行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

スカイバスで東京見物

2011-05-11 22:11:14 | 風景
子供の日,東京駅に子供に会いに行ったついでに,
皇居,日比谷公園にでもと,丸の内側の改札を降りてみました。
すると,眼の前に真っ赤な2階造りのオープンバスが数台並んでいます。
スカイバス東京,皇居,国会議事堂,銀座などを
約50分かけ,ほぼ歩行者信号の高さ,
普通より高い視点から見学させる観光バスのようです。
見慣れた場所ですが,50分と時間もとらないし,
高いところから見るとまた違って見えるかも知れないと思い,
遊園地で乗り物に乗る気分で乗車券を買ってみました。


バスの発着所付近のブランドショップ街,
ビルの造りもヨーロッパ風,とまっている車も外車ばかり,
まるでヨーロッパの街にいるようです。


バスは走り出し,皇居の周りを二重橋から平河門方面へ,
祭日の休みにもかかわらず,いや休みだからでしょうか,
皇居周囲の歩道にはジョギングを楽しんでいる人が大勢いました。
周囲約5kmに歩行者信号がなく,ストップすることなく走れるそうです。
国立劇場,最高裁判所前をゆっくりと走り抜け,
バスはやがて,国会議事堂前へ,
いまの国会を暗示しているのか,
めったにとまることのない信号だそうですが,赤信号になりました。
赤信号と国会議事堂,このバスでないと撮れないアングルです。


バスは日比谷公園の横を銀座方面へ,
バスのガラス越しに撮った皇居のお堀と帝国劇場,
やはり東京のこの辺は美しい街並みです。


バスは銀座へ,エルメスのビル近くにとまりました。
ビルの屋上をみると白馬にまたがった騎士の像が白い旗を持っています。
エルメスの原点は馬具の製造工房であったそうです。
それを象徴する屋上のオブジェです。
この旗,実はエルメスの新作スカーフのようです。
こうやってみんなが眺める,この像の製作者の思惑にはまっています。
この眺めもオープンバスならではのものです。


途中,ペニンシュラ東京の横の並木の樹,
緑の葉の中に大きなピンク色の花が眼を引きました。
セイヨウトチノキ(マロニエ)とアメリカ原産のアカバナトチノキの交雑種
といわれるベニバナトチノキの花です。
あまりにもはでなピンク色,なにか人工物のように思えます。
ここまでくるとおもちゃのようです。

東京ののどかにありし子供の日
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坂道下れば多摩川

2011-05-10 21:37:07 | 風景
長い間工事をしていた是政橋から南多摩駅への新しい道,
4月下旬にやっと開通しました。
これで,稲城向陽台から多摩川までがずいぶん近くなりました。
自転車で図書館の坂道を下れば,すぐに多摩川です。


南武線の高架工事に伴い,踏み切りをなくし,
交通渋滞を緩和するための新道路のはずでしたが,
南武線の高架工事が一部でかなり遅れているものと思われます。
新道路の上の高架は完成しているものの,
電車は変わらず下を通り,踏み切りでは車が渋滞しています。
電車が道路の上を通るのはまだ先のことのようです。


さっそく,そんな新しい道を多摩川まで下ってみました(5/4)。
南岸の土手に新緑に濃い緑色の長い花の樹を見つけました。
河川敷という大きな空間があり,樹の先が広々しているせいでしょうか,
樹の形態が変わっているからでしょうか,
樹の向こうの景色が遠い南の国のように思えてきました。
対岸のさらにその向こうには東京競馬場のものでしょうか
広いスタンドがぼんやりと見えています。


この樹,この花,こんなところにあるので自信はないのですが,
クルミの樹のように思えます。
少ない情報ですが,調べてみるとクルミもこんな雄花をつけます。
新緑の葉もよく似ています。


さらに,少し土手を歩いてみますと,
浅瀬になっている川の真ん中近くに自転車が捨てられていました。
まだ新しそうな自転車です。
あそこまで自転車を運ぶのは急な土手をくだり,
護岸の石を乗り越えて,川の中を歩かなければなりません。
なぜあんなところに自転車が捨てられているのか不思議です。
なにか事件を感じます。

坂道を一気に下る春爛漫
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キンラン(金蘭)

2011-05-09 22:37:19 | 花,植物

稲城中央公園の山の斜面に,
今年もキンランが花を咲かせていました。
野生蘭はどれも魅力的ですが,キンランはことさらきれいに思えます。


育成地以外のめったに人が入らない場所に,3,4株のキンランを見つけました。
元来の丘陵を残し,公園にした中央公園ですので,
自生のものが生き延びているのかも知れません。


