行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

カタクリとシュンラン

2021-03-20 20:00:13 | 花,植物
今年はカタクリそしてシュンランの花が3月初旬から見られました。


3月11日の薬師池公園、
ルリビタキを探して歩いていると、
カタクリの花をみつけました。
花が日陰にあり、背景には日が当たり、明るく抜けていました。
青紫色に映った一輪のカタクリですが、
背景がぼけて色彩豊かになりました。


花弁が反り返った花を下から見ると、
花弁の付け根に少し濃い色で花模様が認められます。
この花模様、昆虫を花に誘うためとのこと、
カタクリの花の魅力の一つです。


やはり3月11日の薬師池公園にて、
日が直接あたったカタクリの花を。
日当たりの花は影が出てしまい難しい、
露出がオーバー気味でしょうか、花色もずいぶん淡色に映りました。


よく12日、
地元稲城の城山公園の山斜面にて、
2輪並んで咲いていたカタクリの花を。
日の当たりかたでしょうか、花色がこちらは赤紫色です。


12日の城山公園の山斜面、
カタクリの花たちの近くにシュンラン(春蘭)の花を見つけました。
その名のように春に咲く蘭ですが、
3月前半は早い開花です。


シュンランは北海道から九州に広く分布する日本を代表する野生ラン、
主に里山や人里に近い山地の雑木林などに自生しています。


花は横を向いて咲き、色は黄緑か緑でつやがあり、やや肉質です。
唇弁は白色で、濃赤紫色の斑紋が入ります。
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熱海寒桜と緋寒桜とメジロ

2021-03-18 20:00:32 | 花と虫
今年は東京の桜(ソメイヨシノ)の開花宣言、3月14日でした。
暖かい3月ですが、あまりにも早いことに驚きです。
これも地球温暖化によるものでしょうか。
4月の入学式の頃には多分葉桜、
入学式と桜の絵は見られなくなるかも知れません。
それでも寒桜は例年どおりに咲いたようで、
3月11日、ほぼ満開となっていました。


薬師池公園、
蓮田を挟んで数本の熱海寒桜が植えられています。
蓮田の手前の寒桜から奥の寒桜を。


寒桜に並んでタムシバも満開に咲いていました。

タムシバ(田虫葉)はモクレン科モクレン属の落葉小高木。
別名をニオイコブシ、コブシによく似た花を咲かせます。
コブシが里に春を告げ、タムシバは山に春を告げるといわれ、
山地によく見られるそうです。


満開の熱海寒桜。
看板に熱海寒桜とありましたのでそのまま使いました。
熱海によく見られたのでこの名があるそうです。
一般に寒桜といわれるものとほぼ同じものと思われます。


花を撮るだけではつまらないので、
ちょうど現れたメジロを入れて寒桜の花とメジロを。


陽気に誘われ、多くの人が公園散歩、
桜の樹の下には花を撮る人、メジロを撮る人、
何人かの人がカメラやスマホを操っていました。
それでもみんなマスク着用、距離も適当にとっていました。


こちらは翌12日、
近所を散歩しての桜メジロ。


花色が緋色より桃色と少し淡いように思いますが、
下向きに半開きの花、ヒカンザクラ(緋寒桜)のようです。
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草の花、3月

2021-03-17 20:00:16 | 花,植物
3月10日の散歩道、
春の草の花が咲き始めていました。


アブラナ科ムラサキハナナ。
まだ3月10日ですが、今年は早い、もう咲き揃っていました。
中国原産、日本には江戸時代に栽培用に持ち込まれたとのこと。
いまでは日本全国に野生化して、広がっています。


紫色の花が群生して咲き、
早春の野を美しく飾ります。
ムラサキハナナ(紫花菜)が一番この草に適した名に思いますが、
オオアラセイトウ、ショカッサイ、ハナダイコンなどいろいろの名がつけられています。


シロバナタンポポ。
関東ではやや珍しい白い花のタンポポです。
日本在来種であり、四国、九州などでは普通に見られるようです。


キク科タンポポ。
黄色のタンポポです。
総苞を確認して見ると外片が反り返っていなかったので
外来の西洋タンポポではなく在来の日本タンポポ、
場所から考えると、カントウタンポポでしょうか。


