巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

養父市別宮(べっくう) の大カツラ

2008-07-28 | 兵庫県

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兵庫県養父市別宮の集落は八伏高原のスキーゲレンデの真ん中にある。


集落の入り口と思しきところに八幡宮があって鎮守の森を形成している。




集落を跨いでリフトが頭上を横切る県道269号線をそのまま進むと樹林を抜けてやがて棚田の広がる眺望の開けた場所にでる。


右手に小さく開けた駐車場やトイレ、ため池などを備えたこのカツラ公園があって車で訪れるには何の不自由も感じない。



駐車場から斜面を見上げるとカツラ独特のあのひこばえの集合体のような幹の塊が微妙にねじれながら雑木林の一画を占めている。




根元は大小100本近くのひこばえが集合、幹周り1m以上の主幹に近い幹も5本もありまさにカツラの巨樹を彷彿とさせるものが有る。





最初にここを訪れたのは11月半ばすでに黄葉も終わり白い幹だけが冬枯れの雑木林にそびえていた。



幹周/14.5m、樹高/24.5m、樹齢約400年と成っていて兵庫県の天然記念物に指定されています。



 多くのカツラの例に漏れず、大カツラの背後からは湧水が流れ出ており、眼下に広がる棚田を潤しています。大カツラの前の公園からは眼下の棚田と氷の山が一望でき大変眺望がよく、のんびりした気分にしたれます。



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最近になって再度この場所を訪れることが出来ました、真夏を迎えた7月12日、カツラの雑木林は濃い緑に覆われ遠目からではどれがカツラなのかは見分けることが出来なかった。


しかし近づくと枝一杯にハートの緑を茂らせたカツラの巨木は元気そのものでした。


撮影2007.11.1 8 ;2008.7.12


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兎和野(うわの)の大カツラ

2008-07-22 | 兵庫県

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前回紹介の和池の大カツラから直ぐ近く、植物園の前の道路をそのまま道なりに進んでいくとやがて、周囲の景色が開けてきた付近に兎和野の大カツラの看板が見える。



特別に大きな看板なので見逃すこともなく、車は何処でも置き放題状態、駐車スペースもいっぱいあります。



遊歩道の入り口辺りに車を止めて整備された山道を歩くこと約5~6分目の前に背の高い多くの主幹と無数のひこばえでつくられた兎和野の大カツラの前に着く。



根元が湧水のカツラの泉は古くから親しまれ、水源になっていて付近の棚田を潤す谷川となって灌漑用や飲料水として使われている。




そのため住民がカツラにしめ縄を張って大切に見守っている。。



この近辺にカツラの巨木が多いのはそれだけ水量が豊かで、自然破壊も進んでは居らず、まさにカツラにとっては打って付けの環境なのでしょう。



幹周り7.8m、樹高30m、樹齢約500年、県指定天然記念物。


撮影2007 .11.18


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和池(わち)の大桂

2008-07-20 | 兵庫県

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近畿の奥座敷と呼ばれている、兵庫県但馬地方の鉢北神鍋高原はスキーヤーにとってはよく知られたところですが、巨木ファンにとっても桂の巨木が多く魅力の有る地域です。


一昨年の秋の終わり、スキー場がたくさんあると言うことは雪の来る時期も早いだろうと、11月の初旬にあわてて鉢北神鍋高原地域に巨樹を訪ねて廻った。


僕の山城からは遥か近畿の最北端の地、日帰りで訪ね歩くにはかなりきつい巨樹追い旅になりました。


とりあえず鉢北神鍋高原域の桂の巨木を中心に、効率よく巨木を訪ねられるコースを組みました。



朝早く6時前には家を出て最初の目的地、兵庫県養父市高原植物園には9時過ぎについていた。


この植物園の中に目的の「和池の大桂」があることは知っていたが、この桂の撮影のためにだけ500円の入場料を払うのが馬鹿くさく、無駄とは知りながら


入場券売り場でそれとなく桂の木だけ無料で撮影できる場所はないのかと訪ねてみたがやっぱり無駄な抵抗のようでした。


あさ一番の高原植物園には誰一人として訪問者もなく閑散としていたが、11月の中旬さすが冬の早い鉢北神鍋高原の木々はもう紅葉も落葉が始まり裸木に近い樹も多く見られました。



