goo blog サービス終了のお知らせ 

行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

リスアカネとコノシメトンボ雌

2021-09-08 20:00:13 | 昆虫
8月20日、
林縁の池の近くにリスアカネ♂を写しました。
今年初の成熟したアカネ属のトンボ、
いわゆるアカトンボです。


リスアカネは翅の先端に褐色斑が見られるアカネ属のアカトンボ。
名のリスは動物の栗鼠とは全く関係なく、
スイスのトンボ学者の名に由来するとのことです。


他のアカネ属アカトンボと同じように、
雄は成熟すると腹部が真っ赤になります。


アカネ属の中で最も薄暗い環境を好み、移動性の少ない種、
平地から丘陵地にかけての、周囲を樹林に囲まれたような閉鎖的な池沼近くに見られます。


池の近くの林縁の薄暗い場所、
地上の落枝などにとまり、じっとしていることの多いリスアカネです。


アカトンボの種を判別するのに、
胸部側面の斑紋の形状を見るのが有効です。
リスアカネの特徴は胸部側面に3本の黒条を持ち、
中央の1本が両端の2本より少し短く、上端までわずかに達しません。


8月20日、
同じ空間にアカトンボの雌を見つけました。
リスアカネの雌がいると思って勇んで写しましたが、
胸部側面の斑紋を見るとリスアカネではなく、コノシメトンボです。
リスアカネの雌とコノシメトンボの雌、見た目はとてもよく似ているのです。


産卵中のリスアカネの雌、
実は何年か前にたまたま撮れたものです。
リスアカネの雌は、普段は樹上高くに退避していて、
産卵時期にならないと下りてきません。
雄は地上近くにとまっているのをよく見るのですが、
雌は産卵行動に下りてくるとき以外は見られないのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする