YS Journal アメリカからの雑感

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代理出産

2009-10-09 08:39:55 | 雑記
インドには、代理出産を提供する施設が約350あるそうです。この4年で、3倍に増えているそうです。

一回当たりの費用は、7万ドルー13万ドル(630万ー1170万円)で、複数回トライする人も多いとの事です。

一口に代理出産といってもいろいろなケースがあるようです。
1.不妊の夫婦が、自分たちの精子、卵子を提供する。
2.夫婦のどちらかが精子、卵子を提供出来ない場合、バンクを利用する。
夫婦の場合、何らかの遺伝的なつながりを持つケースがほとんどのようです。

複雑なのは、ゲイ(男性)のカップルで、それぞれに精子を提供し、同じ人の卵子の提供を受け、カップルではなく卵子提供者であるケースもあるそうです。

私は、ゲイに人々に対して偏見は無いつもりですが、男性ゲイカップルが子供を、それも自分の子供(自分の精子だからこれ以上の自分の子供はありません)を持つ、特に男性のカップルがそんな事をして良いのでしょうか。(女性ゲイカップルなら良いと言う訳でもありませんが。まあ、女性なら自分で産みそうですけど。)どちらにしろ子供が非常に混乱しそうな気がします。

次に、精子や卵子がどのように登録、事後追跡されているか知りませんが、異母兄弟(遺伝的な意味で)などの結婚とかが、知らないうちに起きるのではないでしょうか?三親等以内での結婚は禁止されているはずですが、どうなっちゃうんでしょう。三親等以内の結婚が禁止されているのは、優性学の問題もあったと思います。

日本でも不妊が増えているそうなので、インドで代理出産という事もこれからありそうです。1000万円ですので、安いと考える人も結構いそうですね。

子供が欲しいという気持ちは理解出来ますが、どこまでも際限なく医学の進歩に任せてやってよいのか疑問はあります。諦めないことも大事ですが、運命を受け入れる事も同じ位大事だと思います。

自分の意見はこの位でぐっと飲み込んで、インドでの代理出産事情と費用の情報としておきます。

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4 コメント

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ぐっと飲み込むその先 (ドイツ特派員)
2010-06-26 12:56:18
YS Journalさん、古いエントリーにコメントで恐縮です。今、貴ブログを読み返していますが、本当によくアメリカを追求されていて、私がのんびりと駐在をやっていたドイツ時代との差に自分で呆れております。

このエントリー、実はこの飲み込まれた意見の先が難しいんだと思います。現在日本で良く話題になる医療過誤による裁判もそうなんですが、どこかで受け入れなくてはならない運命に逆らっている気がしているんですね。

例えば不妊治療でも少し似ていると感じていて、「もっと公的援助を」「もっと緩和を」という声が出ているんですが、私はそれは行き過ぎではないかと思っています。この問題は、「どこまで無理をするべきか」の無理加減に相当な無理があるんじゃないか、ということ。何か変な日本語ですが、私はそう感じています。谷亮子の立候補ではないですが、「あれもこれも」が過ぎている気がします。

少なくとも臓器移植(これも色々な意見がありましょう)に比べれば、存在している命が消滅するしないという問題ではないわけで、ある程度の運命を受け入れるということも必要でしょう。

自分自身、既に二人の子供がいるわけで、「当事者でない奴に何が分かる!」と言われれば何の反論も出来ないんですが、やはり運命に抗い過ぎではないか、というのが私の意見です。

このあたり、アメリカではとことん自分で運命を制御しようとする意思が強いのでは、と勝手に想像していますが如何でしょう?
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Unknown (ysjournal)
2010-06-26 14:23:59
ドイツ特派員さん
昔のエントリーまで読んでもらって感謝しております。

私も現在では二人娘がおりますが、ホルモン治療の初期段階の不妊治療をした事があります。(流産経験の後だったので、不妊ではなかったのですが)この手のクリニックは兎に角、妊娠するまで続きますので、ホルモン治療で妊娠しなかったので、次の段階へ行きそうだったので、止めました。(その後、自然に出来ました。)よって、子供が欲しくても出来ない夫婦の悩みは理解出来るつもりでいます。そして、それを一度は運命として受け入れた事があるので尚更です。

不妊治療と中絶は確かに表裏一体で、運命までも制御しようとしている意思が強いという意見はその通りだと思います。

私はゲイを差別しないのですが、ゲイの人達もゲイであるので子供を持つ事を諦める節度が必要なのではないかと思っています。但し、節度なので法律で禁止するかどうかという問題もあります。でも、一夫多妻などを法律で認めない以上、ゲイカップルの子供禁止もありだと思います。でも、時既に遅しですね。

面白いのは、中絶は反キリスト教なのですが、(不妊治療は?)どんな経緯であれ、生まれてくる子に罪は無く、ゲイが貰い子をしたりする事には寛容であると言う、私にとっては到底理解出来ない感覚があります。

ゲイを差別しないといった事と矛盾するのですが、生殖行為を行わないという観点からゲイの人の未来感を疑っています。でも、ゲイカップルが子供を持つとなると、それも解消しそうです。

自分で飲み込んだ物は、基本的に矛盾をはらんでいるので、飲み込んだともいえます。ゲイへの考え方、特に子供を持つ事に関しては、自分の中でも発酵し切れていません。
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追加 (ysjournal)
2010-06-26 14:39:06
話がゲイに偏ってしまいましたが、子供が出来ない夫婦も基本的には同じと思っています。

夫婦の貰い子は良くて、ゲイカップルの貰い子はダメなのかという議論も出てくるので、ややこしい所です。

法律で縛らないと、行くとこまで行くという事なのでしょう。

アメリカもキリスト教の縛りから自由になった人々が、好き勝手な事をやっているので、保守への反動が起きている一面かあると思います。

生き方を律するという意味で宗教心が自分残っていると思っているのですが、アメリカはオバマ自身が中絶賛成で、インタビューで、娘達(オバマは子供二人はどちらも娘)が間違いを犯した時に、それが人生の重荷にならない様に中絶出来る事が必要だと言っております。

中絶反対派だって、強姦や母体の危険な時の中絶は認めているので、大統領がこのような発言をする事自体、異常な気がします。

ややこしい話なので、トッチラかってしまいました。失礼。
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ご返事有難う御座います (ドイツ特派員)
2010-06-26 17:14:56
YS Journalさん、

不遜な言い方をお許し頂ければ、恐らくその「発酵し切れて」いないということが正解だと思います。綺麗な回答などはないでしょうし、そのような回答自身を疑うべきであろうという立場です。

この問題に関わらず、あたかもオセロが白から黒に変わるかの如き「これが正解だ」という単純な風潮が非常に嫌になっているものですから、YS Journalさんの仰る「飲み込ん」だ態度に誠実さを感じた次第です。
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