巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

米原市(滋賀県)上板波、民家のケヤキ

2007-07-24 | 滋賀県

 


滋賀県米原市と岐阜県境に聳える伊吹山の山裾を縫って流れる姉川沿いの県道脇で、なんとも懐かしい景色と巨木に出遭った。


風向明媚で、山野草の豊かなこの地域には何度と無く訪れ、その程よい空気を満喫している。


国道365号線から伊吹山の山懐に車を進めて約15分で板波集落に差し掛かる。



この近くの公孫樹の巨樹を訪ねてたまたま見かけた、民家の石垣の上に聳えるケヤキの巨木。



石垣の脇の小さな道の脇に小さな井戸、石垣の上に立つトタン掛けした萱葺き屋根、隣に聳えるケヤキの巨木。


なんとも僕にとっては、ほのぼのとした温もりのある景色です。



民家でこのような巨木を維持手入れするのは大変なことでしょうが、どうかこのまま大切に守られて行くことを願うしかありません。


帰って、巨木データーを確認しましたがカウントされてないようです。


それほどの巨木ではないのですが、見逃すことの出来ない出会いでした。


撮影2007.4.28


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和泉市 松尾寺の楠

2007-07-21 | 大阪府

 この楠は、その樹齢(700年)にかかわらず見事に若々しく瑞瑞しい。

松尾寺は奈良にもあって、よく間違えそうなのですが、ここは大阪泉州和泉市、岸和田市と境を接する辺りの山懐にあります。

松尾寺は、修験道の開祖として名高い役行者(えんのぎょうじゃ)の開基(672年)と伝えられる古刹ですが、織田信長焼き討ち全山消失したことがあるようです。

府道、松尾口交差店より山手に登っていくとやがてこの見事な樹冠の巨大な楠木が見える。

松尾寺の楠とは言えど境内にあるのではなく、路線バスの松尾寺バス停広場のすぐ脇から、単独立ちのこの楠の巨木が周りの景色を従えている。

周りを見渡すと2~3、楠の巨木らしい木立が見えて大きな樹の育つ条件を満たしてる土地なのかなとおもわれました。

神木の巨樹には、たいてい小さな祠が祀られていて、注連縄のかけられていることが多いが、やっぱりこの楠も例に漏れず、根元の立派な社や鳥居がたてられ、どっしりしたその根回りの存在感は圧倒的でした。

樹齢700年、樹高30m、目通り幹周9.36m、まだまだこれからも成長し続けるに違いない楠の巨木です。

大阪府天然記念物に指定されています。

撮影2007.2.18

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岡高天神社の巨杉

2007-07-15 | 滋賀県

 


 滋賀県、旧浅井町北の郷、岡高神社の巨杉。


岡高神社は、現在では長浜市に属し、のどかな田園地帯の鎮守の森で、良く整備され近所の子供たちが遊び場としている懐かしいお宮さんでした。



長い参道の奥にある本殿、左側にひときは高い杉らしくない枝ぶりの巨杉が見える。


ちょうど近くの子供だろうか3人の男の子たちが、この巨杉の根っこを滑り台のようにして遊んでいたのがとても懐かしい景色のように思えた。



子供たちにさえ遊んでもらってる愛すべきこの神木は、巨大な根っこから三本の主幹を天に向けて突き上げている。



環境庁のデーターに依ると、幹周りは9.8m、樹高22mとあります。


多分これは三本の主幹の目通りを合計したもののようです。



ここから少し行ったところ、広善寺??の境内脇で面白い樹を見つけた。


大きな杉の樹を抱きかかえるような欅の樹。



まるで仲のよい恋人同士のようだけど、小さなケヤキが大きな杉の樹を抱きかかえ手いるのは近頃の世相を反映しているようで面白い。



2007.4.28


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吉槻のカツラ

2007-07-12 | 滋賀県

 


大きな伊吹山は滋賀県、岐阜県の県境にそびえていて関西の山野草の宝庫として良く知られている。


伊吹もぐさはこの山麓の特産として広く」知れ渡っている??、もう、もぐさなど死語かも知れないけど。



道の駅「伊吹の里」から県道40号線を姉川ダム、奥伊吹スキー場方面へ、伊吹山懐、姉川の流れに沿って約10km弱遡ると吉槻集落に至り、集落への三差路右手に看板がありすぐにわかる。




右折してダラダラ坂を少し下がっていくと、姉川の橋の手前に若葉を目一杯に広げた巨大なカツラが飛び込んでくる。



姉川の橋を渡って崩れかけた萱葺き廃家越しのカツラの巨木は目立ち過ぎもせず、周りの景色に溶け込んでいる。




のんびりとした里山のこのカツラは幹周り 8.1m、樹高16m、樹齢1000年(推定)、この木もカツラの巨木の例に漏れずひこばえが周りを取り囲んでいる。




少しくやしいのは、カツラ坂と呼ばれる坂道のガードレールがこのカツラの幹の前を横切って設置されている事です。


ハート型のカツラ若葉は滴るような緑で僕を迎えてくれ、充分に癒してくれた。


 


撮影2007.4.28


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月出日吉神社のツブラジイ

2007-07-09 | 滋賀県

 


琵琶湖最北端、西浅井町の月出集落は国道8号線より琵琶湖の西岸へのわき道へ入りそのまま湖岸沿いの道をどんどん進んでいくとやがて湖岸沿いに10軒ばかしの月出集落に至る。



集落の最奥この日吉神社横で道路は行き止まり、これ以上奥には集落がない。



神社脇には朽ちかけた萱葺き屋根の民家が今にも竹藪にのみこまれそうに立ち尽くし、哀しい姿をさらしている、




小さな石鳥居を潜り、短い石段の上にこのツブラジイが立っている。


幹周り5.9m、樹高15m、この琵琶湖最北端の最奥集落のツブラジイの巨木。



風向明媚な小さな神社の大きなツブラジイの木、石垣の下から仰ぎ見るといっそう大きく見える。


撮影2007.4.14


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滋賀県高島市 阿志都弥神社のツブラジイ

2007-07-01 | 滋賀県

 


 滋賀県湖西の奥の方、最近合併で高島市となった今津町の阿志都弥神社にあるスダジイの巨木。




フェンス横の細い道路わき、東参道入り口、石鳥居前にある巨大なスダジイ。



脈々と息づくような木肌、荒々しい凹凸がこの巨木の歴史を感じさせる。



目通り6.5m、樹高15m、伝承樹齢1,000年、神社の神木としてあがめられている。


滋賀県自然記念物。


 撮影2007.4.14