実際には枯れてしまってもう見ることの出来ないウバメガシに巨木です。
紀伊半島の和歌山県側、御坊市の西隣に有る美浜町は紀伊水道に突き出た日の岬を中心に延々6キロの煙樹ヶ浜など日本でも有数の風光明媚さを誇る町です。
市街地から直ぐ近く、煙樹ヶ浜の松並木を目の前に在る御崎神社は、平安時代初期の貞観元年(859年)に庭木としてウバメガシ数百本を植栽したと記されており、その時のものが今日まで残った物とされています。
開け放たれた開放的な神社境内には南北2株の姥目(うばめ)樫の老樹が其の生を保っていた・・・・・・、しかし今年の五月木食い虫被害で枯死状態に陥り一部を残し切断された。
僕の見た2008年8月の時点でも一部の枝に青葉は残るものの真夏だと言うのに赤い葉が目立ち主幹にも生気が無く痛々しいまでの衰弱さでした。
樹齢1100年以上(伝承)、幹周4.5m、樹高10mと云うこの樹はもう今は無い。
もう一本のウバメガシの株元も腐敗、空洞化が進んでいるように見えるが何とか難を逃れているようです。
撮影2008.8.15