この木は「新日本名木百選」に選ばれていて、画像で見るたびぜひとも逢って見たいとあこがれていた巨木です。
琵琶湖の湖北、木の本町まるで巨樹の町のような地名ですが、この地の黒田は筑前藩主黒田氏発祥の地で、賤ケ岳古戦場の東麓にある。
この地の天正寺??裏山、山裾に立て看板があって、看板どおりに竹やぶ道を登って視界が開けるとすぐにこのアカガシの威容が目に飛び込んでくる。
山裾の斜面にしっかりと根をおろし、短い主幹から5本の枝を広げ、その様はまるで天に向かって大きく腕を伸ばした巨人が吠えているようです。
樹齢400年、樹高15m、幹周り6.9m、この樹齢にしては枯淡な風格ががあって、新日本名木百選に選ばれるのも納得できる。
仰ぎ見るこのアカガシはみごとに威厳があって、主幹も巨大に見えるが、上側から見ると主幹が埋没しているのと中央部の太い枝が一本欠損しているため少しイメージダウンしてしまう。
しかし地表を覆いつくす荒々しい根回りはその不足分を補うに充分過ぎるほどです。
この木も湖北の巨木に多い野の神として、地域の人たちから大切に祀られ、守られている。
雪の多いこの場所でのアカガシの巨樹は、珍しいということです。
撮影2007.4.7