その名の通り,ラン科の多年草で,自生蘭の一つです。
完全に開かずに赤い蘂を少し覗かせるように咲く,黄金色の花が美しく,
また自生蘭ブームもあり,
乱獲により自生しているものが少なくなっているようです。


この蘭,樹木とその樹木の根に存在するある種の菌の存在がないと,
生育できないようです。
つまり,採って帰り,家の庭に植えても育たない蘭なのです。


同属の白花が銀蘭(ギンラン)で,キンランと同じような場所に生育します。
こちらのほうが少ないのか,生育が遅いのか,
なかなか見つかりませんでしたが,
やっと一株見つけた小さなギンラン載せておきます。

金蘭や真紅の蘂をちらと見せ
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金瘡小草・十二単

2011-05-08 22:30:24 | 花,植物



田舎道を歩いていて,変わった形の野の花草を見つけました。
金瘡小草(キランソウ),シソ科の多年草です。
丘陵や山麓によく見られるとありますが,
キランソウであると知ってから見たのは初めてです。
葉,茎ともに地面を這うように伸び,
その葉,茎には細い縮れ毛がたくさん生えています。
花は大きさ1~2cmの紫色,セイヨウジュウニヒトエに似ています。
それもそのはず,キランソウもセイヨウジュウニヒトエも
シソ科キランソウ属の植物です。
このキランソウ,ジゴクノカマノフタという,
物語でもありそうな別名がついています。


十二単(ジュウニヒトエ)というとよく庭に植えられている
セイヨウジュウニヒトエのことと思っていました。
しかし,正しくはジュウニヒトエといえば,
明るい林の中などに生える日本固有の野の草のことです。
まさしくそんな林の中,枯葉の中から
そのジュウニヒトエが顔を出し,花を咲かせていました。
セイヨウジュウニヒトエに似ているといえば似ていますが,
こちらは白い花で,やはりシソ科キランソウ属です。


上の写真,セイヨウジュウニヒトエです。
たまたま行った近くのマンションの玄関にありました(4/17)。

枯草にむらさきかぶせ金瘡小草
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一輪草・二輪草

2011-05-07 23:35:37 | 花,植物
春4月~5月,山野の同じような場所に花を咲かせるキンポウゲ科の草,
同じような名のついたイチリンソウ(一輪草)とニリンソウ(二輪草)です。



山の斜面に白い花が群生していました。
少し無理して斜面を降りてみると,
ニリンソウに似たニリンソウより大きく,華やかな花です。
咲き始めの白い花びら(顎片)の裏面が赤みを帯びているのが色気を添えています。
イチリンソウ(一輪草)と思われます。
イチリンソウは一茎に花が一つ,ニリンソウは二つ咲きます。




ニリンソウ,どうということのない小さな花ですが,
一つの茎から二つの花茎を伸ばし,
それも一輪は小さく,やや遅れて花をつけるところから,
日本的夫婦関係を連想させます。
名的にはイチリンソウより知られた春の山野の花です。
「二人は二輪草」なる歌詞の歌謡曲もはやりました。

一輪はそっと控えて二輪草
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上溝桜,八重桜

2011-05-06 22:34:29 | 花,植物
ゴールデンウィークも終わりになって,桜もないだろうと思いますが,
今日の写真はこの連休中に東京で見た遅咲き,遅れ咲きの桜です。




総状花序に穂のように咲く花はとても桜には見えませんが,
花序を構成する一つ一つの花びらはバラ科の花です。
ウワミズサクラ(上溝桜)という
本州,四国,九州の丘陵や山地の林に見られる桜だそうです。
多摩丘陵のニュウタウンに残された谷に咲いていました。


ソメイヨシノが散り,しばらくして薄緑の葉とともに薄紅色の花を咲かせる八重桜,
牡丹桜,里桜とも呼ばれますが,
いずれも総称で固有名ではありません。
写真,小さい頃から八重桜と呼んでいた桜です。
八重桜で最も多いのが関山という種ということですので,
よくはわかりませんが,関山でしょうか。


これも,山里に咲き残っていた八重桜,
上の桜とは少し雰囲気が異なるように思えますので違う種と思われます。
一口に八重桜といってもたくさんの種類があるようです。


昨日行った新宿御苑に,
まだかろうじて残っていた桜です。
普賢像と桜の品種らしからぬ名札がつけられていました。

八重桜みどりのなかに咲きにけり
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便追(ビンズイ)と田雲雀(タヒバリ)

2011-05-05 19:33:45 | 
公園の林間,そこを歩くたび,二,三羽の茶色の小鳥が
枯葉の地面から飛び立ち逃げていきます。
よく見るツグミとは違うようです。
どういう鳥なのか,気になるところでしたが,
やっとその姿をとらえられました(4/16)。


