巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

白藤神社の大モミの木

2010-07-29 | 兵庫県


地図を広げて今更ながらに驚く・・・・・。


この地域にはなんと県道242号沿いのわずか1km足らずの直線上に四社も存在,直線を300m程離れたところを含めると五社も在る。


この辺りはそんなにも小さな集落にわかれて居たんだろうかと思ったり・・・・



それが次の様な文書を見つけて幾らかは納得・・・・<白藤神社は奈佐川沿いの吉井地区にありますが、管理は1キロ以上上流の大谷地区にあります。これはその昔、奈佐川が大洪水の被害にあったときに、大谷地区に元々建っていた白藤神社が流されて、現在の場所へ漂着したといわれています。>


まあ,そういう事も有るのかと幾らかは納得,それでも神社が多い地域だよなあ・???。




地図を見てもらえば解る様に大モミノキの有る白藤神社は奈佐小学校に接してちょうど真横、県道脇直ぐにわずかばかりの参道があり石段で山の斜面中段の社殿にと続く。



大モミの木は樹齢約800年と推定され、根まわり17.25m、幹まわり5.5mという巨木で、先端部分は落雷により傷んだため切除されたようですが、石段を上がったわずかばかりの境内左手に在って威丈にも天を突き刺し聳えて居る。



根元から第一枝にかけ相当深い裂傷は残るものの、そんな傷などものともせずに樹勢は旺盛、今のところ衰えの兆候はなかった。


 撮影2008.7.12



兵庫県、出石(いずし)石部神社の大ケヤキ

2010-07-27 | 兵庫県


近畿では、冬には一番寒くて夏は一番暑いところと知られた町、兵庫県、但馬地域の地方都市でコウノトリの里としても知られている豊岡市。




そんな豊岡市の出石町は、但馬の小京都と呼ばれ、旧出石藩の城下町で現在も残る風情のある町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、多くの観光客が訪れている。



その街並みから少し外れる出石川の支流を少し遡ったこの石部神社辺りには全く観光客の姿は見られ無いが、寺や神社が川沿いにあり静かな上にも落ち着いた風情の感じられるるところです。


大ケヤキの有る石部神社は、延喜式神名帳に記載されている由緒のある神社で 磯部族の長として国造りを主導された奇日方命(くしひかたのみこと)を祭神としています。



境内の社殿下に凛として聳える大ケヤキは神社の神木で樹齢 1000年、目通り 7.8m、樹高 30m  と言われ地元の人々に依って
大切にされ「健康長寿」「幸福安全」を願って、昔から「幸の大ケヤキ」と呼ばれているようです。



見るからに堂々としていて、大きな怪我や洞なども見当たらず、その分特徴には欠けるきらいは否めないほど・・・・。


ここまで完全無欠だと樹齢の1000年は俄には信じがたく 成ってくる。



撮影2008.7.13




三柱神社のアカメヤナギ

2010-07-26 | 兵庫県


 ヤナギの木もここまで大きく成るのかとおもう??。



柳と云うと誰もが連想するのは川風にゆらゆら揺れるシダレヤナギで細長い葉をしなやかな枝に点けているが、アカメヤナギはマルバヤナギとも云われ見慣れたシダレヤナギとは全く違う姿形をしている。



ここ三柱神社のある福富集落はあの冬の味覚の王者とはやされる松葉カニの水揚げ日本一の水揚げを誇る浜坂港と目と鼻の先、JR 山陰線浜坂駅前より東方へ車で約5分ほど。



福富集落の入り口辺り、正法寺と道を隔てて隣合わせ、田舎では何処でもそうであるように、明るく開けた境内は子供の遊び場となっている。



境内のアカメヤナギは、幹回り4.6m、樹高約20m、全国的にも大分県日田市のアカメヤナギ(胸周周囲5.4m)に次ぐ、2番目の大きさで兵庫県の郷土記念物にも指定されています


 推定樹齢約150年とも言われていますが、もしそれが正しいならアカメヤナギは、かなり生育の良い樹だといえる。



撮影2008.7.12


 


桑原神社の大イチョウ

2010-07-23 | 兵庫県



 香住から豊岡市街に出る途中R178から川沿いの県道135に入り、道なりに南西進、約10分程で小さな山間の桑野本 集落につく。



神社は集落のはずれ、棚田のおくの少し小高い丘の上にあって田圃の畦道を通ってたどり着く。



里山の夏の風情がとてもよく感じられる鎮守の公孫樹は、遠目にもそれとわかる圧倒的な姿で風にそよぐ青田の向こうに立ている。



空き地?か広場か?見紛う程の境内、1段と高くなった社殿の前、石垣またげるようにデンと腰を下ろしている。



神木として守られ信仰されているらしく巻かれた注連縄もなかなか立派なものです。



樹盛もこの上なく、どこと言って傷みもなくまだまだ若々しく見えますが目通り 8.2m 、樹高49m と公孫樹の大木としては珍しくまっすぐに伸びています。


若々しく感じるだけあって目通りの巨大さに比べ老骨さにはかけ、樹瘤も見られないので樹齢はそれ程でもないのかもしれない??



