巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

和歌山市加太(かだ) 常行寺のビャクシン(柏槙)

2011-02-25 | 和歌山県

遠目からではまるで現代アートのモニュメントの様に見える。

よくもこんなにも白骨化した主幹に枝をを伸ばして生をつないでいるものだとその生命力の凄まじさには唖然とせざるを得ない。

和歌山県最北端の地、加太は古来より潟海(かたみ)とも呼ばれた景勝地で紀淡海峡に面し、あの紀伊国屋文左衛門が江戸へみかん船を出すなど港町として栄え、今では関西の魚釣りのメッカとしても知られているようです。

和歌山市街から紀の川を越え、国道26号、県道7号経由、南海加太線終着駅の加太駅を越えて道成りに進むと大きくカーブする左手が常行寺。

 紀伊半島ではビャクシンの大木を良く目にするがこれほど強烈な形相をしたビャクシンはかって見た事が無い。

主幹は殆ど全てと云って良いほど形骸化、何処に命を繋ぐ糸が有るのだろうかと不思議におもう。

樹齢400年強、、目通り4.7mと有るが、そんなことはどうでも良いほどの自然が作り出した造形美・・・・。

激しく左に渦巻き捩れた主幹の何処に命を繋ぐ力が残っているのだろう。

この美が、生有るものが終わりの一瞬に見せる美で無いことを祈るだけ・・・。

この写真からもう2年、まだ大丈夫かな?

撮影2008.12.13



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