goo blog サービス終了のお知らせ 

行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヒグラシ

2013-08-21 19:19:31 | 昆虫
昨日に続き,この8月に撮った蝉です。


東京で聞くことのできる蝉の声というと,
最近はクマゼミが東上してきて,その鳴き声を時々聞くようになりましたが,
アブラゼミ,ニイニイゼミ,ミンミンゼミ,
ツクツクホウシそしてこのヒグラシの5種ということになります。


この中で,ヒグラシは林間や山地の薄暗い中に生息し,
明るい場所には現れることは少なく,
なかなか見る機会がない蝉です。
林間の木漏れ日に見つけたこの個体,
体の青緑色がとてもきれいです。


子供の頃の昆虫採集でも,
いつも採れなかった蝉ですが,
薄暗い林間などを探すと,
けっこう見つけることができることが分かりました。


夕暮れに「カナカナカナ」と哀愁を帯びた声で鳴き,
その鳴き声からカナカナゼミとも呼ばれます。
8月の涼風が吹き出す夕方,
この声を聞くと,夏の終わりを感じ,
少し寂しさを覚えます。
俳句では秋の季語となっていますが,
実際は7月から9月の長い間その鳴き声を聞くことのできます。




最初の4枚の写真は雄のヒグラシ,
すぐ上の2枚は雌の個体と思われます。
雄は腹部に鳴き声の共鳴体があるので,
雌に比べて胴体が大きく,全長も大きめです。


ヒグラシのいた林にこの抜け殻がたくさんありました。
ヒグラシのものと思われます。
抜け殻も目が飛び出ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニイニイゼミ

2013-08-20 20:13:44 | 昆虫
今年は夏が早く,
蝉の鳴きだしも早かったとなにかの記事で目にしました。
夏の蝉の中で最も早く鳴きだすのがこのニイニイゼミ,
個人的にも,今年は7月1日に初鳴きを聞きました。
例年,7月10日過ぎに初鳴きを聞くので,
ずいぶん早かったと記録しています。




そんなニイニイゼミ,7月下旬になると
木にとまる姿が多く見られるようになりますが,
まるで保護色のように体色が木肌に同化しており,
姿も小さく,注意して探さないと見逃してしまいます。
写真,桜の木にとまるニイニイゼミですが,
桜の木肌と同じ体色をしています。




それともう一つ,
写真を撮ってみて初めて気づきましたが,
体色がとまる木によって,
多少異なるように思えます。
最初の2匹は茶色だけですが,
上の2匹は,黄緑色が頭,翅に見られます。
そして,よく見ると,これらがとまっている
木肌にも黄緑色が見られます。


こちらはオレンジ色が体色にあるニイニイゼミ,
よく見ると,とまっている木肌もオレンジ色です。


3つ並んで蝉の抜け殻がありました。
アブラゼミに比べると小さく,
色も泥をかぶったように思えます。
ニイニイゼミのものと思われますが,
木肌にオレンジ色があります。
これらのニイニイゼミ果たしてオレンジ色だったのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オモダカ

2013-08-19 20:04:27 | 花,植物

昨日の続きとなります。
稲穂ができ,イナゴもたくさんいた田んぼの端,
どこの田んぼにも三弁の白いきれいな花が見られます。
オモダカ(面高)です。


鋭角二等辺三角形の底辺から
半分ぐらいの大きさの正三角形を切り取ったような
この特徴的な葉がオモダカです。


オモダカ科の多年性水生植物,
スーパー雑草ともいわれるほど防除が難しく,
農家には困り者の存在なのかも知れません。
しかし,花は雑草とは思えないほどきれいです。
蜜も多いと思え,小さな蜂が花に向かってやってきました。

この花
オモダカにハナクワイの別名があります。
正月のおせちに使われるクワイは
このオモダカが変種したものだそうです。
また,家紋などにも使われており,
日本社会には昔からなじみの深い植物になります。


オモダカの横,水田の畦にはツユクサの花が
たくさん見られました。
この水田の横に咲くツユクサはなぜか,
野にあるものより花の青色が濃く美しいように思われました。


6月末から花は咲いていますが,
ツユクサは露草,初秋の花です。


カントウヨメナでしょうか,ノコンギクでしょうか,
早くも野菊の花が田の畦に咲いていました。
秋は確実に近づいています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲の花

