行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

天草、指宿の旅5 (越冬のナベヅル、マナヅル)

2014-02-06 20:00:11 | 
天草牛深港発12時のフェリーに間に合い、
予定より少し早く鹿児島蔵之元に渡ることができました。
ちょうどたくさんの鶴が越冬に来ている時期、
少し寄り道になりますが、
世界的に有名な鶴の飛来地、
鹿児島出水市によってみることにしました。


ここには毎年1万羽以上のナベヅル、
2000羽ほどのマナヅルが越冬に来るそうです。
今年も合わせて1万2000羽を超える鶴が
民家のすぐ近く、刈り取りを終えた田んぼに
群れているそうです。


少し小型で羽が灰黒色なのがナベヅル、
この地で一番多く見られる鶴です。
しかし、このナベヅル世界中での生息数が1万羽ちょっと、
ナベヅルのほとんどが
冬はここに集まっていることになります。


(ナベヅル)
鶴とこの場所は「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として
特別天然記念物に指定を受けています。
ここでは田んぼにある自然の餌以外に
人工的にも給餌が行われ、
たくさんの人が鶴の保護に尽力しています。


夏場は車も通る道路も柵がされ、
今は鶴専用となっています。


マナヅルです。
眼の周囲の紅色が特徴です。
体色は薄いグレーで、
ナベヅルに比べ体は一回り大きく、
全体的に白く見えます。


マナヅルも世界の生息数の半分程度が
ここ出水で越冬しているそうです。


(マナヅル)
ナベヅルもマナヅルも20世紀初めには
日本全国で越冬が見られたようですが、
今は出水に一極集中となっています。


密集しての生活でもあり、
もし、ここで伝染病がはやったら、
ナベヅルやマナヅルが絶滅する可能性があります。
一か所集中にはこのような問題があるのですが、
鶴たちは毎年ここに集まってきます。
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