巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

荒神さんのケヤキ

2010-03-29 | 兵庫県

 


R9号線、鳥取県境に近い兵庫県新温泉町の出合橋交差点を右折、約10kmも北進すると新温泉町の役場のある山陰線浜坂駅前につく。


駅前通りを海岸線に向かって走ると左手に見えてくるのが芦屋集落、浜坂漁港を控えた小さな漁村といった感じです。



この集落の中ほど、民家と民家の間だに空き地があってこのケヤキが聳えている。

空き地は愛宕神社の境内のようで、ケヤキの根元の奥に小さな祠が一つ建っている。




 愛宕神社のケヤキは、高さ18m幹回りが5.7mあり、良く手入れが行き届き、整枝により樹型がよく、一見盆栽のように見えます。


浮き上がった根が累々と脈打ち、境内を駆けめぐり、巨木の年輪を感じさせられます。



夏の日の午後などは蝉の声が賑やかに聞こえ、調度良い日陰を提供してくれるのではないだろうか??

地上2mのところより太い3本の幹に分かれており、子供たちの木登りに格好の木として親しまれています。


 


何故、愛宕神社を荒神さんと呼ぶのかは解らないが、そう呼ばれているので例に倣った。 


撮影2008.7.12


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養父市、関神社カヤ

2010-03-19 | 兵庫県


R9号線が大きくカーブを切る関神社交差点と目の鼻の先にある。



ここを通るたびに気になっていた大きな木立があるので寄り道してみた。


明るくて広い境内はいかにも開放的な感じがする神社で、石鳥居越しに少し斜めに立ったこのカヤの大木が誰の目にも一番に飛び込んでくる



席神社の神木として崇められてきたが、明治28年頃道路工事で残土を境内に埋め立てた時、幹の1.8mくらいが地中に埋っているとか??



そういえば地上に全く根が出ていないのも妙に納得出来る話ですが、これほど妙に斜めに立っているのにも何か曰く、因縁があるのかもです。



樹齢約500年、幹周4.5m、樹高28mと成っていて養父市の天然記念物に成っています。



すぐ横を流れる小川は八木谷川(宮川)の堤防から、これも見事に川を跨ぐ様に斜め立ちした二本のかなり大きなケヤキがある。


共に斜め立ちしているのは地質上の問題なのだろうか??はてさて・・・・・。


撮影2008.7.12


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玉水神社の椋、公孫樹

2010-03-16 | 兵庫県

県道70号線から同じく6号線で大屋川を暫く遡ると右手に玉見集落がある。

集落の入り口近くの奥まった森が玉水神社、集落の名前はこの神社の名前から転訛したものだろうか?

車がなんとか進入できる細い参道から境内まで車を進めることが出来る。

お目当ての椋は何処かと境内を見渡してもそれらしきものは見当たりません、裏参道の様な農作業車通りそうな社叢の片脇に堂々とした体格の椋の木が聳えていました。

フジやカズラの蔓を幹に一杯巻きつけ、樹叢の豊かな事を示すかの様です。

樹齢300年、幹周5.9m、樹高25mと中々の大物です。

境内本殿脇にも大きなイチョウが有って幹周 5.7m、樹齢300年、樹高30m  と成っている。

共に兵庫県指定天然記念物と成っている。 

撮影2008.7.12

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養父市船谷.日枝神社のケヤキ

2010-03-14 | 兵庫県


播但連絡道、朝来ICから県道70号線で山間を北進、建屋のヒダリマキガヤを見て、その後県道を北進してると右手神社に大きなケヤキを発見、ちょっと寄り道、取り敢えずバシャしてきました。



