巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

御所市 佐田春日神社のムクノキ

2013-05-30 | 奈良県

葛城山系の東面する山裾に広がる広大な棚田地帯、その中を行く葛城古道沿い、古い集落の鎮守「佐田春日神社」のムクノキ。

懷かしい景観の残る神社の前の道。

佐田春日神社境内は地域の憩いの場所にもなっており、割拝殿の奥から大きいムクノキの梢が見える。

内陣?に入るとどかっと腰を下ろしたこの姿・・・・板根がロングスカートよろしく裾を広げて居る。

主幹には大きな樹瘤を何個も造り、その歴史を感じさせる。

根元に少々痛みは見えるものの、目通り約5m足らず、樹高約25m・・・・、まだまだ元気な姿を見せて居る。

この葛城地域にはムクノキ、ムクロジなどの巨木がかたまって多く存在してるのは何故だろう???

撮影2010.9.18


敦賀市阿曽 利椋八幡神社(とぐらはちまんじんじゃ)のタブノキ

2013-05-28 | 福井県

福井県の日本海、敦賀湾沿いの半漁半農集落「阿曽(あぞ)」の鎮守社「利椋八幡神社」境内に立つタブノキ。

三國湊からの帰り道、高速を使わずに国道305、国道8号線経由で約80km、棚田の広がる山裾の海岸線に建ち並ぶ阿曽集落に着く。

利椋八幡神社はちょうど集落の中程、旧街道を挟み、海岸線に正面を向け鎮座している。

海岸沿いの神社らしく明るく開けた境内には玉砂利が敷き詰められていた。

ちょうどその日は秋の祭礼前日で、何やら独特上げ松明の様な準備がなされていた。

タブノキは狭い境内の拝殿裏側に、いかにも力強く根を張っている。

樹齢約300年以上、目通り約5m・・・・ゴツゴツした木肌はまだまだ若々しく元気そのもの、殆ど傷みも見られない。

他に、もう一本目通り3.9mのタブノキがある。

撮影2010.9.18


坂井市 三國神社(みくにじんじゃ)のケヤキ 

2013-05-23 | 福井県

越前、福井市の日本海岸沿い、あの東尋坊のすぐ近く、九頭竜川が日本海に注ぐ河口に旧三国町が有り、鎮守三國神社にはケヤキの巨樹がある。

江戸時代、蝦夷や大阪から物資を運ぶ北前船交易が福井藩の保護のもと大きく発展、現在にも独特な雰囲気を残している。

三國神社は九頭竜川河口付近の右岸、竹田川が合流する高台にあり、そこだけ木立の残る深い杜に囲まれ静かに鎮座している。

参道へ続く通りは古い街並みが、それなりの雰囲気を醸し出している。

参道入口、鳥居の手前右手、積み上げられた石垣上の狭い空間にどっしり腰を落として居る。

樹齢約300年以上、目通り5.8m、樹高23m・・・、近づいてみると根張りが見事に力強く、大きな洞や傷みも見えない。

背後に回り込むと少し華奢に見えるのは逆光のせいかも・・・。

境内にはタブノキ、シラカシ、スギなどの大木が多く見られ付近住民の憩いの場として親しまれて居る。

撮影2010.9.18


旧和知町坂原 阿上三所神社のケヤキ

2013-05-19 | 京都府

舞鶴からの帰り道、国道27号線、旧和知町「道の駅和(みちのえき なごみ)」近くの 阿上三所神社にあるケヤキに会うために寄り道。

国道27号線「道の駅和」の信号を左折・・・・、

由良川に架かる橋を越え、在所道の方へ左折すると直ぐに木立が見えてそれと解る。

懐かしい田舎の鎮守、一段高くなった石垣積み本殿、その脇に大ケヤキが立って居る。

幹には大きな藤蔓が絡まり、ケヤキ本体は哀れにもボロボロ状態

どちらかと言うと藤の方が元気なようです・・・・・・大ケヤキは途中で主幹を失い、大枝の1本のみが生命をつないでいる。

