鹿児島、大隅半島中央部、 肝付町塚崎古墳群に君臨するようにその威容を誇る巨古樟。
志布志湾に注ぐ肝属川(きもつきがわ)右岸に大きく広がった長閑な水田地帯の丘陵裾、南限の古墳群と言われる塚崎古墳群、一号墳頂部ににどっかり腰を据え、巨大な根を降ろしている。
古墳の頂部と云う特殊な立地条件にもあり、どこから見ても霊木らしい威厳に満ち溢れ、特に根元近くの大きい洞は何者をも見通す千里眼のよう・・・・・。
樟の巨木が列記される鹿児島に在っても、蒲生の大樟、志布志の大樟に次ぐ巨木で数多くの植物が着床共生、中でも南国らしいオオタニワタリが樹上で見事に育っている。
根元はかなり腐朽化、白骨化が進行、 平成19年度から平成22年度にかけて、枝や樹幹の着生植物を取り除き防腐剤を塗るなど、樹勢回復処置がされたようです。
推定樹齢1200~1300年、目通り14.0m、樹高32m、国の天然記念物に指定され、最近ではパワースポットとしても訪れる人が多いとか??
島津家の守護神として建立された大塚神社の敷地にあたり、その当時からこのクスノキは神木とされ、大切にされてきた。
最早、神を感じることの出来る一樹です。
撮影2011.12.20