巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

川俣神社のスダジイ

2008-05-29 | 三重県

 


旧東海道,庄野宿跡に有る川俣神社に、このスダジイの巨木が腰を下ろしている。


神社の参道に面してアパートが並んでいて厳かな雰囲気は感じられない。



それでも参道奥の境内に進むと回りに民家が建ち並んでるとはいえ、やっぱり神社らしい静かなたたずまいです。


境内の右側に孤立して大きなスダジイが立っている。



逆三角形のようなその樹形は、昔子供の頃に絵本で見た大きな樹のような姿で懐かしく遠い昔を思い出させてくれました。


このスダジイは幹周り5.8m、樹高11m、樹齢は推定300年、三重県の天然記念物に指定されています。



僕の訪れた初夏五月の終半、大きく広げた枝には若若しい葉を一杯つけて今を盛りと花を咲かせていた。



根元より目通りの方が太く、うねりながら上に向かって伸びていて力強さを感じるが根元を囲んだ小さな柵は、幼稚園の子供花壇の柵の様でちょっと艶消しです。


撮影2007.5.20


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地蔵大松

2008-05-27 | 三重県

 


鈴鹿市には2~3度行っただけだが何処を如何走っているのかどうも良くわからない街です。


ナビを頼りに車を進めていくしか有りません。


今こうして地図上で見ているとどの辺りなのか良くわかるのですが、車を走らせているときはどの辺りを走っているのかまったく解らない状態でした。


僕の家からは、先ず伊賀上野まで出て名阪で亀山、その後鈴鹿までと言うルートを取ります。



新興住宅の建ち並ぶ一角に広い砂地の広場があってその奥まった所に地蔵堂があり、その傍にこの地蔵大松がでんと腰を下ろしている。


掲示板に拠ると587年、曽我氏が仏教以外の礼拝を禁止したので当地の人々は礼拝していた地蔵菩薩をそばの掘に沈め、その場所を後世に伝えるために松を植え伝えたのだと言われている。



享保17年(1732年)の夏、干ばつで稲が枯れ死寸前となったとき、地蔵松の近くの湿地で湧水掘りの工事が行われ、その時に地蔵菩薩が出土した。享和2年(1802年)8月地蔵松のすぐ傍に地蔵堂を建立し、それが現在に至っているという。


地蔵大松」はクロマツとアカマツの間種とされるアイグロマツで、枝を大きく広く延ばしたその姿は遠目にも美しい。



樹高20m、目通り幹周6.7m、枝張り東西32m、南北26mを広げており、松としては全国的にみても希にしか見れないほどの巨木だという。


巨大な幹の樹皮は深海にすむ巨魚の硬い鱗を思わすようです。



地蔵大松は地域の人達によって良く管理されているたか樹勢はすこぶる旺盛で立派な堂々とした風格を備えている。


撮影2007.5.20


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亀山市宗英寺のイチョウ

2008-05-25 | 三重県

ここも非常に行きづらい所でした。


亀山市といえばカメヤマローソクを思い出す年代の僕、さしづめ今なら液晶テレビの亀山工場として毎日のようにTVに登場しているのだが。


いつものように僕の馬鹿ナビに住所を打ち込んでいくが、まさかと思うような住宅街を越えた奥へと誘導される。



しかしこれが確りあたっていて、路地の先に大銀杏を発見、寺院にしては奇妙な門の右手に在る駐車場に車を停める。



宗英寺(そうえいじ)は通称イチョウ寺と呼ばれているようで、古くから著名な大イチョウで、三重県下で最大のイチョウだそうです。



5月20日は良く晴れて暑いぐらいの初夏の1日でしたが、この辺りは前日に雨風が強かったのか、落下したまだまだ青い小さな銀杏がこの銀杏の大木の周りを埋め尽くしていた。


原産地中国のものが日本に持ち込まれたのは、諸説あり平安後期から鎌倉時代にかけてとされ、日本ではいくら樹齢が古くても千年を越えるものが有り得ないのだが、時々樹齢千何百年と表示された銀杏の巨樹にお目にかかることも有る。


宗英寺のイチョウは樹齢約600年、目通り幹周7.63m、樹高約32m、、枝張りは東西15m、南北18mと表示されている。


風当たりの強い高台にあって、高い樹高の関係で台風等による枝の折損被害を受けることも多いが、青い葉を枝一杯に付け、樹勢は今も旺盛そのもので、


秋の見事な黄葉も見て見たいものです。


撮影2007.5.22


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名張市長瀬 国津神社の巨杉他

2008-05-19 | 三重県

 


前回紹介の不動寺の直ぐ近くに長瀬国津神社がある。



良く田舎の神社の境内やその脇の空き地では老人たちがゲートボールに興じているのを良く見かける。


ここもその例に漏れず、何人かの人たちがにぎやかに小さな球に興じていた。


国津神社は名張、伊賀、周辺で良く聞く神社です 。



参道からの石段脇には目通り5.7mの杉、境内左脇の石垣には目通り4.3mの公孫樹、その奥には3mのカヤの樹がそびえています。



撮影2007.10.14


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三重県名張市長瀬 不動寺のカヤ

2008-05-14 | 三重県

前回紹介の曽爾太郎生から名張川沿いに約10分程北上すると名張市長瀬の地に差し掛かる。

国道368号線と名張川に沿うように開けたのぞかな里山で、不動寺は国道を挟んで長瀬小学校の目の前にあって境内へ上がる石段の脇にこのカヤの大木がどっしりと根を下ろしている。

不動寺の由緒の詳細は、明治18年の火災のため不明だそうですが、境内には南北朝時代の様式を備えている五輪塔があるとろからみて600年以上の歴史を数えているようです。

このカヤの大木はその難から逃れたのか、幹回り5m10cm、樹高18mとなっていて、寺の歴史と共に樹齢何百年を重ねていそうです。

撮影2007.10.14

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奈良県曽爾村天王神社の「天王杉」

2008-05-11 | 奈良県

奈良県の最東端、三重県の名張市や旧美杉村と境を接するひなびた山村、まさしく山紫水明の土地です。


榛原から旧伊勢本街道に沿って走る国道367号線山粕宿近くの掛の交差点を直進、青蓮寺川」に沿って県道81号名張曽爾線を曽爾特有、水墨画のような山並を見ながら進む。



秋のススキ原で有名な曽爾高原への進入路太良路の信号を少し越えて大きく道路がカーブする左手に大きな二本に見える杉が聳えているのが目に飛び込んでくる。



天王神社の神木として曽爾村の天然記念物に指定されている。



「天王杉」と呼ばれていて、幹周り6m強、樹高30m 


撮影2007.10.14


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