巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

佐用の大イチョウ

2007-12-28 | 兵庫県

去る、11月17日、見事に色づいた佐用の大銀杏に出会えました。


中国自動車道、岡山県境に程近い、兵庫県佐用町インターをクルマで降りて約5分程度、小さな商店街のドンつきに、看板があってすぐにそれと解る。



そのままクルマで看板の方向に進むと車が5~6台停められる駐車場が整備されているのが嬉しい。


駐車場の奥が小さな公園になっていて銀杏公園と名づけられている。



ちょうどまさに真黄に色づいた銀杏の大樹は青空いっぱいに素晴らしいコントラストを見せていた。



大イチョウのすぐ横をJR姫新線と智頭急行の線路が通っていて、手に取るようにこの銀杏が見えるということです。


ローカル線の列車と銀杏の巨樹は絵になる光景らしいのですが1時間に一本程度しか通らないようなのでその光景を捕らえる事は出来なかった。


キャンバスを手にする人、句会の吟行かベンチに腰を下ろしてメモを取る人・・・。


三々五々この銀杏の巨樹をめでる人達が集まっていました。


ここは、かつて室町時代に赤松氏の祈願所として繁栄していた満願寺の跡と伝えられている場所で、この大銀杏はその当時から知られた古木で有ったようです。



説明板によれば「平安時代の頃当地は上万願寺村といい、豪族満願寺氏が支配していた。その後大朴玄素開基の如意輪山満願寺を建立し、赤松氏全盛の頃は大いに栄えていたという。嘉吉の変(1441)にあたり兵火にかかり堂宇は焼失したが、境内のイチョウの木は残り、千余年の今日まで根を強く張り、幹は太く枝を繁らせ。幾多の風雪に耐えてきた。‥‥昭和60年佐用町は合併30周年にあたりイチョウを町木に指定し、町のシンボルとしてともに発展を期することにした。」となっています。



樹齢1000年、樹高13m、幹周9.9mとなっていて県の指定天然記念物です。


撮影2007.11.17


MAP




 


 


 


 


 


 


 


龍穴神社の夫婦杉

2007-12-11 | 奈良県


あの有名な女人高野、室生寺は元この龍穴神社の神宮寺であったと言う。

 室生寺から室生川を車で5分ほど遡ると、大きな新しい道路と出合う、その三差路の道路側に聳えているので見逃すことはありえない。



龍穴神社の神域ではあろうが、誰もが自由に近づけすぎて神木の神々しさには欠ける。

「而二不二 神木」と書かれた小さな石碑が根元に立っているが、注連縄も張られていない。 夫婦杉は2本の杉が合体したものと言われるが、幹の下の方は全く単木と言って良いくらいに美しい。



上部は2本の大きな幹に分かれていて、 樹高40m、幹周8.10m、樹齢約900年。

この幹の前の僕の車がミニチュアのように見える。



この横手に有る龍穴神社にも杉の巨木が多くあって、境内は神々しい雰囲気に包まれているが、それは又ページを改めて紹介します。

撮影 2006.4.1-4.30

場所はここ


糸井の大カツラ

2007-12-09 | 兵庫県

 

この地は思い出したくも無い苦々しい経験の地でも有るが、その苦々しさを忘れさせてくれるに充分な素晴らしいカツラの巨樹と出会わせてくれた土地でも有ります。

今年の5月、丹波、但馬の遅い春も夏への衣替えの季節、丹波篠山からこの和田山町まで足を伸ばし、もうすぐカツラの近くの集落に差し掛かる田舎道の交差点で一旦停止違反でつかまった。