ここでもひだ高山国分寺の大公孫樹と同じく葉が全て落ちると、次の日には雪が降るといわれているようです。




撮影2008.7.13




山神社のケヤキ、ホウノキ、他

2010-07-21 | 兵庫県


前回紹介の 万場天神社からの帰り道、日高町山宮の山神社にケヤキの巨木があると言うことでよってみた。


R482号線、清滝小学校の先で左折、集落を超えて県道だろうか広い新しい道に突き当たるが神社らしきものなど、どこを如何見渡しても見当たらない。


 県道脇を少し入った枝道に石鳥居がひっそりと建っているのがみえる。



どうりで分からないはず、神社は奇妙にも石鳥居をくぐり、石段参道を10m以上も下りきると境内になっていて石畳参道の奥に小さな社殿が建っている。


ケヤキの巨木は石鳥居近くの石段横左右に各1本、上の道路少しを進んだところにもう1本、太さ樹齢共にいずれも優劣をつけ難い。





鳥居右側奥に最大ケヤキ




石段途中の大ケヤキ





少し離れた道路脇に一本、共にまだまだ元気そのもの。




社殿脇には公孫樹の大木





本殿の背後に、御神木の朴の木(ホオノキ)。


株立ちでヒコバエが一塊となり、カツラの樹のような姿をしている。


山神社の神像は朴の木で作られたものなので氏子の間では朴歯下駄を用いない風習があるとか?


撮影2008.7.12
 



天神社のトチノキ

2010-07-19 | 兵庫県


 真夏の但馬に巨木に逢いに行った。



兵庫県豊岡市の夏は近畿地方の最高気温を記録する土地として有名ですが、冬には近畿のスキー場のメッカとしてもよく知られています。





そんな万場スキー場大駐車場の南西の端に天神社があって旧道際の社叢にこのトチノキがひっそり、しかしどっしりと腰をすえて立ちつくしている。



幹周7.58m、樹高は30m、樹齢400年と推定される大トチで主幹の株元から3m付近で太い枝を一本分枝して、大きく片腕を伸ばした巨人のようです。



樹勢良好で樹肌が美しく、巨樹の風格余すことなく漂わせています。





ゲレンデが整備されるまではどんな景色が広がっていたのだろうか?現在では大駐車場にこの鎮守の森だけが別天地、土地の古い姿を残しているように思えた



撮影2008.7.12




高知県足摺岬、松尾のアコウ

2010-07-14 | 高知県

 


ついでに僕の見たアコウの巨木をもう一本。


これは四国の最南端、土佐清水市の足摺岬、 バカナビに教えられるままに、土佐清水港から、ひたすら怖いような山道、崖道の県道を走ること約30分、やっと辿り付いいた松尾集落。




集落の足摺半島一帯は太平洋の荒波打ち寄せるリアス式の松尾地域は、海岸から段丘の上に向かって堅固な石垣で築かれた集落、松尾漁港への坂道を一気に下ると鰹節の香ばしいい匂いがしてきて見事なタコ足を絡みつかせた様なアコウの巨木が眼に入る。



すぐ傍には天満宮が有りこの地一帯は、車道建設以前には宮の森と呼ばれて鬱蒼とした森と云うより山なりだったようです。



現在アコウの周りは良く整備され誰もが簡単に近づくことができる。


この木は目通り9m、樹高25m、樹齢約300年だと云うことですが、絞め殺しの樹と呼ばれることを納得させる様に、宿主であるイスノキを絞め殺す(もう締め殺されていますが??)無数の気根を巻きつけている。



このアコウは谷川上の台地にあり、かなり谷側に傾斜生長しており、この巨体を支える板根は幾重にも大きく発達、谷川に飲み込まれないように踏ん張っているようにも見える。




又、左手奥の鰹節工場の前に絞め殺し進行中の大きなアコウの樹がある。


因みにこの辺り一帯、3本のアコウを含め松尾のアコウ自生地国指定天然記念物として指定されている。


撮影2008.12.21


http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=324403&l=1325909