丹波篠山の藤坂春日神社に兵庫県下一位の幹周りを誇る桂の巨木が有るというデーターを頼りに馬鹿ナビにその由打ち込んで車を走らせた。
家を出てから下道ばかりを約2時間、ついに着きました藤坂の春日神社・・・
境内を見回しても付近を眺めて見てもそれらしき巨木など見当たりません。
たまたま通りかかった老婆に訊ねて、それは春日神社の神木だけど境内じゃなく山の中に有るという・・・。
神社より2~3分神社の前の道を走ると左手に「藤坂の大カツラ」の道標があって一安心。
案内に沿って車を山手に進入させるがすぐに車止めのゲートがあってここで車は乗り捨てる。
ここからは歩いて山道を登るが、ここを訪れたのは新緑が濃い緑に変わる5月の末、
山道はウツギの薄ピンクの花が満開、さわやかな風が吹きぬける心地よい散歩道でした。
10分ほど登ると右手にカツラへの道標があり狭い急なのぼりの沢道となり、ヒイヒイ登ること5分ぐらいで前方に巨大なカツラが姿を現す。
周りは若い杉の植林で昼なを暗いといった感じがしますがこのカツラは谷の水源からすくっと大空目指して何本もの幹を突き上げています。
滴り落ちる桂の若葉が谷川野狭い空をうずめ尽くして居るさまは、たとえようも無くすがすがしく又頼もしい。
カツラの巨木は主幹を取り巻くひこばえと共に成長して独特な樹形で、巨木を愛でる僕たちの眼を楽しませてくれる。
目通り13m、樹高25~35mと表示されているが樹齢は不明。
根元にはおびただしい数のひこばえが立ち上がりまたいつの日かこの主幹を取り巻く大きな幹になることだろう。
まさに森の巨人としての風格が漂うが,森の巨人百選には入っていない。
毎年5月10日に藤坂の春日神社で行われるお田植え祭りには、この大桂の生命力にあやかろうと、この木の枝を24本切り取って祭礼に用いられるようです。
地域住民と共に有るカツラの巨木は樹勢も盛んでまだまだ若々しい姿でした。
撮影2007.5.26