松阪市から国道166号線を西へ約30km、三重県と奈良県の県境の松阪市飯高町赤桶に水屋神社は鎮座している。
伊勢と大和の国分け神話の残る高見山(1249m)を中心とする台高山脈を水源として東流し、伊勢湾に注ぐ櫛田川の中流域にあって、千余年前、大和の春日大社の安在所として祀られた由緒ある神社である。
国道166号線は、伊勢と大和、和歌山を結んだかつての和歌山街道で,飯高町の道の駅を松阪からこえると やがて左手に大きな赤い桶のモニュメントが見え、道の右手に、水屋神社の杜がある。
鳥居をくぐると、拝殿左側に大きな楠木と杉が並んで立っているのが見える。拝殿右手側にも大きなケヤキや杉の木が見える。
目指す神木の大楠は本殿背後に回り込んで初めて目にすることができる。
目を見張る根回りで周りは石柱と鎖の垣で囲まれているが、その根元まで簡単に近づく事ができるし、実際に触れる事もできる。
県の天然記念物に指定されており、樹齢1000年以上、根回りは実に29m、目通り13.1m、樹高38mだと言う。
実に堂々としていて、大地にうねる根張巨大さ、飛びぬけて重量感のある太い主幹が、天に向かって聳える姿はいかにも神々しい。
この水屋神社の杜には、他にも多くの巨樹がみられ、ムササビがすむ杜としてもよく知られて居る。
それは次回にでも紹介します。
撮影2006.5.28