巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

防府市 老松神社の楠

2011-07-21 | 山口県

防府天満宮近くの親戚を訪ね、その序でに寄ったお茶屋町に在る老松神社の大クス。

防府天満宮より南に約2.5km、街並みの一画に正福寺と軒を並べる古社で白雉三年(652)の創建と伝えられ、防府天満宮創建よりも200年ほど早い古社です。

境内傍らに立つこの大クスは創建当初植えられた伝えられ、その通りだとすると樹齢約1000年以上。

山口県下第二位を誇る大クスで神木として守られ、県の天然記念物に指定されている。

 この大クスには雑木やフジの古木、シダ類などがからみつき物凄い事になっています…まるで小さな雑木林。

 龍の天空昇りのように絡みつく藤の老樹が大クスの根元に在る大洞を見えにくしている。

 目通り約9m、根元の周囲約16m、樹高約20m、なかなかどうして巨大なクスです。

大洞で主幹の空洞化は進んでいるようですがまだまだ樹勢は旺盛。

説明板には樹齢2000年とありますが伝承より500年も年寄りに成ってしまいます。

撮影2009.4.19


山口市 平川の大杉

2011-07-18 | 山口県

慣れない地方の巨木探しは、いつもあの馬鹿ナビまかせ・・・、何処をどう走ったものやらどう遠回りさせられたもんやら???。

とにかく山道を少し走ってこの大杉の近くまで連れて行ってもらいました。

5~6分も狭くない山道を歩くと、オオーという感じで突然目の前に現われたのがこの大杉・・・平清水八幡宮社有地に有るというけど近くに神社らしきものは見なかった。

国の天然記念物に指定されているためか整備はされているようですが余り人が近づかないのか??少々荒れ気味。

平成11年9月、に山口県に上陸した台風18号により主要な枝や主幹の1部が被害を受け少し寸詰まり感がある。

離れて見ると目立たないが、どうもやっぱり合木、根元から三本の主幹が伸びだしてるように見える。

根元の周囲10.5m、目通り8.5mとあり中々の巨漢ぶりです。

まだまだ若く見えるのですが、所所で樹皮は剥がれ落ち、痛々しい感じもしないではない。

それでも大空を目指す梢はまだまだ若々しい息吹を感じさせてくれる。

説明板にいわく、「頭痛に悩むときはこの樹皮を剥いで鉢巻にすると治るといい、叉歯痛の時は樹皮を噛むと良い」という。

そのためなのかあんなに樹皮がそがれているように見えるのは・・・・・。

撮影2009.4.18


山口市徳地 妙見社のイチョウ

2011-07-15 | 山口県

山口の防府に所要があったのでその道すがら寄道をして訪ねた巨木です。 

中国自動車道、徳地ICで国道489に乗り換え北進すること5分ばかし・・・。

この大公孫樹のある徳地町八坂、妙見社は佐波川上流、谷間に集落が連なる長閑な里山風景の中、東方山裾に有る鎮守の古社です。

集落を貫く参道脇に悠然と聳える大公孫樹は妙見社の火災で焼失した際に植樹されたものと伝えられ、樹齢約700年ばかりだと推定されています。

主幹野頂部は欠損、それを補うかのように主幹中部辺りから箒状にたくさんの枝を吹き出し樹勢は旺盛

根幹部に目立った傷や洞は確認できない。

根周り10.6m、目通り8.3mで山口県では最大の公孫樹だとされています。

仰ぎ見る主幹にもそれほどの気根は無く、公孫樹の巨木には珍しい雄樹であると云うことです。

周りに大きい木がないところから、遠望がきき農民はこの木の黄葉によって、麦まきの時期としたようです。

撮影2009.4.18