箒杉と呼ぼうか??千本杉と呼ぼうか??その異様な形状の巨杉は能登半島の先端辺り、珠洲市から輪島市郊外に抜けるちょうど中間地辺り、
R249に県道40号線が突き当たる付近の新宮神社境内に立ち尽くす。
目通り幹囲 6.3m、樹高 30m、樹齢 不明と言うから巨杉としてはさほどの巨木ぶりではない。
しかしそのいでたちは特筆すべきもので、写真で見るが如きに、主幹のかなり上部から無数の曲がりくねった小枝をいっせいに宙に伸ばし、その白骨化したような枝の先端辺りにだけ葉を茂らせている。
まるで箒をさかさまにしたような、まるで根が宙にうごめいて居るような強烈なイメージを受ける。
これは杉の突然変異種なのだろうか??それとも特別な環境がそうさせたものなのだろうか??
兵庫県の多可町にも同じような杉のあることは良く知られているが、この杉の迫力には適わない。
火炎が燃え盛るようにも見えるその姿は、まさしく神の存在感じさせるほどの神々しさに輝いて見える。
撮影2009.9.19