腹部の黒の斑模様はアオジにも似ているように思いますが,
腹部の地色,嘴の形状が違います。
ビンズイというセキレイ科の鳥と思われます。
夏に北海道や高山で繁殖し,
秋から春は低地の森林地で生活する鳥だそうです。
セキレイ科の鳥は湿地や水辺を生活圏とするものと思っていましたが,
この鳥は樹林性で,キヒバリの別名があります。
そういわれれば,同じセキレイ科タヒバリにとてもよく似ています。




このビンズイ,姿は地味で決してきれいな鳥とはいえません。
しかし,よく知られた鳥のようで名前はよく聞きます。
魚にゴンズイというのがいます。
私はそのおもしろい名前で覚えている魚ですが,
ビンズイも鳥らしからぬおもしろい名前で知られているのでしょうか。
実は,とても澄んだ美声の持ち主であるようです。
「ビンビンツイツイ」と美しい声で鳴くので
ビンズイの名がつけられたとのことです。
そういえば,近くでこんな鳥の鳴き声が聞こえていました。
ビンズイの漢字を調べてみましたら,便追と書きます。


写真は2月に多摩川で撮ったタヒバリです。
いっしょに見ても区別がつかないほど,ビンズイと似ています。
漢字で書くと田雲雀,便追と同じように田舎のにおいの感じられる名前です。
ネツト上の記載によると,
生息場所の違いのほか,ビンズイはやや緑かかって見えること,
眼の後に白い斑があることが見分ける方法のようです。

野に響くこれ便追の歌う声
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画眉鳥(ガビチョウ)

2011-05-04 21:19:13 | 

よく響きわたる鳥の鳴き声が公園の山影から聞こえてきました。
高音の美声で,いろいろなメロディー,音色を発し続けています。
まるでその美声を世の中に誇示し,自慢しているかのようです。
そばで鳴いていたウグイスもこれは敵わぬと思ったのか,
いつのまにか鳴き止んでしまいました。
合唱をしている妻に言わせると,
人間の世界にもこんなガビチョウみたいな人がいないことはないようです。


春が繁殖時期なのでしょう,
毎年ゴールデンウイークにこの鳴き声をよく聞くように思えます。
今日も一羽だけではなく,数羽でここに来たのでしょう,
離れたところで輪唱のように鳴いていました。


中国原産のこの鳥,もともとは日本にはいない鳥です。
鳴き声がよいので愛玩用,鑑賞用に昭和の時期に輸入されたものが,
いつのまにか野生化し,
近年,関東地方や九州地方で爆発的に増えているようです。
日本在来の小鳥を阻害する可能性があるということで,
外来生物法で特定外来生物に指定されている指名手配鳥なのです。
そして,野鳥なのに野鳥図鑑にも載せられていない,
かわいそうな鳥なのです。


この鳥,人里近くで,増え続けているのは理由がありそうです。
他の小鳥に比べ,人をあまり警戒しない性質を持っているようです。
試しにと思い,鳴いている樹の真下まで寄ってみました。
逃げないで,まだ樹にとまっています。
おかげで,小鳥の撮影にしてはかなりの至近距離で撮れました。


画眉鳥の名の由来である描いた眉のような白い部分,
羽,肌の質感もはっきりと,鼻,嘴近くの不精髭?まで写りました。

画眉鳥や自由気ままに春唄う
画眉鳥のソプラノ響く暮春かな
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4月の椿

2011-05-03 23:28:43 | 花,植物

木片に春と書く椿ですが,
春盛りの今頃は,主役ではなく,もうほぼ役目を終わった花に思えます。
でも,1月,2月ごろからずっと今まで花をつけ続け,
そして,枯れかけの花とともにまだ蕾も残っています。
老若の姿が混在しています。
時期はずれの感はありますが,4月中下旬に撮ったそんな椿の花です。




椿は冬から晩春まで長く咲き続けるのはよいのですが,
観賞する立場からすると,
春は枯れかけの花がいつも混じっているのが短所かも知れません。


比較的新しい花を選んで撮って見ましたが,
近くで見るとどこか傷んでいます。
長い間生きていると仕方ないことかも知れません。

老醜を見せて椿の落ちにけり
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新緑の街

2011-05-02 23:45:54 | 風景



今年は忘れ難い春となりましたが,
四季のそれぞれが美しく,
変化に富む日本に変わりはありません。




東京では,桜の花の薄紅色の世界が終わると
街は新緑の世界へと移り変わります。
そして,5月はまさに緑の月,
様々の緑色が街を覆いつくします。

新緑の街や児童の声高き
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