2013-08-18 19:51:30 | 花,植物
暦の上ではとっくに立秋となっていますが,
毎日暑い日が続きます。
しかし,時は確実に経過し,秋へと向かっているようです。
8月16日,自宅から車で10分の
川崎市の黒川駅近くにあるファマーズマーケットに行ってみました。
そこで,新鮮な夏野菜を買い込んだ後,
車は妻に任せて,
マーケット奥に広がる里山の田園地帯を歩いて見ました。




歩き出してすぐ,
畑の隅に不思議なヒマワリが咲いていました。
赤茶色の花のヒマワリです。
このヒマワリ,普通のヒマワリに比べて遅く,
晩夏に咲くようです。
また花色も晩夏から初秋がよく似合います。


しばらく歩くと水田が広がり,
早くも稲には白い小さな花が咲いていました。
毎年,稲の花を見逃してしまうのですが,
今年はちょうど写真に撮ることができました。


道端の草むらを歩くと,
たくさんのバッタが稲に向かって逃げていきます。
イナゴです。
子供の頃はよく見たイナゴですが,
こんなにたくさんのイナゴを見るのは50年ぶりに思えます。


ここの田んぼの稲にも花が見られますが,
最初のものに比べると,
花はほぼ終わりに近く,
稲穂には米粒がたくさんできているのが分かります。
今年も豊作になることと思われます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白百合 (タカサゴユリ,シンテッポエユリ,カサブランカ)

2013-08-17 20:10:31 | 花,植物

8月,お盆も近くになると,
道端,道路の法面などにラッパ型の白百合が
たくさん咲き出します。
台湾原産のタカサゴユリあるいは
そのタカサゴユリとテッポウユリの交配種といわれる
シンテッポウユリです。


ラッパ型の花の筒部分に紅色の筋が見られるのがタカサゴユリ,
この部分も白いのがシンテッポウユリといわれています。
東京稲城のあたりで咲いていた花の観察では,
タカサゴユリの方が多いようです。
写真上2つとも紅色の筋がはっきりあり,
タカサゴユリです。


これは筒の部分も真っ白,
シンテッポウユリということになります。


こうして正面から見ると両者全く区別がつきません。
テッポウユリはこれらより草丈が低く,
葉はこんなに細くはありません。
シンテッポウユリはタカサゴユリの
遺伝子の方が強くでているように思われます。


それにしても,この時期になると,
こんなにきれいな百合の花が
雑草のように庭の片隅に咲きだします。
いまのところ誰も抜くことはしないようです。


庭の隅に咲いていた白百合,
日本のヤマユリなどを基に,
ヨーロッパでつくられたカサブランカのようです。
そう思ってみると形はヤマユリによく似ています。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮の花托

2013-08-16 19:57:57 | 花,植物
近くに行く用事があり,
町田の薬師池公園に寄ってみました(8/7)。
ここにも蓮池があり,
写真を撮る人,小魚やザリガニ捕りの親子連れなど,
たくさんの人が遊んでいました。


ここは池いっぱいに大賀ハスが植えられています。
花はまばらで,花数は多くありませんが
池の中に遊歩道が造られているので,
近くで花を撮れるのがよいところです。
蓮の花に並んでコセンダングサでしょうか,
雑草が生えているのが逆に何か新鮮に思われました。


蓮はハチスとも呼ばれます。
これは花後の花托が蜂の巣に似ているからだそうです。
まだ青々としている花托,これも蓮の花の魅力です。
蜂の巣の穴が膨らみ始めているのが分かります。


今年の一番花のものでしょうか,
蜂の巣のように穴ができ,
そこに黒い種が詰まっています。


花びらが散り始めている花,
花托が黄色から青く変わっています。
これから上の二つのように変化,成長していきます。


花びらがほぼ散り,
わずかに残っている花もありました。


最後にもう閉じてしまった花でしょうか,
まだ蕾で明日に花開くものでしょうか,
桃の果実のようです。

ほぼ散った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮の花 (8月2日,修景池)

2013-08-15 20:41:10 | 花,植物
修景池の蓮の花,もう一日続きます。
お付き合いください。


大賀蓮でしょうか,
きれいなピンク色の花びらです。
10時半を過ぎていましたが,
花はまだ開き,黄色の花托そして蕊が覗けます。


紅舞妃蓮,
白とピンク色のグラデーションのある花びらです。
下方に反るように広がる花びらから,
黄色の花托と蕊が覗いています。


紅舞妃に似ていますが,
知里の曙と名のある品種です。
7月に来たときもたくさんの花をつけていました。
蕾は紅色ですが,
花が開くにつれて色が淡くなっていく様子がよく分かります。


