巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

奈良市 奈良豆比古神社(ならづひこじんじゃ)の楠

2006-05-28 | 奈良県

縦パノラマ撮影(すり鉢の底から)
 
我が家から奈良公園方面に車で走ると、奈良坂を越える少し手前で般若寺へと続く旧道へとすすむと左手にそれと解る神社が見える。

神社の境内に入ってすぐの建物の前を右のほうへと回り込んでいくと、丁度社殿の裏手南側に出る。

その小道の北側は社殿の裏側で窪地に成っていてすり鉢状に落ち込んでいて、時が止まっているようにさえ感じさせる静寂さが辺り一帯を包んでいる。 

 

そのすり鉢の底から、巨大な楠木の幹が目の前に飛び込んでくる、

この楠の周りを縫うように遊歩道が整備されていて、谷底まで降りて、巨大な根周りを目の前にすることが出来る。 

すり鉢状の斜面にどっかり根を下ろしているので仰ぎ見るように眺める巨樹は見事な巨大さである。

幹に取り付けられた説明書には、土際の幹周り約12.8m、目通り、約7.5m、樹高約30m、枝張り約20m、樹齢約1000年以上と成っています。 

いつもの事ながら巨樹を撮影するのには困ってしまう、大きさを出すのにその巨大さを伝える比較物が近辺にない。

誰か居てくれれば良いのになあと思うことしきり。

又巨樹全体を入れるのに引きが足りないし、引きがあっても前景が邪魔になりがちで・・・・・・・。

そこで、いつもの奥の手、縦パノラマ・・・・。

これしかありません。

撮影2006.5.14


二見の大椋

2006-05-27 | 奈良県

 

 

奈良県の五条市は、京都方面からは国道24号線をはるばる南下、和歌山県との県境の町である。

吉野川が、やがて紀の川とその名前をかえる辺りに、二見の椋の木は1000年以上もその地にある。

 

 

 

ムクノキとしては全国第4位の幹周を持ち、国の天然記念物に指定されている。

 

 

足立家の裏庭に生えており、その巨大な樹木で、周囲を取り囲む土塀がまるで箱庭のへいのように見える。

 

 

土塀の前の市道には国の天然記念物と書かれた石柱と、掲示板があって,土際の、根周り15.18m、目通り8.5m、樹高30m、樹齢約1000年、わが国でも有数のものである。」文化財保護委員会とある。

 

 

今では、この大椋の周りにも新興住宅が建ち並んで居るが、1000年の昔からこの土地の歴史と共に生きてきたこの巨木は何を見つめてきたのだろうか??

 撮影2006.5.03

場所はここ


長谷寺の天狗杉

2006-05-25 | 奈良県

 長谷寺の長い回廊を上って舞台に出ると、遙か奥奈良の山々が望まれるが、目の前に大きな杉の木が天を突いている。

山門から一直線に上に伸びる「登廊」が丁度直角の曲がる右側に目通り4m樹高約60mの「天狗杉」が植わっている。

今から約310年前、江戸時代の元禄年間、高僧の修行時代、夕暮れ時に長い「登廊」に吊下がっている長谷寺型灯籠の1つ1つに明かりを点けていった所、点ける端から火が消えてしまうので、不思議に思って隠れて見ていると、天狗が悪戯をして消し廻っていました。

後を付けて行くと、その天狗の棲みかがこの杉の巨木だったと云う話の残っている杉です。

別に特別に巨大だという程でも無いのですが、本堂舞台から見るこの杉は1本独立杉で、長谷寺独特の、「登廊」を、従えて天を突くように聳えている姿は圧倒的な大きさを感じることが出来る。

