巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

新潟市北区 高森の大ケヤキ 

2016-02-04 | 富山県 新潟県

 

新潟県、阿賀野川右岸下流域、新潟市北区高森、河岸段丘の上にある鎮守の杜に有り、地元のシンボルとして親しまれて居ます。

この小高い鎮守の杜には一見寺院と見まごう様な権現造りの稲荷神社が鎮座しており、その脇に「高森の大ケヤキ」が有る。

稲荷神社の御神木として君臨する「高森の大ケヤキ」は、推定樹齢1200年、樹高20m、目通り10mとされ、新潟県の天然記念物に指定されている。

この小高い丘は、往古海に浮かぶ小島であり、このケヤキに難を避けた小舟が繋いだと言う伝承が残るとか・・・

まあ、それほどに年を経たケヤキの巨木だという事か??・・確かに樹瘤の隆起には目を見張る物が有る。

撮影2012.9.16


新潟県五泉市 切畑の乳銀杏

2016-01-04 | 富山県 新潟県

 

阿賀野川、中流域左岸の五泉市切畑「観音堂」境内に立つ新潟県最大と言われる公孫樹の巨木。

山裾の深い森に囲まれた切畑観音堂は、僧行基が北国巡行の際、この公孫樹の枝を切り取り、高さ五尺の十一面観音像を刻んで安 置したと伝えられる古刹で蒲原観音霊場第三番霊場となっている。

観音堂正面に小さな白木の鳥居を冠し簡素な石祠を根元に巨大な「乳銀杏」と呼ばれる公孫樹が聳えて居る。

公孫樹の古木は気根がよく発達し、多くの場合は女性の乳房に準えた話を伝え、こうして信仰の対象になってることが多い。

樹齢・伝承1200年、目通り12.0m、樹高40m、新潟県の天然記念物に指定されて居る。

尤も良くある話だが公孫樹が日本に伝えられたのは700~800年前だとされるので、樹齢の1200年は俄かには信じがたいが・・・

撮影2012.9.16


新潟県東蒲原郡阿賀町 岩谷山平等寺「将軍杉」

2015-12-13 | 富山県 新潟県

 

阿賀野川に沿うように走る若松街道と呼ばれる国道49号線、 蒲原平野から山間部に入って暫く、阿賀町岩谷の名刹「岩谷山平等寺」境内に立つ日本一の巨杉。

馬鹿デカイことは確かに馬鹿デカイのだがどうも主幹の無いのが玉に傷・・・イマイチ圧倒する迫力に欠けて居る

それでも推定樹齢1400年、目通り19.3m、樹高38m・・・肝心の主幹は昭和36年秋の昭和36年秋の第二室戸台風に引きちぎられたらしい。

昭和36年秋の第二室戸台風と言えば僕の家でも一棟が倒壊・・・まさか新潟方面にも大被害があったとは・・

これで主幹が健在ならば物凄い迫力の巨杉だったに違いない。

まあしかしこの将軍杉のある場所があまり撮影には芳しくなく木漏れ日が何とも成らなかった。

詳細はこの説明版で・・・

それにしても「岩谷山平等寺」薬師堂の佇まいも素晴らしかった。

撮影2012.9.16

 


新潟県東蒲原郡阿賀町 石間の大イチョウ

2015-11-13 | 富山県 新潟県

 

 若松街道と呼ばれる国道49号線、道の駅「阿賀の里」に、国道を挟んで対面する小高い土堤の上に立つ。

国道を走っているともっと目立つと思っていたが、あまり目立たず、行き過ぎてしまって、結局道の駅に車を置き、周りを探す羽目・・・・

それと言うのも国道から一筋集落の中に入った旧道に面した民家の脇にあり、僕が訪れた9月の半ばには、イチョウは全く色づいて居なかった。

 樹齢500年、目通り10.5m、樹高20mと言うけど、周りに雑木などが茂っており、イマイチ見場が良くないのは、何の指定もされて無いからなのだろう??

撮影2012.9.16


新潟県南魚沼市岩崎 岩崎の大カツラ 

2015-10-07 | 富山県 新潟県

 

以前に紹介の「薬照寺の大カツラ」についで新潟県下では2番目にランクされている桂の巨木です。

薬照寺より三国街道(17号線)を北上すること約15分信濃川上流の魚野川を渡り県道223に右折、岩崎の万松寺へと着く。

万松寺は正式には「曹洞宗古城山万松寺」と言い、境内に鎮守社も在る古刹??

境内へ入ってすぐの右手、参道脇にどっかり腰を下ろした桂の巨木。

根元だけを見てると堂々としたカツラ独特の樹姿でまだまだ若々しく見えるのだが・・・

方向を変えて仰ぎ見ると主幹が途中で伐採され無残を晒している。

それでも目通り11.5m、伝承樹齢500年、新潟県の天然記念物に指定されている。

撮影2012.9.15

 

 


新潟県西蒲原郡弥彦村 弥彦の蛸ケヤキ境外社

2015-09-17 | 富山県 新潟県

 

「弥彦の蛸ケヤキ」と呼ばれる様に、タコが逆立ちをしたように太い枝を四方八方に伸ばしている。

 

新潟県弥彦村、越後国一宮「弥彦神社」のすぐ近く・・・・

境外末社として建つ、住吉神社の御神木として人々の信仰を集めて居る。

と言うより、まずケヤキの大木有りきで住吉神社が勧請されたんじゃないだろうか??

