行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

多摩川点景

2011-08-19 21:18:17 | 風景
8月7日,暑さが再び戻ってきた日,
久しぶりに多摩川の土手を歩いてみました。


府中,稲城のこのあたりだと鮎がいるのでしょうか,
それともウグイでしょうか,
速い流れの中に中年の釣り人が一人,盛んに竿を振っていました。
対岸の河原では,なでしこに刺激されたのでしょうか,
けっこうなおじさんたちどうしでサッカーの試合をしているようです。


父娘の二人,仲良く語りあって岸辺を歩いていました。
買出しにでも行ったのでしょうか,父はスーパーの紙袋,
娘の左手には玉網が見られます。
これからどこかで魚でもすくうのでしょうか。


カワウとシラサギが川の中州で時間をやり過ごすかのように,
長い間たたずんでいました。


多摩川を横切る武蔵野南線の橋,貨物列車がゆっくりと通り抜けました。
西船橋から府中本町まで続く武蔵野線,それにつながっている線路が武蔵野南線,
府中本町から横浜鶴見までの約30km,
ほぼトンネルでつながる貨物列車専用の線路です。
この間駅もなく,客車は特別列車以外走りません。
一時,駅を設置し,電車を通す計画もありましたが,
バブルがはじけ,いつの間にかその計画も消えてなくなってしまったようです。


多摩川には武蔵野南線に橋を接して,南武線が走っています。
武蔵野南線の客車化が実現しなかったのも
南武線が川崎までほぼ平行して走っていることもあるようです。

銀鱗の空に輝き夏の川
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青鷺(あおさぎ)

2011-08-18 22:29:26 | 
暑い日が続いています。
木陰の涼しさを求め,あわよくば小鳥の写真でもと思い,
森に出かけてみました。
しかし,鳥たちはさらに涼しい山に避暑に出かけているようです。
聞こえるはセミの鳴き声ばかり,
小鳥は声さえ聞こえません。




そこで,水の涼しさを求め,多摩川に行ってみました。
浅瀬にアオサギが数羽,
そのほか,カワウ,シラサギの姿も見られます。
これらは冬でも水辺にいますので,
別に涼を求めて川にいるわけではないでしょうが,
冬の北風の吹く川でこれらの鳥を見るより
夏の涼しげな流れの中に見たほうが,やはりやすらぎを感じます。
写真(上)の奥に写っているシラサギ,
嘴の黄色のほうがチュウサギ,黒いほうがコサギと思われます。


岸近くの水辺を一羽で悠然と歩いていました。
頭部の青みが弱く,後頭に冠羽も確認できません。
羽色も上の写真のそれとは少し違います。
これはアオサギの若鳥でしょうか。


川から飛び立ったアオサギ,
なんと川にかかる武蔵野南線の橋の欄干にとまり,
ゆうゆうとあたりを見回していました。
列車とのツーショットをねらいましたが,
貨物列車が近づく前に飛んでいってしまいました。

青鷺の群れず恐れず夏の川
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揚羽蝶カップル

2011-08-17 22:43:27 | 昆虫
雄雌のカップルでしょうか,
揚羽蝶(ナミアゲハ)が2羽,離れず離れず,
どこへ行くともなく,
草の上そして木の周りをゆっくりと飛翔していました。
なかなかとまる気配がありません。
さりとて,行き先があるわけでもなさそうです。
デートを楽しんでいるように思えます。










揚羽蝶ふわふわふわとランデブー
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スッポンも亀も甲羅干し

2011-08-16 21:18:16 | Weblog

毎日暑い日が続きます。
三沢川の岸辺を歩いていると,
亀が川の石の上で甲羅干しをしていました。
小さな川ですが,300mも歩かないうちに2匹も見つけました。
しかし,これらの亀,顔に赤い部分が見られます。
ミシシッピアカミミガメといわれる外来の亀です。
幼体の頃は甲羅が緑色なので,ミドリガメと呼ばれ,
縁日やペットショップなどで売られていたあの亀です。
逃げたり,川に捨てられたりしたものが野生化して,
いまや日本在来の亀よりはるかに多く存在しているようです。


これは多摩川の川辺でのミシシッピアカミミガメです。
顔,手足の赤,黄色の彩り,特徴がよく出ています。


三沢川に三匹目の亀?,これは日本在来の亀と思って撮ってみましたが,
少し違うようです。
甲羅が平たく,柔らかい,首が長いなどで
亀と見分けができるスッポンのようです。
こんな小さな街中の川にスッポンがいることに少し驚きました。
こんな日差しの強い太陽でも気持ちがよいのでしょうか。
そしてこのスッポンは野生種でしょうか,
いろいろと気になります。

