け込むように立っている。

正面の株元には小さな祠が有り、樫の木独特のゴツゴツした主幹は直ぐに何本もの枝幹に分れ豊かな樹冠を造りだしている。

外見上それほど目立った洞は無く、まだまだ若々しくさえ見える。

現地説明板に拠ると目通り幹囲 7.5m 樹高 20m、推定樹齢 300年以上となっている。

撮影2008.10.12


長嶺の大杉

2010-10-23 | 岐阜県

あの根尾の薄墨桜を見て、其の足で国道157号線を道鳴りに北上、深い山の狭間を流れる根尾西谷川沿いに長閑な

田舎道を暫く走ると長峯の20戸ばかりの小さな集落、国道が集落を分けるように進むが、集落内に1本だけ有る進入路へ左折、直ぐにそれと解る素盞鳴(すさのお)神社が見え、拝殿右側背後斜面にこの大杉が大きく根を張り、飛びぬけて聳えている。

主幹は7~8mで何本もの大枝に別れ、のたうつように天を目指して伸びていて、大きくねじれる根張りと競い合うかのようです。

樹高約50m

目通り幹囲 9.5m

推定樹齢800~900年。

痛みはそれほど見られずまだまだ元気なように見える。

撮影2008.10.12


岸本神社のムクノキ

2010-10-09 | 鳥取県

 島根、鳥取巨樹追い旅の最後に寄ったのがこの岸本神社のムクノキ。

米子バイパス南インターより国道181号線で10分も南東進、日野川を渡ると伯備町役場やJR伯備線の岸本駅が集まる中心街に着くが此処から先がどうにも解りづらかった。

日野川右岸、国道181号線と伯備線に囲まれた田園地帯の旧集落内にある小さな神社に有る大きなムクノキ。

因みにこの神社やムクノキはほんの近くの伯備町役場付近で聞いても全くわから無かったが、何とかムクの巨木と狙いを定めて自力で見つけた。

近所まで行っているのに何の案内も無いのは珍しい。

この辺りは日野川の河岸段丘なのだろう、砂地の畑と旧集落野民家に囲まれた乾いた小さな境内で鎮守の森といえるようなものは無く実にがらんとした境内に感じる。

樹高16m、幹周り8.8m、樹齢は不明、鳥居側から見る幹肌は年代を重ねた証を誇るかの様に隆々と波打ち力強いが裏に廻ってみればかなり痛ましく、本幹内部の奥、かなり上部にまで洞が広がっていて白骨化が進んでいるように見える。

しかし、枝を大きく伸ばし、葉を一杯に茂らせまだまだ樹勢は悪くないように見える。  

全国のムクノキ中、第7位の幹囲を有するとされるが、見た目それほどにも見えないのは余りにも樹姿が整いすぎてるからなのかも??

鳥取の名木100選 に選定されている。

撮影2008.9.22


貴船神社の椎

2010-10-03 | 島根県

鳥取や島根の山陰地方には椎の巨木が 多いように感じるのは僕だけだろうか??。

京都舞鶴湾の半島で最近になって、島根や鳥取の巨椎を抜く巨大な椎が発見されたがそれまではこちらの志多備神社の大椎と伯耆の大椎がともに椎の巨木日本一だとされていました。

もう一本この島根県に椎の巨木が有ると言うので訪ねてきたのは雲南市加茂町南加茂、貴船神社境内と地続きの奥斜面に有る椎の木。

此処雲南加茂町は云わずと知れた出雲神話の土地、ヤマタノオロチの伝説で知られる斐伊川が流れ、銅鐸で有名な加茂岩倉遺跡など多くの遺跡が有り神々のふるさととでもいえる土地柄です。

斐伊川の支流、赤川の西岸に広がる田園地帯の奥小高い斜面に貴船神社は鎮座していて元暦年間(1180~1185)に京都の貴船大明神を勧請したものだそうです。

神社左手の山道を登っていくと公園化していてほぼ台地の端っこにこの巨椎が一本聳えている。

京都の貴船大明神を勧請志多弧おろから既にこの樹は存在していたようで、樹齢800年以上、目通り8.4m、樹高約16mとなっていて、島根県の天然記念物に指定されています。

確かに巨木で迫力も有るのですが、見た目にそれほど巨大に感じないのは均整が取れすぎて、ちょっとスマートに見えるからなのかも??

でも椎の巨木、古木の割には痛みが少ないように感じました。

撮影2008.9.22