深夜の帰宅路,道端の柵に絡まり,
真っ白な妖しげな花が暗闇に3つ4つと開いていました。
写真では見たことはありますが,実際に見るのは初めて,
夜にだけ花開くカラスウリの花です。
翌夜,カメラを持参して同じ場所へと向かいました。
花は一輪だけでしたが,今夜も咲き出していました。
カラスウリには雄花,雌花があり,それぞれ別株に咲きます。
これは実のつかない雄株に咲く雄花のようです。
数日後の休日の散歩道,昼間のカラスウリです。
今夜咲くのでしょうか,いくつかの蕾がみられます。
花茎の根元が膨らんでいるのでこれは雌花の蕾です。
膨らんでいる部分が子房で,実となります。
雄花と雌花の見分け方はこの子房の存在と
花弁の周囲にもじゃもじゃと生えている糸状の糸が
雄花のほうが太く,多いようです。
別の場所でもカラスウリの昼間の花を見つけました。
昨夜咲き,すっかり閉じた落花する直前の雄花のようです。
あの見事に開いた花がこんなコンパクトに収まってしまいます。
そして,一日花,昼ごろには根元から折れて散ります。
写真の花もすでに折れており,風が吹けば地に落ちそうです。
まだ十分に閉じきっていない雄花,
同じ株にありました。
烏瓜 人に内緒で夜開く
烏瓜咲いて闇夜の舞踏会