紀伊半島を一周する縁起でもない国道死に(42)号線は周りの景観とは裏腹に余り気分のいい道路ではないが・・・・。
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紀伊半島の突端串本から山手に延びる国道371号線で30分、距離にして約15km、古座川の流れの美しい古座川町三尾川地区に着く。
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対岸に有る三尾川小学校前の橋を渡り学校の脇を行く県道39号線を暫く走ると左の方に延びる脇道が有って、それと解るしっかりした看板が建っている。
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左折して直ぐ、左手山裾の石垣に囲まれた高台に、それとわかる大きな箒を逆さまにしたように一杯の小枝を伸ばした公孫樹の樹が有る寺が目に入る。
門前には駐車場も用意されていて、こんな辺鄙な土地ながら住職も居て良く整備されている。
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僕が此処を訪ねたのは12月の始め、もう2~3日早ければ見事な黄葉に出遭えたのにと出遭う人ごとに慰められた。
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確かに慰められるとおり境内は一面黄色の絨毯、公孫樹の梢には散り忘れた何枚かを残して殆ど丸裸、青空に見事な枝が密集していた。
この枝振りなら、さぞかし見事な黄色に染まって居たに違いない。
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光泉寺の「子授けイチョウ」と親しまれるこの公孫樹の巨木は推定樹齢400年以上、目通り約7m、樹高約30mと和歌山県に有っては最大級で街の文化財に指定されている。
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「子授けイチョウ」と呼ばれるように主幹の脇や大枝から何十本にも及ぶ大きな気根を垂れ下げ、巨大なものでは3m以上にも及ぶとか??
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所謂乳房信仰が子宝や健康安産の祈願と成って、遠く大阪方面からの参詣者も有ると聞きます。
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境内を埋め尽くす黄葉の奥に六体地蔵が建ち並び見事な彩りを添えていて素晴らしい景観をかもしだしています。
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樹そのものの大きさもさることながら、周りの景観や、垂れ下がる気根の見事さ、はたまた境内一杯に敷き詰められた黄金の絨毯には感歎の声を挙げざるを得なかった。
本樹に痛みはまだ見えず、写真のように元気そのものです。
撮影2008.12.7