このケヤキの大木は新潟県の天然記念物に指定され正式には「住吉神社大欅」と呼ばれ・・・

その形状がまるでタコが逆立ちしているような姿で、太い枝を八方に伸ばしている事から一般的には弥彦の蛸欅 (やひこのたこけやき)と呼ばれている。

樹齢約1000年、まるで小さな社を覆い隠すように聳えて居る。

目通り9.5m、樹高約30mその存在感は威厳を持ちま周りを圧倒している。

撮影2012.9.15


新潟県南魚沼市君沢 薬照寺の大カツラ (やくしょうじのおおかつら)

2015-08-20 | 富山県 新潟県

 

 古刹の境内に立つ桂の巨古木。

JR上越線「大澤駅」より線路沿いに湯沢方面に約2km弱、魚野川の田園風景を眺望出来る高台に建つ「瑠璃光山薬照寺」は平安後期の寛徳2年(1045)創建と伝える真言宗の古刹

桂の巨木は山門を潜って境内への石段を登りきって直ぐ、右手脇にドカっと腰を下ろしている。

 カツラの古木独特の樹形が古寺が醸し出すロケーションと融合して素晴らしい景観を見せてくれる。

目通り13.5m、樹高30m、推定樹齢250年と言われて居ますが・・・なかなかどうして株元などの迫力は、そんな樹齢では済まない程の迫力です。

樹種別ランク全国第4位、新潟県内では第1位にランクされる桂の巨木で、新潟県の天然記念物に指定されて居る。

株元の地蔵石仏がなんとも心憎い演出をしてくれる。

撮影2012.9.12


新潟県十日町市松之山 庚申夫婦杉 (こうしんめおとすぎ)

2015-07-21 | 富山県 新潟県

 

松之山の棚田を2~3訪ねて序に寄り道の巨杉です。

国道353号線から大荒戸方面への道を進むと道なりに約1.5km、5~6分も走ると目の前にこれはと思う双幹の大杉が立って居る。

根元には何体もの青面金剛石仏が並べられ、ここは集落の庚申信仰の場なのだと認識する。

名前の通り双幹の巨杉は夫婦杉と呼ばれ、所謂庚申さんの夫婦杉なのだろう。

目通り合計11.3m、樹高20m、樹齢約300年以上と成って居て、松之山町指定天然記念物に成って居る

撮影2012.9.12


十日町市松代 田沢の大ケヤキ/イチョウ 

2015-06-03 | 富山県 新潟県

 

十日町市松代・田沢十二社神社御神木のケヤキの巨木と大イチョウ。

国道253号線を市役所方面から西進すると田沢トンネルを潜って直ぐに左折する小さな集落が田沢の集落。

集落の突当り曲がり角に小さなそれと判る看板が立っている。

境内は急な参道(山道)を登った斜面上に狭い境内と小さな社を持っている。

赤い小さな鳥居を挟む様にイチョウとケヤキの大木が競い合うように聳えている。

(注2) 目通り5.5m、樹高25m、推定樹齢850年となって居るが・・・推定樹齢は如何にも大袈裟すぎるのではなかろうか??

対峙するように立つ大ケヤキは隆々とした根張りで大地を捕まえ、表皮を削ぎ落としながら天を目指し枝を伸ばしている。

目通り7.4m、樹高20m、推定樹齢850年・・・・ともに松代町天然記念物に指定されている。

 

帰りがけ高台の境内より見た田沢の景観

撮影2012.9.12

 


長岡市山古志 大久保の桂の木 (おおくぼのこうのき)

2015-05-08 | 富山県 新潟県

 

大久保の桂の木 (おおくぼのこうのき)と称せられる桂にケヤキとハリギリの合体木。

 「こうのき」は「香の木」のことで、カツラの葉を「お香」に用いた故らしい。

ここは新潟県中越地震で大災害を受けた「山古志村」、僕の記憶の端にその名前は残っていたが、全くその気配を窺うう事は出来なかった・・・・それは山古志の端っこを通り過ぎただけだからかも知れないが。

小千谷方面からR291、県道24と乗り継ぎ羽黒山隧道を越へ、直ぐに右折、200mmぉ走ると左手、ゲストハウスの様な建物とカマボコハウスの間に背の高い大木が見える。

大久保の桂の木と書かれた標柱と巨木の傍らには、コンクリート製の堂が有り、十二社(山の神)が祀られている 

多分以前はこの巨樹だけが聳え立つ高台だったのだろう・・・今は建物に目隠しされるように窮屈にたち尽くしている。

樹齢約600年、目通り15.5m、樹高27mとなって居るが、いささか拡大数字の様な気がしないでもない。

それ程印象に強く残る巨樹でもないが、長岡市の天然記念物に指定されて居る。

撮影2012.9.12


新潟県長岡市 栖吉の大欅(すよしのおおけやき)

