島根、鳥取巨樹追い旅の最後に寄ったのがこの岸本神社のムクノキ。
米子バイパス南インターより国道181号線で10分も南東進、日野川を渡ると伯備町役場やJR伯備線の岸本駅が集まる中心街に着くが此処から先がどうにも解りづらかった。
日野川右岸、国道181号線と伯備線に囲まれた田園地帯の旧集落内にある小さな神社に有る大きなムクノキ。
因みにこの神社やムクノキはほんの近くの伯備町役場付近で聞いても全くわから無かったが、何とかムクの巨木と狙いを定めて自力で見つけた。
近所まで行っているのに何の案内も無いのは珍しい。
この辺りは日野川の河岸段丘なのだろう、砂地の畑と旧集落野民家に囲まれた乾いた小さな境内で鎮守の森といえるようなものは無く実にがらんとした境内に感じる。
樹高16m、幹周り8.8m、樹齢は不明、鳥居側から見る幹肌は年代を重ねた証を誇るかの様に隆々と波打ち力強いが裏に廻ってみればかなり痛ましく、本幹内部の奥、かなり上部にまで洞が広がっていて白骨化が進んでいるように見える。
しかし、枝を大きく伸ばし、葉を一杯に茂らせまだまだ樹勢は悪くないように見える。
全国のムクノキ中、第7位の幹囲を有するとされるが、見た目それほどにも見えないのは余りにも樹姿が整いすぎてるからなのかも??
鳥取の名木100選 に選定されている。
撮影2008.9.22