環境庁のデータや巨樹サイトなどを何処を如何探してみても出てこなかった桂の巨木です。
<桂、巨木辺りから見る集落>
紅葉の名所のして名の知れた永源寺脇を走る「八風街道」と呼ばれる国道421号線で愛知川(えちがわ)沿いに遡り、政所(まんどころ)で愛知川支流の御池川に沿うようにどんどん奥へ奥へ進むこと約20分・・・、やっと鈴鹿山系山間僻地の君ケ畑集落に到達する。
君ケ畑集落は全国木地師のふるさと、また「君ケ畑」の名前の元と成った惟喬親王(これたかしんのう)幽閉の地 としても知られている。
集落の脇を流れる御池川の谷川でも見ようと廃家の奥へと進んで行くと・・
コンクリートに固められた護岸、川面に傾く様に桂の巨木が濃い緑の葉を一面につけ谷風にそよがせていた。
廃家と谷川に挟まれた桂の巨木は・・・
樹高15mばかり、目通約7~8mと桂としてはそれほど大きく無いが
ひこばえばかりが多い桂の巨木の中に有ってこの桂は主幹が健在で実に瑞々しい。
巨大な主幹は川面に迫り出し、無数のヒコバエが若々しい樹冠を形成している
人に逢うことの少ないこの集落でたまたま出遭った人の話では・・・・、名前も無ければ特別な信仰も無く、ただ「川岸の桂の樹」だと言う事だった。
この山深く水の豊富な土地ではそんなに珍しい巨木ではないのかも知れない???。
撮影2011.6.25