キク科フキ。
蕗の薹の季節はとっくに終わり、
葉が出て、花茎が伸び花が咲いていました。


キランソウ。
シソ科キランソウ属の多年草。
これもずいぶん早く、花をつけている株を見つけました。


シャガの花。
これからあちらこちらに咲き出しますが、
3月10日に見た一番花、小さな花が開いていました。


キク科ハルジオン。
赤い蕾が頭を持ち上げていました。
これから野のあちらこちらに咲き出します。

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トサミズキとアカシデ

2021-03-16 20:00:22 | 花,植物
3月10日、
久しぶりの南山散歩、
青空にトサミズキの黄色、アカシデの赤褐色が美しく映えていました。


山斜面に枝いっぱいの淡黄色の花、
早くもトサミズキが満開のようです。
その左後方には紅葉と見間違うような赤褐色、
アカシデです。


トサミズキ、
高知県のみに自生が見られるマンサク科トサミズキ属の落葉低木、
トサミズキにしては大型のこの樹、
かなり前にここに植栽されたものと思われます。


トサミズキの後ろのアカシデを望遠でアップ。
たくさんの赤褐色の尾状の雄花が垂れ下がるように付いています。
アカシデ、カバノキ科の落葉広葉高木、
早春、若葉が出る前に枝いっぱいに雄花がつきます。


上とは異なる個体ですが、
さらに近くから写した同じ日のアカシデ。
小さな尾状雄花がたくさん付いているのがよくわかります。
雌花もあるのですが小さくてこの写真では確認できません。


トサミズキの花。
早春、若葉が出る前に穂状花序に垂れ下がるように淡い黄色の花をつけます。
一つの花序に7~10個ほどの花がつきます。
花は花弁が5枚、萼片も5枚あります。


ついでにヒュウガミズキ。
トサミズキと同科同属、
トサミズキを小型にしたような樹、花です。
一つの花序に1~3個ほどの花がつきます。

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稲城南山にて

2021-03-15 20:00:46 | 風景
今年の3月は暖かい、
ひな祭りを過ぎてから春が駆け足で来ています。
久しぶりに稲城南山を歩いて見ました(3/10)。


山というより丘陵の南山、
10分も上ると、平坦な山道 になります。
その山道の途中、紅梅、白梅、コブシが並んで花をつけている場所がありました。
その木の下には小さな畑らしきものもあります。


すぐに南山の開発地域、
4か月ほど前にリュウノウギクの存在を確かめに来た時に比べると
山や樹が削られ、宅地開発がずいぶん進んでいることに、少し驚きました。


開発予定地のほぼ最奥まで重機や車が入り、
コンクリートブロックで宅地の区画整備が始まっているところを見ると、
こんな奥まで住宅になるようです。


手前側はもうたくさんの区画が出来上がり、整然と並んでいます。
やがて、次々と住宅が建てられていくと思われます。
公園や森など、山の植物、小鳥や昆虫が生息できる場所が
どこかに残されるといいのですが。


開発地域と残される森の境界、
養蜂箱が並び、菜の花が咲いていました。
看板を見ると「養蜂道場」の文字が確認できます。


帰り道、民家の外庭に濃いピンク色の桜が満開になっていました。
桜の種はたくさんあって、よくわかりませんが、
早咲きでずいぶん色濃い桜です。
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サンシュユの花

2021-03-13 20:00:12 | 花,植物
丘陵の里の散歩道、
道横のサンシュユ(山茱萸)が満開、
樹全体が濃い黄色に染まっていました(3/6)。


道下の斜面にサンシュユの樹、
真っ直ぐ伸びたたくさんの枝いっぱいに花をつけていました。


ミズキ科サンシュユ。
早春から春、葉が芽吹く前に枝いっぱいに花をつけます。
樹全体が黄色に覆われる姿から、
ハルコガネバナ(春黄金花)の日本名があります。


サンシュユ(山茱萸)は原産国である中国名、
ハルコガネバナの日本名がつけられましたがあまり広まらず、
サンシュユが日本でもよく使われる名になっています。


秋には楕円形の赤い美しい実がたくさん付くところからアキサンゴ、
またヤマグミの名もあります。
この果実、漢方では滋養強壮に効果があるとされ、
果実酒などとして利用されているそうです。


春3月、若葉に先立って枝先に、
4枚の苞葉、4枚の花弁がある鮮黄色の小花を散形花序につけます。
花序には小花が20~30ほどついています。


たくさんの花序が枝につき、
一つの花序には多くの花数が付くので、
枝いっぱい、樹全体が黄色になったように見えます。
一つの花の径は4 - 5 mm、花弁は反り返り、雄しべは4個あります。
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ツグミにルリビタキ

2021-03-12 20:00:59 | 
自宅近くの林もある公園の散歩道、
最近は手が入りすぎで自然度が少なくなり、
人や犬の散歩道としても利用が多くなっているせいか、
小鳥の数も種も減少気味、
それでも2月下旬のある日、ルリビタキ♂とツグミを見つけました。


地面から飛び立ったツグミが桜の枝ですまし顔。
今年は3月20日前に開花しそうな桜、
2月の時点ではまだ蕾もそんなに膨らんでいませんでした。


上と同じ個体、そっと近づいて近距離撮影、
空の青色が映ったのか青い眼のツグミに見えます。


ドングリと落ち葉のたまる公園道にツグミの姿。


しばらく見ていると、
春の草が生えはじめた草原に入りました。
こんな場所でミミズや昆虫を探して食べます。


ツツジの植え込みの中に、
隠れながら移動していたルリビタキ♂の成鳥を見つけました。
この公園で青いルリビタキ(雄の成鳥)を撮るのは久しぶりです。


人馴れしていないのかここのルリビタキ、
近づくと植え込みの中にすぐに逃げ込んでしまいます。
少しねばって植え込みから出てきたところをやっと撮れました。
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シラハラ