根元は向こうが見えるほどの大洞・・・・、もう内部はスケスケでしたが目通り6.7m、樹高19m。

別にこんなケヤキの大木も有り

豊かな鎮守の杜を形成しています。

撮影2010.9.11


舞鶴市城屋 雨引神社のタブノキ

2013-05-15 | 京都府

舞鶴湾、西舞鶴の南方、山と山に挟まれた川岸の田園地帯に拓かれた城屋集落。

集落の外れを縫うように流れる高野川右岸、山裾に鎮座する雨引神社にちょと、「ひにくれて」斜に構えるタブノキの巨木です。

この地域の巨木ときたら飛び抜けてタブノキが多いのは気候風土のせいだけなのでしょうか??

集落の公民館脇から橋を渡れば雨引神社境内・・・・雨引神社と言うからには「雨乞い神社」であったに違い無い。

一段高い処に建つ小さな本殿脇、石垣に根を降ろし、石積みをブチ破るように斜め立つタブノキ

半身は石垣上に、半身は石垣から突き出して居るのがどうにも妙・・・、石垣はこのタブノキが此処に育つ以前からあったと言う事だろうか???

樹皮には多くの瘤がありタブノキらしい木肌、目通り約5mばかり、傷みもなく樹勢は旺盛。

撮影2010.9.11


舞鶴市行永 才之道神社 (さいのどうじ んじゃ)のタブノキ

2013-05-10 | 京都府

小さな祠の狭い境内に立つ大きな大きなタブノキが二本。

JR東舞鶴から南に約2km、倉梯第二小学校近く、旧集落の入口と思しき辺りに位置している。

当然その昔はこのタブの根元に賽の神(さいのかみ)を祀り集落の安寧を祈願していた事だろう・・・・・、それが何の拍子か神社と呼ばれるように成って現在の姿に??。

開けっぴろげで、このタブノキ二本だけが立ち尽くす境内

小さな祠を挟む様に立つタブノキは、特に向かって右側の個体が大きく立派、しめ縄も巻かれて居るので神木なのだろう・・・・。

筋骨隆々と呼びたいほどに発達した根周り特に見事・・・・。

見回したところ何の痛手もなく元気そのものの様に見えます。

樹齢350年と書かれた札が掲げられていますが・・・・・、妥当な線かも??

因に目通りは約7m超・・・無冠のタブノキの巨木です。

この辺は大きな木と云えばタブノキにぶち当たる程・・・・

撮影2010.9.11


舞鶴市青井 結城神社のタブノキ

2013-05-06 | 京都府

 

伐採し続けられたのだろうか・すっかり本来樹姿からは程遠く成ってしまったタブノキの巨木です。

前回紹介の白杉神社からの帰り道、白杉集落同じ海岸線に有る半農半魚の「青井集落」の結城神社にぽつんと立って居る。

勇気神社は集落入口近く、鬱蒼とした杜を持ち南山裾に鎮座、その前面の明るく開けた境内と在所道分ける様に孤立している。

道路側に枝が飛び出す事に伐採されたのだろう・・・・道路側はすっかり丸裸、蘖が一本根元の股より勢いよく伸びていた。

根元には石造物の残欠が寄せ集められ、大切にされている割には在所道のアスファルトが根元を半分隠してしまって居る。

力強い根元だが少し腐朽が進んで痛々しい。

撮影2010.9.11


舞鶴市 白杉神社の大ケヤキ

2013-05-02 | 京都府

舞鶴市の木、ケヤキの横綱に指定されているケヤキの巨木。

舞鶴湾を囲む西側の半島、道の駅舞鶴港とれとれセンター脇から府道601号線で、海岸沿いを約8km程走れば白杉の小さな漁村。

集落の在所道を山裾に向かって進むとドン突きに白杉神社があり、舞鶴市の「横綱ケヤキ」 と呼ばれる大ケヤキが有る。

境内の入口左手にどんと腰を据え、二幹が株立ち、神木なのだろう?しめ縄も巻かれ、ケヤキ自身も信仰の対象に成って居るようです。

樹齢約300年、目通り5.2m、樹高33m、集落を優しく見守るように聳えて居る。

撮影2010.9.11