虹晴れや亀とスッポン甲羅干し
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東京でみられる蝉,5種

2011-08-15 17:49:23 | 昆虫
中下旬の天候不順のせいでしょうか,
今年の7月は例年に比べ,蝉の発生が少なかったようです。
特に,例年7月中下旬が発生のピークであり,
毎年,一樹に何匹も湧き出たようにとまっている
アブラゼミでさえ,あまり見ることがありませんでした。

再び夏らしい天気となり,暑さの戻った8月7日,
セミたちが一斉に発生したようで,
アブラゼミ,ミンミンゼミ,ニイニイゼミ,ヒグラシと,
東京に見られるこれらの蝉たちを自宅近くの公園の緑の中,
写真に撮りました。
子供の頃の昆虫採集で,これらを全部そろえることは難しかったと記憶しています。
一時間あまりの間にみんな撮ることができたことに少し感激です。
そして,当日鳴く声は聞きましたが,見ることができなかった
ホウシゼミ(8/15撮る)まで含めて,5種類の蝉の写真載せます。


(ミンミンゼミ8/7)
ミンミンの澄んだ鳴き声,緑と黒の斑模様の頭部,
透明の翅と姿もきれいな日本の代表的なセミです。
酷暑には弱いセミのようで,木の多く涼しい郊外,低山などによく見られます。
暑さの厳しい都市部は苦手とするセミのようです。
写真,ミンミンと盛んに鳴いているところですが,
奥に並んで蝉の抜け殻が見られます。
大きさからするとちょうどこの蝉の殻のようにも思えます。
殻から抜けて最初の泣き声だったのでしょうか。


(アブラゼミ8/7)
これも日本の代表的なセミ,
翅全体が不透明なセミは世界的には珍しいのだそうです。
都市部の環境に適用していると思われ,
都市部の公園ではもっとも多く見られるセミのようです。


(ニイニイゼミ8/7)
薄茶色のまだら模様の翅のアブラゼミに比べ小型のセミ,
低地から都市部によく見られます。
この4種の中では一番発生時期の早いセミで,
東京のこのあたり(稲城市)では,
毎年梅雨明け前の7月の初旬に初鳴きを聞きますが,
8月の中頃になるとあまり姿をみません。


(ヒグラシ8/7)
カナカナカナとなにか哀しげな,趣きのある声で鳴きます。
早朝や夕方に鳴き,このセミが鳴くと日が暮れるので,
ヒグラシの名があると思いますが,カナカナゼミとも呼ばれるようです。
ミンミンゼミより小さく,ニイニイゼミより少し大きい,
ツクツクホウシとほぼ同じ程度の大きさです。
晩夏のセミのように思いますが,
7月初旬から9月まで比較的長い間,鳴き声が聞かれるセミです。
木の茂った森や林の薄暗い中にいることが多く,
他のセミと違って,道端の木などには見られないセミです。
写真のヒグラシ,左腹部にセミヤドリガの初期幼虫が寄生しています。
セミヤドリガは蝉に寄生して成長する蛾です。
やや暗い環境を好むということで,
ヒグラシに一番よく見られる寄生虫のようです。


(ホウシゼミ8/15)
ツクツクホウシとかオシンツクツクと鳴き声が聞こえます。
これらの中では一番遅く,8月の主に中下旬に発生する蝉です。
今日,家の前で鳴いていました。

夕立晴れミンミン蝉のしぐれかな
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シオカラトンボ・オオシオカラトンボ

2011-08-14 19:28:52 | 昆虫
都会近くで,もっとも身近に見られるトンボといえば,
シオカラ色のシオカラトンボです。
散歩がてら,そんな雌雄のシオカラトンボとオオシオカラトンボ,
子供の頃の捕虫網をカメラに代えて,撮ってみました。


(シオカラトンボ,雄)


(シオカラトンボ,雌)
シオカラトンボの雌は麦わら色をしていて,
通称ムギワラトンボと呼ばれます。
このことは子供のころの昆虫採集の宿題などで勉強したことです。


(オオシオカラ,雄)
このシオカラトンボにとてもよく似た
オオシオカラトンボというのがいることを最近知りました。
シオカラトンボに劣らず多くいるということなので,
多分,子供のころは両者ともシオカラトンボと判断していたと思われます。
オオシオカラは体のシオカラ色度がシオカラより強い(大きい)ので,
オオシオカラと思われます。
体が少し大きいからと書かれているものもありますが,
実際見ると大きさはほとんど変わりません。
また,後翅の付け根部分が黒い,
複眼がシオカラは薄い緑色に対し,
オオシオカラは黒褐色であることなどの違いがあるようです。




(オオシオカラ,雌)

オオシオカラの雌はオオムギワラトンボとは呼ばないようですが,
やはり雄と違う色,麦わら色よりすこし鮮やかな黄色をしています。
雌は森の木陰などで生活し,あまり野に現れないので,
雄に比べると遭遇する機会が少ないようです。
雌雄ともにオオシオカラのほうが体色がはっきりしていて目立ちます。