2015-04-07 | 富山県 新潟県
 
長岡市 栖吉の大欅はズングリムックリの達磨さん。
 
 
 前日、長岡市で連泊、松代への移動途中にちょっと寄り道・・・国道352号線を東進すると一目でそれと判る大きな樹影が左手に見える。
 
 
ケヤキの巨木は民家脇の空き地に立って居るが・・・・約1km程離れた栖吉神社の神木だそうです。


樹齢約700年、目通り10m、樹高19mとされて居るが、根元が異常に肥大化、まるでダルマさんが両手を上げて叫んで居る様・・
 
 
朝が早く脇の野面道を何人もの人たちが散歩で通り過ぎて行く・・・・大ケヤキは元気いっぱい、朝日に青葉を茂らせて居る。
 
新潟県内では第2のケヤキの巨木です。

 
 

撮影2012.9.15

 

新潟県佐渡市 新穂大野の大イチョウ

2015-02-26 | 富山県 新潟県

佐渡で出逢えた巨樹はたったこれ一本・・・・

長岡寺泊港より高速船で約1時間、10時すぎに佐渡赤泊港に降り立ち、予約のレンタカーにて、あちこち走ってここまでやって来るのが精一杯。

ここは小木の宿根木集落から一気に1時間強、約40km弱離れた新穂大野の清水寺まのすぐ門前。

門前から道路を挟んだ民家の脇に、青葉を枝いっぱい付けた公孫樹の巨木が見える。

地元では「清水寺(せいすいじ)の大イチョウ」の名で呼ばれるこの公孫樹の巨木は・・・ 

 「乳イチョウ」とも呼ばれる銀杏のならない雄株の巨木です。

目通り8.0m、樹高:26m、樹齢推定1000年と成っていますが元か・・・・・因みに佐渡市の天然記念物に指定されて居る。

それでもわざわざこれだけの為にここまで走って来た甲斐は有る程見事なものだし、近接の大野清水寺の佇まいは印象に残った。

撮影2012.9.14


柏崎市石曽根(行兼) 弥彦神社の大杉

2015-01-26 | 富山県 新潟県

 

あの弥彦神社の分社で本社からはかなり遠い柏崎市石曽根、小さな集落の鎮守の大きな杉の木。

鯖石川右岸の山裾水田地帯の小さな集落に杉林の鎮守の森がある。

根元には大きな洞を抱き、まるで腸までさらけ出し、もがいて居るかの様・・・しかし反対側に廻ればまるでそんな心配は無し。

目通り11m、樹高約30m、樹齢凡そ350年・・・

この杉は350年前、植栽した5本の内2本が合木、大きくなったと伝えられている。

撮影2012.9.13


新潟県長岡市 蔵王の大欅

2015-01-01 | 富山県 新潟県

賀   正

前回、「古正寺 の大欅」より信濃川対岸を1km程下流、蔵王公園内の金峯神社境内に立つ神木の大欅。

長い参道や境内のあちこちに欅は林立しているが、境内西端の神木と思われる巨欅は群を抜き際だって居る。

樹齢約700年、 目通り8.4m、樹高14mとずんぐりむっくり・・・・おまけに見事な主幹はすっかりホンガラ・・・まるでセミの抜け殻。

野犬や野良猫などが入り込まない様、竹格子を組んで居る。

なんとも凄まじい状況だが、それでも枝一杯に緑の葉を付け、仰ぎ見るその姿には力強ささえ感じる。

この方向から見れば、主幹の上部をなくし、まるで折れた煙突、樹皮一枚でこの巨体を支えて居るような・・・

日が暮れてから見るとちょっとオドロオドロしい気もする。

因みに長岡市の天然記念物指定。

撮影2012.9.14


新潟県長岡市 古正寺の大欅

2014-12-25 | 富山県 新潟県

 

前日、長岡市に宿を取り、朝一番に寄ったのがここ、「古正寺の大欅」がある諏訪神社境内。

  

<グーグルストリートビューを貼り付けているので360°カメラやMAPとして使えます>

古正寺諏訪神社はすっかり新興団地街に囲まれた四辻に小さな境内と大きな二本のケヤキだけが残されている 。

神木として大切にされて来たであろうこの大ケヤキを見ると、現在のこの神社の有り様はちょっと切なすぎる様な・・・・。

大きくうねる様に力強い根元、その少し上部に結構大きな石を、二個孕んでいる。

なぜこのようなことに成ってしまったのだろうか??

この木の若い頃、付近にはこんな石がゴロゴロしていた信濃川の荒れ河川敷だったのかも・・・・

しかし親睦であろうこの大ケヤキにはしめ縄もなく少し寂しい。

樹齢約700年、目通り8.1m、樹高20m、長岡市の天然記念物に指定されているが、どうにも立地条件が悪化して、行く末が心配に成って来ます。

撮影2012.9.14