目的の桂の木はこの植物園を訪ねるために橋って来た道路の下をくぐったところ、音を立てて流れる小さな渓流を跨いで立ち尽くしていた。


何処でも見かける桂と同様にこの桂も何本ものひこばえが立ち上がって巨大な樹姿を作り出している。



秋の黄葉も終わってすっかり葉を落した巨大な桂はまるで枯れ木でもあるような森閑としたたたずまいです。



樹齢1000年というう木の遠くなるような時間を生き抜いてきたこの桂の巨木にとってここ最近のこの山の開発が悪い影響を与えなければいいがと思う。



000年以上、樹高約38m、幹周囲約16m、県指定天然記念物 。


あとから気づいたのですが、この木の撮影だけなら車道から難無くこの桂の傍まで近づくことが出来るようです。


撮影2007.11.18


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朝倉神社の大スギ

2008-07-16 | 京都府

 


この地へは旧美山町の茅葺屋根集落に行った帰り道、和知から27号線、丹波町から京都縦貫道に乗って園部インターで降りて直ぐ。



府道を日吉方面に100mほども走ると湖池屋と言う工場の手前に千妻(せんづま)の集落への進入道路があって、直ぐにJRの踏み切りを越えて付き当たりが、この朝倉神社です。



神社は集落の入り口にあって駐車場はないが道路は充分車の駐車スペースもあり難なく駐車できます。


低い石段を登って細く、鬱蒼とした参道を進むとすぐ狭い境内へと入る。



本殿右側の巨大な杉が天を引き裂いてそびえている。



この杉は下から3mあまりの高さでまるで竹筒でも2つに割ったかの様にわかれていて、分かれ目付近は樹皮もなく少し腐朽しているようにも見え、又落雷の痕でしょうか焼けて炭化してるのも見て取れます。



これはもともと1本の木だったのが落雷の影響で2つに裂けてそのまま二本となって成長したものなのでしょうか??ちょっと不思議な樹姿です。



この杉にまつわる天保10年(1839)の記録が残っていて、当時この杉の幹周りが4.6mであったことが記録され、150年間で約2倍の9m強になっていると言うことが解るそうです。



この樹の持つすさまじい生命力にはただただ唖然とするばかりです。



目通り幹周9m、樹高30m、樹齢は不明。


昭和58年京都府指定文化財(天然記念物)として指定されています。



撮影2007.10.28


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光明寺のビャクシン

2008-07-06 | 京都府

 


京都地域では秋の紅葉の隠れスポット、粟生(あお)の光明寺として知れ渡った京都西山に有る古刹です。


行政的には京都市内ではなく隣町の長岡京市に属していて、西山派浄土宗総本山として日々信者の参拝も絶えるる事がない。



山門をくぐり、両側にもみじの古木が続くなだらかな石段を登りきるとの正面に本堂が現れるが目的のビャクシンの巨木は見えない。


さすがに西山派浄土宗総本山、境内は広く、何処にもビャクシンへの案内板など見当たらない。



本堂左側の石段を下りかけると目の前にビャクシンと判る大きな木立が聳えている。



樹齢400年~500年、幹回り目通り3.88メートル、樹高15メートル、法然上人火葬跡前に献花として植樹された一対のビャクシンのうちの1本だとされている。



ビャクシン独特のあのねじれ苦しむような幹には強い生命力が感じられます。



京都府自然の200選、選定。


撮影2007.10.28


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南丹市美山町.大原神社の「ケヤキ」

2008-07-01 | 京都府

 


今では南丹市美山町となった北地区に茅葺屋根の里を見に行った帰り道、少し寄り道をして府道で美山町樫原地区にある大原神社のケヤキの巨木をたずねた。



大野ダム湖岸で、急に旧街道とバイパスに分かれるところがあって例によって旧街道を行くと、直ぐ頭上にケヤキの巨木が大きく枝を広げているのが見えてくる。


道路より一段高く大原神社の参道があってその参道脇にこのケヤキが根を下ろしている。



根元が異常に発達していて、主幹は失われているのか台状の幹から4本の太い枝に分かれてい下太りなケヤキです。


これは雪の多い地方独特の樹姿なのかなあと一人で感心して眺めていました。



古くからの神木として地元の人々にあがめられているようです。



樹齢300年以上、幹回り7.8m、ズングリムックリなケヤキです。


撮影2007.10.28


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