2021-03-11 20:00:56 | 
2021年3月11日。
あの大地震、大津波そして未曾有の原発事故から10年が経ちました。
その丸10年目は新型コロナウィルスで世界中が混乱の真最中です。
歴史を見れば、人間はこんな繰り返す災害、人災の中を生き抜いてきたわけです。
コロナの感染流行から一年余り、
明けない夜はないことはわかっていますが、一刻も早く終息に向かって欲しいものです。

震災ともコロナにも関係はありませんが、
今日はツグミ科シロハラ。
今年はあまり見ないと思っていましたが、
なぜか2月になって自宅近くの公園でもよく見るようになりました。


落葉の上を歩いていたシロハラ、
石の舞台に上ってくれました。
腹部が白ぽいので白腹の名、ツグミの仲間です。


林の中の地上でごそごそと音をたてながら、
落葉をかき分け昆虫やミミズなどを探していることの多いシロハラです。


人などの気配を感じると、
あわてて飛び、逃げます。
たいがい、近くの樹の中に隠れますが、
たまにこんな撮影しやすい場所にもとまってくれます。


朽ちた木株の上に後ろ向きいたシロハラ、
そっと近づいて、ちょっと横を向いたところでシャッターを。


多分雄の個体、
失礼をしてさらに下からお尻をねらって見ました。
白い羽毛があり、けっこうきれいです。


これも後方からのシロハラ、
薄くですが眉斑が見られるのでこちらは多分雌でしょうか。
シロハラ、雌雄で外見に大きな差はなく、
見分けが難しく自信がありませんが雌の方が羽毛の色が淡いようです。
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ミスミソウとカタクリの花

2021-03-09 20:00:26 | 花,植物
久しぶりにのぞいてみた公園の山斜面、
ミスミソウの花がたくさん開き、
数株のカタクリが早くも咲いていました(3/6)。


ミスミソウ(三角草)。
キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草です。
たくさんの花をつけた紫色の株、
ここでは一番の大株のようです。


淡い紫色の花もありました。
ミスミソウ、
スプリング・エフェメラルと呼ばれる一連の植物群の一つです。
早春に咲き、初夏には地上部全てが姿を消してしまいす。


紫の花と白い花。
ミスミソウ(三角草)の名は
三枚の三角形の小葉がまとまり三角の葉を形成するところから。


ユキワリソウ(雪割草)という情緒豊かな名でも呼ばれます。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片で6~8枚、
花色は白、紫、ピンクなどがあります。


キタキチョウが早くも発生し、
ミスミソウのピンク色の花に吸蜜に来ていました。


ミスミソウの横の斜面ではカタクリが早くも花を咲かせていました。
今年の2月下旬から3月はやはり暖かいようです。
杉花粉に早くから悩まされましたが、
3月中旬には桜の開花宣言が出そうです。


この日は晴天の暖かい日、
カタクリらしく、花びらが大きく反り返り、きれいに丸くなっていました。
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ビンズイ

2021-03-08 20:00:06 | 
谷戸の小さな流れに久しぶりにビンズイの姿、
水辺を歩くのをレンズを向けながら追いかけて見ました。


川辺の石の上にスズメよりちょっと大き目の
淡褐色の小鳥を見つけました。
セキレイ科ビンズイです。
四国以北の高山や山地の林で繁殖し、
秋冬は根雪のない低地などに移動する標鳥です。


水辺に下りて歩き始めました。
鳥の歩き方には両足を同時に出して跳ねるように歩くホッピングと
足を交互に出して歩くウォーキングの2種類があります。
セキレイの仲間であるビンズイはウォーキング派、
尻尾を上下に振り振り足を交互に出して歩きます。


ビンズイ。
頭部から体の上面はオリーブ色かかった褐色で不明瞭な黒褐色の縦斑があります。
胸部から腹部は白地に黒褐色の縦斑が目立ちます。


ビンズイ見返り姿。
しっかりした白い眉斑、
耳の辺り、眉斑につながるように見られる白斑もビンズイの特徴です。
よく似ているタヒバリとはこの白斑の有無で区別がつきます。


水際にやってきたビンズイ。
上の4枚とホワイトバランスなどカメラの設定は同じです。
光の当たり具合でしょうか、
頭部から体の上面が緑色がかかってオリーブ色に映りました。
この緑色かかった体色もタヒバリとの見分け方になります。


水しぶきを上げて水飲み。


やがて、浅い流れの中を歩き出しました。

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