おかげで僕は免許停止になるという苦々しさ、知らない土地での車の運転はまさしく要注意。

気を持ちなおしての、この大カツラの訪問となりました。

集落の奥、糸井渓谷を数キロ遡りさらに林道の砂利道を少し走ると目の前にこのカツラがでんと構えてて待っていてくれる。

桂の周りは綺麗に整備されていて駐車上も整備されている。

空いっぱいにわかばを広げたカツラの樹は巨大で、まるで絵本の表紙から抜け出たような親しみの有る巨樹に見えました。

主幹はすでに朽ち果て、周りのヒコバエだけが元気にその命をつないできたようです。

中心部はぽっかりと大きな空間が占めていて、その中から見上げるカツラの若葉には感嘆の声を上げずには居られない素晴らしい光景でした。

カツラの巨木の常であるが、沢沿いの水の豊かな場所に生育するため根を洗い出され、長大な根が地面を這いまわる姿はカツラの生命力の強さを感じる。

国の天然記念物に指定されていて樹齢2000年、幹周19.2m、樹高35mの威容さです。

こうしたカツラが永久の命を得たかのようにいき続けられるこの環境が破壊されないことを願いたいものです。

2000年生きた命を絶やさないことを願うのみです。

撮影2007.5.26

MAP

 


八房杉

2007-12-06 | 奈良県

掲示板によると・・・・ その昔、神武天皇が大和平定の際、菟田の高城に陣営を張られたときに植えられたものと伝えられる杉の巨木です・・・・とある。



今年、町村合併で宇陀市となったその中心地、榛原から伊勢方面に向かう国道166号線で菟田野佐倉地区内に入ると右手に「八つ房杉」のおおきな看板がめに入る。

 看板どうりに車を進めるとやがて櫻実神社の杜の前につく。



 ここを訪れたのは3月25日、そのときは神社の改修工事で、あちこちに建築資材や土木機械などが置かれていて静かな山里の鎮守という雰囲気ではなかった。




 境内に入るとやっぱり目に付くのがこの巨木で、天然記念物の石柱がたっている。 名前の通り、根元から八本の幹に分かれていて、僕たち見慣れている杉とは程遠い樹形をしている。



 樹齢、約1500年、樹幹9m、樹高14m。 しかしあちこちにワイヤー張り、大きな幹は鉄材で支えられ、全身創痍という状況です。

 樹木医も入って手厚く保護されているとはいえ、かなりの老体は隠しきれづ、自力だけでは、立ってもいられないような姿でした。



しかしその巨大さや、樹形の異様さは見るひとに感動与えずにはおかない。 昭和7年に国の天然記念物に指定されている。

 場所はここ

追手神社の千年樅、他

2007-12-03 | 兵庫県

 


クリスマスが近づくとこの樅の木はもてはやされ、この時期なら誰もがこの木の名前を何度も耳にすることだろう??。


一時、山本周五郎の時代小説でも一躍有名になったこの樅の木、僕はクリスマスの飾りつけをする木だから北欧原産の樹木だと思っていたら日本にだけ自生する樹木だと聞いて唖然とした。


それでは外国のあのクリスマスツリーの樅の木は一体何なんだろう



何はともあれ、この樅の日本最大の樅の木が丹波篠山に有ると聴いてそれならばと出かけて見ました。


篠山から但馬に掛けては巨樹の多い地域で、とても1日や2日では代表格の巨樹だけ訪ねても廻り切れたものではありません。



旧丹南町の追手神社は篠山市街から国道176号線を福知山方面に走ると左手にそれと解る看板が出ていて左折するとすぐ真正面に神社の鳥居が見えて、大きなイチョウの木が聳えている。


車は何処にでも止められるからまったく問題はない。



境内の左側、威容名樅の木がその幹をねじりながら天を突き上げている姿はまさに圧巻、威風堂々、まさしく名前のとおり、日本一、千年樅の貫禄充分です。



樅の株付近には小さな社が祭られていてこの樅自身が神そのものとして崇められているのがよく解る。



この樅の木は国の天然記念物に指定されており、樹齢800年、目通し幹周り7.8m、樹高34mとされている。




鳥居のすぐ奥に並んだ2本のイチョウは夫婦イチョウと呼ばれていて雄木と雌木だそうです。


樹齢躍300年目通り約3.8m。



また、樅の木の奥の斜面にも椋の巨木が聳えていてこれも見ごたえの有る大きさです。


幹周り、やく5m、樹高30m。樹齢は不明。


しかしやっぱり樅の木は圧巻でした。


撮影2007.5.4


MAP