撮影 2006.4.15


十津川村 玉置神社の巨杉

2006-05-24 | 奈良県

玉置神社にいって驚くのは、そこかしこに巨樹といわれる杉の巨木が名もつけられずにごろごろあるという事実。

この玉置神社でなくどこか別のところにあれば、しっかり立派な名前をつけられて神木として崇められているに違いない。

常立杉 (とこたてすぎ)は、本殿、右側の崖の上、樹高25m 幹周り8.6m、しかし、無残にも写真のように主幹を失った姿でも、ちゃんとその生命を保っている。

盤余杉 (いわれすぎ)、樹高30m 幹周り7.0mは、常立杉 と並立するように同じ崖じょうに在ってその巨樹ぶりを競っている。

夫婦杉 (めおとすぎ) は、神代杉への参道脇にどっかりと座っていて、根元から少し上部で二本の主幹に分かれている。

分幹しているあたりの幹廻りは、この玉置神社の巨杉群のなかにあっても、目を見張る巨大さです。

ここに太古の昔から生命を繋いできた巨杉群、これから先も生き続けられるような環境が維持されることを願うのみである。

撮影 2006.5.02


十津川村 玉置神社の大杉

2006-05-23 | 奈良県

玉置神社を訪れた、5月2日は、十津川辺りでも小雨のぱらつく天気だったが、玉置山上では霧がかかり強い風が巨木の枝を揺らせて、枝と枝をこする鈍い音を出していた。

下界は20度、玉置神社の温度計は12度でした。

本殿前の境内から前方の谷から立ち上がっている巨大な杉が「玉置神社の大杉」とよばれている。

崖を下っていく小道が作られており「大杉」の根元まで近づくことが出来る。

上から見ているだけでは解らない迫力に圧倒される。

樹高40m、目通り幹周8.7mと記されているが、実際はもう少し大きくみえる。

この大杉は以外にもきれいな1本立ちのようにも見えたのですが根元の裏側に回って見上げると巨大な枝がまるで♂のシンボルのように、いや巨大な腕というべきなのか・・・。

たまたま、根元で写真を撮っている人が居たのでフレームの中に入ってもらった、この大杉の巨大さがわかってもらえる。

根元の巨大さ、根の張りなど写真にしたかったのですが、引きが足りずに断念しました。

とても28mmの僕のバカデジでは収まりきれません。

撮影 2006・5・02

場所は昨日と同じ。


十津川村 玉置神社の神代杉

2006-05-22 | 奈良県

奈良県の五條市から国道168号線をひた走ること約1時間、日本一広い面積を持つという十津川の折立橋から玉置神社の登山道へと入っていく。

玉置神社は、玉置山1027mのほぼ頂上付近に位置しており、自然環境は厳しく、北海道の旭川と同じ気象条件だという、ちなみに紀伊半島のこの地で、冬にはダイヤモンドダストが見られるらしい。

駐車場から参道を歩くこと約20分、見たことも無いような巨杉が群立する参道、神社の建物が見え出した左手の上方に巨大な磐の塊のような威容な杉の幹がみえる。

真近に見るには本殿横手の若宮社裏から、神代杉に至る小道があり傍まで近づくことが出来る。

余りに常識範囲の杉とはかけ離れた姿をしているのに圧倒されてしまう。

樹齢3000年とも言われる古木で、樹高20m、目通り幹周り8.3mと記されています。

樹は頂部を失ってはいますが、逆さ箒のような形で残り、そこに色んな木が着生して茂っており、その姿はまさに3000年そのものの存在感があって納得できる。

3000年生きるという生命力にただただ驚嘆するだけ・・・・・。

日本の歴史そのもの、国の始めを見つめてきた命そのもの。

この杉の前に立つとき、命そのもの、神の存在すら感じることができる。

撮影2006・5・02

場所はここ。


自己主張の強い杉

2006-05-20 | 奈良県



GWに奈良県と和歌山県の県境付近に有る玉置神社の登山道付近で見かけた杉の巨木。

奈良の五条市より168号線で山深い十津川を越えて、やがて和歌山県の熊野へと至る道中。

十津川村の折立橋の信号を左折、小さな折立の集落超えて玉置神社の登山道へと登っていく。

10分ほど走るとやがてやがて道路が上手と下手に分かれるが、上手の玉置神社道に入ってすぐの右手に枝振りの暴れたこの杉の巨木に出会う。





多分幹周りは5mぐらい、枝振りが自由奔放で、思わず「えらい自己主張の強い樹」やなあ・・・・と、感心、感嘆、思わずみとれてしまった。



杉は何も手を掛けずに放っておくと斯くも自由にこんなにも枝を伸ばすものなのか???

まっすぐに1本立ちしてすくっとと立っている杉の樹は人間が手を掛け、人間の都合のいいように育てているだけだったのかも知れないと一人感心した。

それにしてもこれほど自己主張の強い杉の樹も珍しい。

撮影 2006.5.2    

場所はここ 


海住山寺(かいじゅうせんじ)のヤマモモ

2006-05-17 | 京都府

家から、車で約20分、国道24号線から、木津川に架かる泉大橋の手前で国道163号線に入るそのまま東進すること約10分、海住山寺の表示板の通りに左手の山に向かって、かなり細い急な道路を登っていく、途中例幣の集落の中は離合困難軒先一杯に車を進めることになる。

 

 海住山寺からみた加茂町

その先の参道はかなりの急勾配で若葉マークのドライバーには車での参拝は進められない。 本堂右手後方の森の中に身を隠すようにして立っているこのヤマモモは、ほとんど目立たず、又、寺の案内板等にもその存在には触れていない、何故だか見せないようにしているのかも???。

 

 森の中に足を踏み入れ、この巨木の前に立ってみるとその威容に驚く。

 

 ここには、何度も足を運んでは居るものの、このヤマモモの前に立つのは始めて。 ここにこんなものが隠れていたとは・・・。

 

 目通りの樹周5.8m、 樹勢に衰えは見えず、見事な巨樹です、 しかし写真にするのはかなり難しく森の中の薄い木漏れ日と雑木の邪魔などで思ったような、迫力の有る写真にはなりません。

又、樹、全体を捕らえることも出来なかった。

 撮影  2006.5.4

場所はここ。


木津川堤の榎

2006-05-15 | 京都府

 

何年振りかにこの榎を訪れた。

 

 

 

 

ここ南山城の母なる川、木津川の左岸城陽市のちょうど青谷と富野庄の境界辺り、 東方の山から流れ出した長谷川が木津川に注ぎ込む堤防上にあって、この榎が1本だけ独立して立っている姿は、周りの風景と溶け合っていい雰囲気をかもし出している。

 幹周り、4.3m、樹高13m、樹齢は不明。

 撮影2006.4.22

場所はここ。