YS Journal アメリカからの雑感

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正しいアドレスとオンプレーンの意識、大きなスイングアークの作り方

2010-12-24 01:57:24 | ゴルフ
2回目のレッスンは10日程前に受けた。最初のレッスンから2ヶ月になるのだが、出張の無い時は地下室で少しづつでも素振りをしながら新しいスイングに馴染もうとしているのだが、打ちっ放しにはなかなか行けず、直された右手のグリップがしっくりするのを待っていたら時間が経ってしまった。

又,レッスンからこのエントリーまでに時間がかかったのは、今回のレッスンでのスイングアークの作り方が超難解で理解するのに時間が掛かったこともある。

2回目のレッスンは、この冬ミシガンが一番寒かった月曜日の2時からで、私の後は予約が入ってないとの事で、一時間の料金$95で約2時間半も指導してもらった。先ずはビデオで前回のレッスンの成果をチェック。右上腕とシャフトがオンプレーンになってきており、グリップの変更は順調に進んでいる。自分でも右手を煽る感覚がなくなってきており、右肘から先、上腕とシャフトが一体になった感じでプレーン上をインパクトにかけて押し込んでいく感じが出てきている。

今回は、左手のグリップ、アドレス、右肘を中心としたオンプレーンのテイクバック、テイクバックでの積極的な下半身のターン、そして一番難しい大きなスイングアークの作り方とダウンスイングでの左腰の左方向へのラタレルシフト、このシフトと関連した右足をロールする動き、と盛り沢山であった。

左手のグリップは、ハンドファーストが大きいためにややウィーク気味なのを、左手の甲とフェイスの関係で正しい位置にするルーティーンを教えてもらった。併せてパムグリップ気味なのもフィンガー気味にされた。右手のグリップにしても、握った時に一番力の入る指の根元でグリップする事が肝心であるようだ。グリップする時に力を入れる必要は無いのであるが、インパクトの時に一番力強く握れるグリップというのが重要なのである。

次にアドレス。これまでの自己流のテイクバックでの意識は、オンプレーンよりインサイドに引こうというものであった。アドレスで右肘が伸びているために右肩が手出てきて肩のラインがオープンになっているのを、無意識に調整しようとしていたようである。更に悪い事に、テイクバックの始動で外側に持ち上げる癖があり、尚更インサイドへという意識が働いていた様だ。正しくグリップした後に右腕の力を抜き、右肘を少し曲げてスイングプレーンの上に置くという事らしい。(左手はプレーンの少し上に有る)この一連の作業後アドレスをすると自然にバランス良く立てる様になる。アドレスした時に足の指が動かせる位が丁度良いらしい。以前はつま先に体重が掛かっていたのであるが、これも少しづつ良くなってきた。

左肘を中心としたテイクバック始動は、オンプレーンに上げていくための必然である。下半身は、左膝を前に出し、右膝を伸ばす事で積極的に回していく。(これは、Stack & Tilt 的な動き。所謂捻るという感じではなく、体に直角になっている仮想のドアを開けるイメージ(ドアスイングとは違う)だそうだ。下半身を止めて上半身を捻るタイプの選手は、怪我が多いらしい。筆頭はタイガーで次はアンソニーキムがヤバそうと言っていた。

続いては、今回のレッスンの一番の難関であるスイングアークを大きくする方法である。基本的に前回レッスンの肝であった右手人差し指の根元に掛かるプレッシャーを大きくする事に尽きるのであるが、具体的な動きとしてはトップから右腕を伸ばしていくのである。(イメージとしては背中に背負った刀を右腕で抜く感じ)ね、理解不可能でしょう?

いくら右腕を伸ばそうとしても、左腕があるので伸ばせないのである。そして、右人差し指の根元のプレッシャーを大きくするということで、不思議な事にスイングプレーンから外れないのである。又、この時に右手のコックがほどける動きが自然に出来るようになる。話が一段とややこしくなるのであるが、左手の手首は、テイクバック始まってからインパクトまでずっと折れてはダメなのだが、コック(手の親指、小指方向の動き)はどこかで解かなければならない。コックがほどけた後で左腕(左肘から先)がターンでインパクトするのである。手首が強ければコックを最後まで解かず、そのラグで一段とヘッドスピードを上げる事が出来るのだが(ガルシアや青木功みたいな感じ)、私の場合は、ダウンスイングの真ん中辺りで右手人差し指の根元のプレッシャーを強く感じ始めるタイミングでコックを解かないと左腕のターンが間に合わない。

このスイングアークを大きくする腕の動きの時に、下半身ごと捻った体をヒネリ戻そうとするとオーバーザトップになるので、左腰を左方向にバンプする動きが必要となり、インパクト後、右足ロールで下半身を押し込むように立ち上がって行くのである。このとき気をつけなければならないのは、腰はアドレスからたったの8インチ(20センチ)位しか動いていないので、腰を速く動かしてスイングスピードを上げようとする気にならない事。腰を早く動かすと上半身がつられて動き、結果的に右肘から先(シャフト)がプレーンから外れてしう。(これこそが私の最大の欠点で、腰の動きに腕が付いて来れなくフェイスが開いたままの、”コスコス”スライスが出る)

インストラクターもスイングアークを大きくする事は、頭で理解する事を含めて一番難しいと言っていた。何回か偶然にでも出来ると感覚が分かり始めるのだが、先ずは右手の人差し指のプレッシャーを感じられないと理解不可能だと思う。

今回のレッスンは盛り沢山な上に、スイングスピードを上げるための非常に難易度の高い技術を教わったので馴染むまでに時間がかかりそうだ。先週末両日そして今日と、既に3回打ちっ放しにいってトライしているが、少しづつ安定してきた。時々、自分でも惚れ惚れする様な球が出る。(そんな事言っても、結果はスコアですけど)今回のビデオ分析でも言われたが、やはりインパクトが良いので、弄らなくて済むのが幸いしている様だ。

クリスマスからは日本に帰省、仕事始めから出張が目白押しで、次のレッスンも又2ヶ月後とかになりそうだ。そんな事を言っていたら来シーズンが始まってしまう。急がなければ。

どれもこれも、大改造の部類に入る変更なのだがどこかで一度は試した事、もしくは偶然でも経験のある事が多いので、幸い強烈な違和感を覚える事は無い。理論的にもキチンと一本筋が通ってきているし、いつもマン振りしたい私にとって、球を打つ度に入れた力が無駄に使われず、全ての力がたまに伝わる様な感覚が芽生えてきたのが非常に嬉しい。