緑陰や蜻蛉動かず昼寝時
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蒲の穂

2011-08-13 23:19:08 | 花,植物



休耕田でしょうか,
そこに生えたたくさんの蒲,穂(花)をたくさんつけていました。
蒲の穂を見るのは子供の頃以来のような気がして,
思わず写してみました。


蒲はガマ科ガマ属の多年草,
池や沼,放置田などの湿地に生える植物です。
夏になると,円柱形のフランクフルトソーセージのような穂をつけます。

この穂,下側の太い部分(ソーセージ部分)が雌花,
その上の串部分,やや太くなっているところが雄花だそうです。
写真上のたくさんの穂には,雄花がまだ残っているものも,
雄花が散ってすでになくなっているもの両方が確認できます。
9月上旬にはこの穂,綿状の種になります。
これが蒲の穂綿と呼ばれるものです。




探せば,湿地の野にはよく生えているようです。,
どこからか水が湧き出し,湿り気のある小さな谷地,
ここにもいろいろな雑草に混じって,蒲の穂がたくさんありました。
そして野萱草のオレンジ色の花も咲いていました。

蒲の穂にケチャツプ塗ってみたきなり
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芹と溝蕎麦

2011-08-12 21:10:17 | 花,植物

7月下旬,田んぼの畦,水辺の湿地などあちらこちらに
白い小さな芹の花が咲いていました。
セリ科の多年草,独特の苦味,香りがあり,
新芽は食用にされ,春の七草の一つです。
栽培もされており,自生のものと両方が同じように市場に出ているようです。


小さいころは小さな川を含め,
多くのところにセリが群生していたと記憶しています。
茎が地を這い,節から根を出して盛んに殖え,
競り合って伸びる様子から,セリの名がつけられたそうです。


セリと花がよく似た植物にドクセリがあります。
ドクセリはその名のとおり毒があり食べられません。
セリと間違えて食べて,中毒を起こす事件がよくあり,
トリカブト,ドクウツギと並び,日本三大有毒植物に数えられているそうです。
ドクゼリはセリ独特の香りがなく,開花時期も若干早く,
草丈はセリに比べかなり大きくなるようです。
写真,茎も太く,大きく,7月中旬の花でしたので,
ドクゼリと思って撮ったのですが,
もう一度よく調べて見ますと葉がドクゼリではありません。
これもやはりセリのようです。


セリに隣り合わせて,早くも咲いていたミゾソバです。
ミゾソバは普通9月初旬頃の開花と思いますので,ずいぶん早い花です。
周囲にはミゾソバがたくさんありましたが咲いていたのはこれだけでした。

芹の花ぽつり一株青田かな
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野萱草たくさん咲いていました

2011-08-10 22:29:05 | 花,植物
同じような花をつけるユリ科の野の花,野萱草と藪萱草,
前に藪萱草はよく見るけれど,
野萱草はほとんど見ないと書きました(7/15)。
野萱草のほうが少し遅く咲くのでしょうか,
8月になって,そんな野萱草の花を続けて見.ることになりました。




多摩丘陵に草野としてわずかに残されている斜面,
野萱草が2株咲いていました。
すぐそばには山百合もありましたので,
昔のままが残されている山の斜面に思われます。




住宅と山に囲まれた小さな谷地,
そこに,最近ではあまり見ない蒲の穂がたくさんありました。
そして,その蒲の穂の中に濃いオレンジ色,
近くによって見ると,野萱草の花でした。
野萱草の名のとおり,野の中,
雑草にまみれて咲くのが趣です。


川べりの野の道,ここにも一重の萱草花,野萱草が咲いていました。
そういえば8月には藪萱草をあまり見ません。
あったとしても,盛りが過ぎ枯れかけています。
やはり,藪萱草は野萱草に比べ一月ほど早く咲くようです。

野萱草 郡緑の野の紅一つ
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夾竹桃(キョウチクトウ)

2011-08-09 22:53:23 | 花,植物

7月から9月まで,
夏の暑い盛りにずっと花を咲かせている夾竹桃,
いかにも体力がありそうな丈夫な花に思えます。


実際,乾燥や大気汚染に強く,
街路樹や高速道路の緑化樹として広く使われています。
また,原爆の被災を受けた広島で被爆土に真っ先に咲いた花といわれ,
広島市の市花になっているそうです。


花が桃,葉が竹に似ているのでそれらを混ぜ合わせたものということで,
夾竹桃と中国で名づけられました。
したがって中国名が夾竹桃,日本ではそのまま日本読みして,
キョウチクトウの名です。




花色はピンク色が圧倒的に多いようですが,
白色,淡黄色もあります。
八重花,一重花があり,ピンク色は八重,
白色は一重が多いようです。

夾竹桃 紅は煩さく白寂し
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