YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

更にキナ臭くなったオバマ政権の周辺

2010-06-05 12:25:17 | アメリカ政治
3月に健康保険改革法案の審議が大詰めを迎えたため、6月に延期となったオバマ大統領のインドネシア、オーストラリアへの外遊が、出発直前に今日、キャンセルされると発表になった。大した目的の無い外遊計画ではあったが、インドネシアとオーストラリアにとっては大迷惑であろう。

国内で重要問題が山積みというのがキャンセルの理由であるが、メキシコ湾での原油流出事故の対応の拙さへの批判拡大を恐れてのキャンセルは明らかである。キャンセルも情けないが、良い訳も情けない。ついでに元々の外遊計画もデタラメっぽい。

キナ臭くなってきたオバマ政権の周辺で、ペンシルベニア州での民主党予備選挙でのホワイトハウス(ビル・クリントンも)の不正疑惑が持ち上がっているが、全く同じ構図での疑惑が、コロラド州の民主党予備選も持ち上がってきている。奇しくもコロラド州でもオバマ政権が推した候補が破れ、Andrew Romanoff が本戦へ進む事になっている。

共和党は議会の権限で独立した検察調査を行いたいのであるが、民主党が議会の過半数を抑えているので、現時点ではこれ以上の進展が無い。一方、しらばっくれる訳にいかないホワイトハウスも声明を発表し、両候補に対してコンタクトした事自体は認めている。但し声明自体が、両候補のコメントなどと矛盾している点もあり、しばらくくすぶりそうな様相を呈している。

アリゾナ州の移民法、イスラエルの件などもあり、本当に問題は山積みなのであるが、オバマ自らのヘタ打ちへの対応で、おちおち外遊もしていられないのが真実に近いと思う。