先日、5月22日、岐阜県恵那市から現在は恵那市に編入された旧上矢作町を越え、奥三河地方の巨樹を追いかけて来ました。
中でもひときは異様な巨杉に出会ったので取り急ぎUPしておきます。
長野県飯田市方面と愛知県豊田市を結ぶR153号線は、飯田街道とも呼ばれて以前走ったときも行楽の車が多い道路だと感じたが
昨日もやっぱり交通量が多く、さすがに大都会名古屋周辺地域なのだと実感した。
R153号を、山間部からどんどん平野部に下ってくると足助町辺りで平坦部に出る。
左手に流れがあって最初橋を左手に入ると紅葉の香嵐渓、又足助宿場跡などがある観光地。
その脇を走るR423号線で約10分、大見橋の手前をUターン気味に山道に入ってしばらく走ると葛沢(つるさわ)の集落が見える。
集落入り口左手にこの大きな杉の木が聳えていて見逃すことは有り得ない。
一目見てこの異様な樹姿に驚嘆しないではおれない。
両足を踏ん張って、荒々しい姿で立ち尽くすような姿、それも一目見てわかるように♂のシンボルを堂々と突き立てた様にみえる。
これは根の股になった部分から顔を出した枝がいつか枯れ、こういう形になったものだと思われますが???、
誰かがいたずらでもしたのか、はたまたそういう信仰でもあるのか陽物に見えるようにわざわざ加工した跡も確認できる。
この地は冬には雪が多いのか裏杉そのものの異様な姿ですが石段を登って裏側に廻って見るとまったく別の印象で、正面のような荒々しさは微塵もなく穏やかな姿です。
この差はいったい何なのだろうか??、正面は荒々しい大自然に立ち向かい、裏は木立に囲まれた温室育ちでもあるかのようです。
巨根の下部には十一面観音、馬頭観音?、青面金剛、地蔵石仏が一列に立ち並らんでいる。
この杉の表示板には杉の固有名称もなく、なんら指定もないようでちょっと拍子抜け。
境内には薬師堂、石段上には稲荷神社が在って、地元では堂庭の杉と呼び慣わしているようです。
目通り約8.6m、樹高38m、樹齢は不明
撮影2009.5.23