YS Journal アメリカからの雑感

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タイガー・ウッズ クリスチャンへの勧め

2010-01-12 13:14:51 | ゴルフ
昨年感謝祭の事件以来、さっぱり姿を現さないタイガー・ウッズですが、報道がされない日は一日たりともありません。さすがに、新しい女性が登場してこなくなって、一息ついた感じがあるのですが、ゴルフにしても人生にしても、真剣と言うか、ばかばかしいと言うか、いろんなアドバイスが出て来ております。

一番、まとも(捉え方によっては一番変なのですが)なのが、宗教に関するものです。

タイガーは、母親がタイ人である事もあり、仏教徒だと信じられております。仏教には罪の意識が無いので、キリスト教に帰依して、罪を認め、許しを請う事が必要であると言うのです。離婚は決定的ですが、子供との関係を考えた時に、又,今後生きて行く上で、許されたという認識が重要であるそうです。

先ず、タイガーが仏教徒だった事にビックリ。但し、決定的な証拠(?)が無いので、事実かどうかは分かりません。そして、仏教には罪という意識が無いとの認識。仏教徒でありながら自信ありませんが、理解出来ます。キリスト教を勧める人は、タイガーが今回の事件で様々な痛手を負ったが、(仏教徒なので)人として本質的に変わっておらず、アメリカ社会(キリスト教世界?)で孤立する可能性がある事と、同じ間違いを犯す事を心配しております。(仏教徒でも同じ事を繰り返したら只の阿呆と思いますけど)

だから、キリスト教徒になりなさいというアドバイスは、凡庸な日本的宗教観を持った私にとっては飛躍なのですが、まだまだキリスト教の精神が根付いているアメリカを理解するヒントになりそうです。

罪を許す行為は、元々、何か出来る人に対して行うものの様な気がします。宗教厳密さから言うと、皆に与えられるべきでしょうが、現実対応としては、許す価値のある人にだけ適用する事になると思います。必然的に、許される事を前提に悪い事をする出来る輩が一杯います。罪が見つからなければ儲け物で、見つかれば許しを請う(一回限定ですが、それでも充分でしょう)形が出来上がっている様な気がします。

近年多い、アメリカ政治家の不倫問題でのコメントでは、この手の”許しを請う”方式が使われまくっております。実力のある人は,生き残ったりしますから(例えば,Bill Clinton)、有効性は実証済みです。

ひょっとすると、キリスト教へ帰依のアドバイスは、タイガーにとって、ブッチ・ハーモン、ハンク・ヘイニーのアドバイスなんか問題にならない位のタイガーにとって人生で一番大事なアドバイスになる様な気がします。(でも、パンケーキ屋のウエイトレスも捨てがたいかも)