兵庫県下第2番目の大ケヤキの有る延応寺は兵庫県の中央部、瀬戸内の姫路から日本海側に抜ける播但連絡道路沿いに有る鉱山の町として古い歴史を秘めた生野銀山の直ぐ傍にある古刹です。
R312、生野交差点で県道39号へ,直ぐ左手集落内にはいり延応寺の看板どおりに車を進めると参道石段脇の駐車場につく。
正面に急な石段が聳えるように伸びていてその頂上に天を突き刺す大ケヤキがデンと腰を据えている。
境内は山の斜面を削ったほど良い広さで古びた清掃の行き届いた本堂と庫裏がある。
本堂正面に有るこの大ケヤキは日陰部分の幹一杯に苔を覆い斜に構えて枝一杯に葉を茂らせている。
三本に分かれた大枝は折れブリキの蓋がかけられて痛々しいが主幹には大きな洞なども見られず樹勢は旺盛まだまだ元気そうです。
伝説によると、延応年間(1239年)に本堂が火災におおわれたとき、千手観音がこの大ケヤキにとまり、難を逃れたといい、後日、大ケヤキの前を通り過ぎようとした長遍上人が、ケヤキ梢の千手観音を見つけこの地に祀ったといわれています。
兵庫県指定天然記念物、推定樹齢約400年以上 幹周り・・・約8.6m 樹高・・・約30mとなっていて、この大ケヤキと古刹の寂びた景観は訪ねる人を充分に満足させてくれる。
撮影2008.7.12