外側の花びら中に蕾があるような花です。
カルガモが数羽,花から花へと巡っていました。


品種は分かりませんが,
葉も大きく,紅色の花がきれいに咲いていました。


昨日載せた美中心です。
こうして他の紅蓮と比較しても,
濃い紅色であることがよく分かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美中心

2013-08-14 20:28:09 | Weblog
8月の2日,
府中郷土の森公園に行ったその足で
修景色に寄って見ました。
ここには,たくさんの種類の蓮があり,
それぞれに美しい花を咲かせています。
7月初旬に来た時にはまだ咲いていなかった
「美中心」という,名前からも美しそうな紅蓮が
一輪だけ花をつけていました。




美中心,茎が伸び私の背丈より高く,
花は池の中心部を向いています。
花芯部を写すことができません。


この蓮,他の蓮に比べて葉が少なく,
弱々しく感じます。
育てるのが難しい部類の蓮と思われます。
いま咲いている花からでしょうか,
紅い花びらが一片,水に落ちていました。




噴水を背景にして池の景色を取り入れてみました。
花の中心部が写らず,花びらだけですが,
濃い紅色の花びらがとても美しいハスです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月,アオイ科の花

2013-08-13 20:22:42 | 花,植物

8月の声を聞くと芙蓉の美しいピンク色の花が
あちらこちらに咲き出します。


アオイ科の低木,
鮮やかなピンク色の花が圧倒的に多いのですが,
白色の清楚で美しい感のする芙蓉があります。
また,朝の白から夕方は紅色へと変化する
酔芙蓉と種もあります。


芙蓉と同じような色の槿(ムクゲ)です。
芙蓉より一月ほど早く咲き始めますが,
8月になってもまだ美しい花をたくさん咲かせていました。


ムクゲもハイビスカスと同じアオイ科,
八重花もあり,色も白,ピンク,紫など,
芙蓉に比べると種類が豊富にあります。


紅蜀葵(コウショッキ)が早くも咲いていました。
葉がモミジ型なので,紅葉葵(モミジアオイ)とも呼ばれます。
夏の暑い盛りに暑苦しいと思えるほどの真っ赤な花です。
芙蓉,槿,紅蜀葵とアオイ科の花は花弁もきれいですが,
それ以上に蕊が美しい花です。


葉がモミジ型をしており,
これは初めて見るピンク色の紅蜀葵かと思い撮ってみました。
紅蜀葵とアメリカフヨウなどとの
交配種も作られているようなので,
多分それとだと思われます。
紅蜀葵の特徴である花弁と花弁の間に隙間もありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノカンゾウ

2013-08-12 21:26:23 | 花,植物

8月の初日,
散歩道のところどころにノカンゾウが咲いていました。
このあたり,7月の初中旬には,
ヤブカンゾウがたくさん見られましたが,
それらはいつのまにか枯れて,なくなっています。


7月の初中旬にノカンゾウは見られませんでしたので,
このあたり(稲城の田園地帯)では,
ノカンゾウはヤブカンゾウに比べ花の時期が
少し遅いようです。


8月2日,多摩川の河原に行ってみました。
この河原には7月初旬,
ヤブカンゾウとノカンゾウの両方の花がたくさん見られました。
しかし,河原は一面の草緑,
ヤブカンゾウもノカンゾウの花もありません。

そして,河原から少し足を伸ばして,
府中の郷土の森に行ってみると,
そこにノカンゾウの群生地があり,
たくさんのノカンゾウ咲いていました(写真上)。


写真,同じく群生地のノカンゾウの花です。。

少し離れた水田の横にはヤブカンゾウが
たくさん咲いていたようですが,
どれも花が終わり,枯れ花となっていました。
以上より,結論としては,
ノカンゾウはヤブカンゾウに少し遅れて咲く。
しかし,多摩川の河原のノカンゾウは
環境によるものなのか,DNAに若干の違いがあるのか
ヤブカンゾウと同時,7月の初旬に咲くとしました。


郷土の森のノカンゾウに
色の濃い花が混ざっていました。
どれも草丈が低く咲いています。
ノカンゾウやヤブカンゾウを改良した園芸種に
ヘメロカリスと呼ばれる一群があります。
ヘメロカリスが混入しているのかも知れません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする