この、「タブノキ」がある石清水八幡宮のある地は男山と呼ばれ、京都御所の南西・裏鬼門にあたり、木津・宇治・桂の三川の合流点を挟んで天王山と対峙する交通の要地、政治上の重要な拠点に位置しています。
また、源氏一門は八幡大神を氏神とし、格別の信奉をはらってきたようで、以来、国民にも勝ち運の神、厄除け開運の神として崇敬され、現在でも全国屈指の厄除けの神社として有名。
タブの巨木はこの石清水八幡宮の摂社のひとつである高良(こうら)神社の神木として大切されている。
八幡宮の駐車場になっている馬場の前に建つ頓宮南門の手前左側に山手へと向う参道があり、「高良神社」の額を掲げた石の鳥居が建っています。
この鳥居をくぐりり石段を上がると、左側にタブの巨木が、その枯淡な幹をみせている。
樹齢約700年、根回り7.5メートル、樹高約24メートル、樹冠の周囲約30メートルで、全国的にもまれな巨樹だといわれています。
根元で二本の主幹に分かれ、大きいほうの根元の洞は、小さな社のようになっていて、何かが祀られているようでした。
京都府南部は巨木の少ない地域ですが、特別な神域なので伐採を逃れた物だとおもわれます。
撮影2006.9.30