物凄いものを見たと言う感動にしばし酔いしらされる巨杉でした。
周りを老人福祉施設に囲まれ、長閑な中にも、まさに偉容を誇る様に立ち尽くす一本杉の巨木です。
谷汲と聴いて関西人なら誰でも思いつくのは西国三十三ヵ所、結願の地、谷汲山華厳寺・・・、その旧谷汲村の県道255号線樽見鉄道高科駅近く、新宮神社の小さな社殿を根元に従えてそそり立っている。
写真でも分かる通り、見事な巨漢はその根回り9.3m、目どおり8.8mとなっていて岐阜県の天然記念物に指定されています。
新宮神社のご神木として崇められ、この地とどんな由縁が有るのか?白山信仰の祖「泰澄上人」の母親の名を冠して「伊野の一本杉」と呼び習わされている。
樹高35m、大きく三支幹に分れ聳え立つ姿は尋常な一本杉の姿では無い、みなぎる力を感じ取れる。
反対側に廻った根元・・・樹齢1000年以上といわれているが、それでも尚、漲るパワーを感じ取れる。
主幹から支幹への分かれ目辺りにはそこそこ大きなモチノキが根を下ろしている。
他にネズや桜も共生しているようです。
長生きも良いけど厄介者も一杯居て迷惑なんだろうなあ・・・・・・。
撮影2009.11.14