鎌倉市の名誉市民称号を与えられた記念で鎌倉芸術館で開催されている『平山郁夫展』に出かけてきた。
展示会最終日とあって、広い会場には多くの鎌倉市民や絵画愛好者が観に来られていた。
『東西文化交流の道 シルクロードの旅』と題した展示会は、最近の本画「大シルクロード」大作18点と素描29点、留学時に描いたデッサンや水彩画の「欧州写生絵巻」などの代表作が展示されている。
『平山郁夫、今』として、これまでの創作活動や社会活動の数々から、日常生活まで紹介されており、これまでも何回か平山展を観てきたが、その偉業や平和へ想いを強く感じられ、感動した。
シルクロードへは130回訪れられて、歴史と文化の道「シルクロード」に日本文化の源流を見られたそうだ。
シルクロードの多くの文化遺産が存続の危機に晒されており、ユネスコ遺産に登録してその保存活動に尽力されながら、人類の貴重な至宝を後世に残そうと、一筆一筆に思いを込めて筆を走らせたそうだ。
今までには、観たことが無い素描の数々やイタリア・フランスを旅しながら描かれた水彩スケッチ画絵巻には、その独特の着彩の妙には非常に興味があった。
これまでも平山画伯の資料やプリント画は、多く保存してきたので、今回の展示会で観た情報は大変貴重なものになった。
会場の鎌倉芸術館は、元松竹大船撮影所の跡地に建てられたものであるが、
近くの懇意にしているカフェに立寄ったところ、撮影所に勤めておられた方に偶然お会いして、いろいろ当時の思い出話を伺った。
帰路に、今は鎌倉女子大学となっている跡地を散策して、故美空ひばりや故渥美清の記念レリーフが残されており、昔の姿を偲んできた。
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