場所はMAP通りで、神社名は日枝神社、家に帰ってあちこち調べて見ましたが全く無名の大ケヤキのようです。



県道に続く小さな境内の入り口脇に大きな洞を開けてかなりの樹齢のように見えます。


根元から主幹と脇幹に別れ二本立ち、計測していませんが目通りで約5~6m、株根は良く発達してうねうねのたうちまわっています。



洞が大きく深いのが気になりますが、傍に小川が流れていて元気一杯葉を広げて居ます。


撮影20087.12


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養父市大屋町加保,一宮神社夫婦公孫樹。

2010-03-10 | 兵庫県


但馬地方は兵庫県北部、日本海側に近く山深く、冬には雪の多いいわば辺境の地、それだけに巨樹として残され、崇められた命も多い。


所謂山陰道のR9号線南但馬から県道6号線で南西に大屋川を遡って小さな集落をいくつも越え、この山間の加保に着く。



小さいながらも、この地域の中心的な土地で学校や、公共施設もあり、川の北側、旧加保集落の中ほどに開けた境内を持つ一宮神社が鎮座している。



石鳥居の奥、小さな社殿とをつなぐ参道両脇にまるで大きな門柱でもあるように聳え立っている。



向かって右のひとまわり大きい方が雄樹、右に一寸控えめな雌樹、両手を広げると届いてしまうほど接近して仲睦ましい・・・。


多分これはこういう姿になる事を願って植栽されたものだろう??。



樹はまだまだ若々しく、直線状に伸びる主幹にも全く痛みは見えず生気溌剌といった感じです。


樹齢約350年、雌樹の目通り5.2m、しかし近くで見るとことのほか威風堂々としています。


撮影2008.7.12


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越前市、螢ヶ宮の大カツラ

2010-03-08 | 福井県


螢ヶ宮とはロマンチックな呼び名の神社があるものだと思って寄って見た。


武生市中心街から越前海岸方面に向けて走るR365号線沿い、八田トンネルを過ぎ八田の西端、小さな小川の横にこの大きなカツラが聳えている。


道路から一段下がった、小さな広場の様な境内、さりとて社殿と言う様なの物はなく、根元に小さな石祠が有ると言うがそれも蘖の葉が邪魔になってか、確認していない。


それでも桂の前には石灯籠が建っていて、神社の境内らしい佇まいで有る事には違いない。


境内横手にある小さな祠は螢ヶ宮とは全く別物だと言うことです。


このカツラその自身が螢ヶ宮なのだという。また、往古、仁賢天皇の皇子が武烈天皇に追われてこの地に来、形見としてホタルを奉じたとされ、自然木を神として信仰した古代の名残りとされている。


 梅雨時の夜には、不思議な青い火が無数に飛び、向こうの山まで架け橋を渡したという伝承もまことしやかに伝えられているとか??



主幹はすでに失われてしまったのか?株立ちした数本の株立幹が元気にその枝々一杯に可愛い葉をつけていて、幹には相当な樹齢だと思われる藤が巻付いていているがうまく共存出きているのだろうか??



表示版に依れば、目通り9.8m、樹齢約600年とあるが、それほどの印象は無い。


撮影2008.7.5


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越前市畑町八幡神社のスギ

2010-03-04 | 福井県


北陸自動車道、武生インターで降り、R8号線を敦賀方面に、畑の信号を左折、小さな畑の集落の一番奥まったところ、山裾に鎮座しているのが八幡神社、車はこの大杉のある境内まで登ることが出来る。



どんな片田舎の、山深い神社を訪れても殆どの場合は軽4輪車が通行できる道路が境内まで通じているのが常で、それは取りも直さず、片田舎になるほど車社会になっていて車なしの生活など成り立たないという事の証なのかも??


いまや車なしで田舎の鎮守を維持する事も神事を執り行う事も出来ない事実がある。



そんなことはともかくとして、目通り10mに及ぶ過ぎの巨木があるというので来てみたのがこの杉。


境内から一段高い拝殿、本殿への参道石段左脇にそれこそ天を突き刺す四肢ように聳えている。



合木なのか、単木なのか定かではないが、合着木を思わせる様な余りにも見事な四幹ぶりです。


 根元は確かに単木に見えて目通り約10.5m、四幹共に樹勢良く、根幹まで大きな痛みや洞なども無く、まだまだ若々しい。


一説には合体木となることを意図して植えられたものだろうと言われています。



複数の単木を合着木に姿を変えるのにどれほどの時間を必要とするのだろうか??などと思ったり・・・・・。


因みにこの木は樹齢約300年とか・・・。


撮影2008.7.5



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