見事な団栗の巨木です、一体秋にはどれほどの団栗をつけて山の生き物達を狂喜させるのだろうか??
その樹姿や周りの景観も素晴らしく僕の脳裏からいつまでも消えない巨木になりました。
中央道、恵那山トンネルを長野方面に越え、直ぐの園原ICで一般道へ、昼神温泉方面へと取り国道256号線へ、256号線でそのまま道なりに約5kmほど北上、清内路(せいないじ)村役場を過ぎ中学校の有る角で右折、小黒川(こくろかわ)と呼ばれる谷川沿いの林道に入る。
国道から離れて谷川沿いに約10分、谷間の少し拓けた空間にその雄姿を中天一杯に広げ、まるで深呼吸でもしてるような・・。
山の緑が目一杯にその濃さを増す七月、山深い伊那谷奥地のこの土地はなんとも清々しい緑と空気に包まれていた。
よくもこんな奥地にまで集落が??と思うほどの山間僻地、おおきな株元には2つの小さな祠・・・しっかり信仰の痕が見える注連縄が掛かっていました。
一つは山の神、もう一つは何だろう??庚申さんかな?
ミズナラとしては全国一の大きさを持ちその樹姿の美しさでも群を抜いている。
緩やかに力強く捻れた主幹は目通り7.25m、何本もの大枝には目一杯の緑を蓄え、その樹高は30m、因みに樹齢は300年とまだまだ巨樹としては若い。
秋の黄葉、団栗が地面を埋め尽くす頃にも訪れたいと思った。
しかし此処は標高1000m以上、雪の訪れも早いのだろうなあ・・・、今頃はどんな姿だろう??
撮影2009.7.18
昭和30年代、僕もちょうど小学生・・・あの頃から日本は景観、精神共にすっかり変わってしまいました。
昔を懐かしむのは歳をとった証拠だとも言いますが・・忘れたくないものも一杯ありますよね。
この場所はぼこの忘れ難い場所になりました。
嬉しいコメントありがとう。