行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤマエンゴサクにジロボウエンゴサク

2024-05-18 20:00:47 | 花,植物
4月2日の散歩道、
ヤマエンゴサクとジロボウエンゴサクの両方を写しました。


ヤマエンゴサクの小さな花が開いていました。
ここは公園の山斜面、最初は植えられたものと思われますが、
根付いていて、毎年花を見せてくれます。
しかし、最近は笹竹などが侵入、面積が減少気味に思われます。


ヤマエンゴサク(山延胡索)はケシ科キケマン属の多年草、
別名、ヤブエンゴサクと呼ばれます。
4~5月、総状花序に数個の花をつけます。
花弁は4個で外側に2個、内側に2個あり、
外側のうち上の1個がもっとも大きく、基部が袋状の距になって後ろにつきでます。
内側の2個の花弁は先端が合着し、雄しべと雌しべを包んでいます。


葉は2~3回3出複葉、小葉は卵円形から披針形、
いかにも春草らしく、やさしさを感じさせる薄緑色です。
花柄の基部の苞も色形がなかなか素敵、菱状卵形で先が3~5裂します。


ここのヤマエンゴサク、
咲きはじめは淡紅紫色ですが、間もなく淡青紫色に変化するように見えます。
春先に花を咲かせ、初夏には地上部は枯れてなくなり、
その後は翌春まで、地中の地下茎で過ごします。
スプリング・エフェメラル(春の妖精)といわれる一連の植物の一つです。


ヤマエンゴサクの花を見たので、
昨年、ジロボウエンゴサクを写した丘陵の草地まで足を伸ばして見ました(4/2)。
今年もジロボウエンゴサクが花を付けていました。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)、
ヤマエンゴサクと同属、ケシ科キケマン属の多年草です。
唇状花弁、その後方が袋状の長い距となる花はヤマエンゴサクに同じです。
茎葉はヤマエンゴサクよりやや高く伸び、細くやや弱々しく感じます。
葉は2~3回3出複葉。


道一つ隔てて、
他の草がまだ伸びていないところにもジロボエエンゴサクを数本ありました。
こちらの方が唇状の花弁が開いて、花に表情が感じられました。


また、花色が紅紫色と道向こうの個体群に比べて、紅味が感じられす。
ジロボウエンゴサクの花色は生育場所によるものなのか、
青紫色から紅紫色と記載されています。
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